アプリケーション定義ファイルのリファレンス
アプリケーション定義ファイル (ADF) は、Notification Services プラットフォームで通知アプリケーションを作成するのに使用します。ADF にはアプリケーションを定義するメタデータが保存されます。メタデータには、アプリケーションが入力として受け取るイベントおよびサブスクリプションの構造と、アプリケーションが生成する通知の構造などがあります。
ADF は、ApplicationDefinitionFileSchema.xsd (Microsoft SQL Server\90\NotificationServices\9.0.242\XMLSchemas フォルダ内) に記述されているスキーマに準拠した XML ファイルである必要があります。このスキーマには、アプリケーションを定義する際に使用されるすべての要素が記述されます。
ADF には XML 要素の階層が含まれており、それぞれの要素にはアプリケーションの設定と構造を指定するテキストまたはその他の要素が含まれています。ADF は整形式 XML の標準に準拠する必要があるため、すべての要素名では大文字と小文字が区別されます。要素の大文字と小文字の記述は Pascal 形式にします。つまり、最初の文字を大文字で表記し、結合されている後に続く単語の最初の文字も大文字で表記します。
すべての要素の値は、XML の名前付け規則に準拠している必要があります。これらの規則の詳細については、MSDN ライブラリの「XML Textual Content」を参照してください。
以降のセクションでは、ADF XML の要素を ADF に出現する順序で一覧に示しています。1 つの ADF ですべての要素が使用できるわけではありません。サンプルの ADF ファイルについては、「アプリケーション定義ファイルのテンプレート」を参照してください。
このセクションのトピック
要素 | 説明 |
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一般的なアプリケーション設計のサンプルの ADF を紹介します。 |
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イベント記録ルールで実行するアクションを定義する Transact-SQL ステートメントを記述します。 |
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サブスクリプション イベント ルールで実行するアクションを定義する Transact-SQL ステートメントを記述します。 |
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定期的なサブスクリプション ルールで実行するアクションを定義する Transact-SQL ステートメントを記述します。 |
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イベント記録の Action 要素に指定した Transact-SQL ステートメントのタイムアウト値を指定します。 |
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サブスクリプション イベントの Action 要素に指定した Transact-SQL ステートメントのタイムアウト値を指定します。 |
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イベントの定期的な Action 要素に指定した Transact-SQL ステートメントのタイムアウト値を指定します。 |
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ADF のルート要素です。単一の Notification Services アプリケーションを記述するすべての要素が含まれます。 |
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アプリケーションの実行設定を指定する要素が含まれます。 |
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コンテンツ フォーマッタに渡す初期化引数の定義を 1 つ記述します。 |
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ホストされるイベント プロバイダに渡す初期化引数の定義を 1 つ記述します。 |
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コンテンツ フォーマッタの初期化引数を指定できます。 |
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ホストされるイベント プロバイダの初期値を指定できます。 |
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カスタム コンテンツ フォーマッタ クラスを含むアセンブリを指定します。 |
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ホストされるイベント プロバイダの機能を実装しているクラスを含んでいるアセンブリを指定します。 |
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アプリケーションのバージョン番号のうち、ビルド番号を指定します。 |
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イベント記録テーブルの定義を 1 つ記述します。 |
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サブスクリプション記録テーブルの定義を 1 つ記述します。 |
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イベント記録テーブルのユーザー定義名を指定します。 |
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SubscriptionClass/Chronicles/Chronicle の ChronicleName 要素 (ADF) |
サブスクリプション記録テーブルのユーザー定義名を指定します。 |
論理 (クォンタム) クロックが実際のクロックに対してどの程度遅れるとイベント記録ルールの実行がスキップされるかを指定します。 |
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イベント記録テーブルのデータを管理するための Transact-SQL ステートメントの定義を記述します。1 つ以上の Transact-SQL ステートメントを記述できます。 |
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イベント クラスで使用する記録テーブルのテーブル構造を定義する Transact-SQL ステートメントを記述します。1 つ以上の Transact-SQL ステートメントを記述できます。 |
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サブスクリプション クラスで使用する記録テーブルのテーブル構造を定義する Transact-SQL ステートメントを記述します。1 つ以上の Transact-SQL ステートメントを記述できます。 |
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コンテンツ フォーマッタの機能を提供するクラスの名前を指定します。 |
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ホストされたイベント プロバイダの機能を提供するクラスの名前を指定します。 |
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データベースの照合順序を指定します。照合順序とは、データベースがサポートする言語と、クエリの結果セットが返されるときの並べ替え順序を規定するものです。 |
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計算通知クラス フィールドの定義を記述します。 |
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対応する通知クラスで使用する計算通知フィールドの定義を必要な数だけ記述します。 |
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サブスクリプション クラス イベント ルールまたは定期的なルールの条件アクションを記述する要素が含まれます。 |
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対応する通知クラスで使用するコンテンツ フォーマッタを指定します。 |
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ADF の作成日付を指定します。 |
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ADF の作成時刻を指定します。 |
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アプリケーション データベースを定義する要素が含まれます。 |
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アプリケーション データベースの名前を指定します。 |
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このアプリケーションで使用する SQL Server オブジェクトを作成するときに使用する既定のファイル グループを指定します。NamedFileGroup で指定したいずれかの値を記述します。 |
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対応する通知クラスでダイジェスト配信を使用するかどうかを指定します。 |
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ダイジェスト配信に備えて通知をグループ化するときに、計算通知フィールドの値を使用するかどうかを指定します。 |
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ダイジェスト配信に備えて通知をグループ化するときに、この通知フィールドの値を使用するかどうかを指定します。 |
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このアプリケーションが使用するディストリビュータの 1 つの定義をこの子要素に記述します。 |
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アプリケーションで使用するディストリビュータ ログの設定情報について記述します。ここでは、ログに記録する通知配信情報の種類について指定します。 |
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このアプリケーションが使用するディストリビュータの定義を記述します。 |
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データ削除処理を開始後に実行し続ける期間を指定します。 |
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1 つのイベント クラスを定義する要素が含まれます。 |
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アプリケーションで使用する 1 つ以上のイベント クラスを定義する要素が含まれます。 |
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イベント クラスのユーザー定義名を指定します。 |
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対応するルールと相互に連係するイベント クラスを指定します。 |
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1 つのサブスクリプション イベント ルールの定義を記述します。 |
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対応するサブスクリプション クラスで使用するサブスクリプション イベント ルールの定義を必要な数だけ記述します。 |
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1 回のジェネレータ クォンタムで単一のイベント クラスから処理できるイベントの数を指定します。 |
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対応する通知クラスの未送信メッセージが有効期限切れかどうかを判断する基準となる経過時間を指定します。 |
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イベント ログへの書き込みを行う間隔の最小期間を指定します。失敗の回数にかかわらず、この間隔が使用されます。 |
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ディストリビュータ作業項目を配信するときに、連続した通知配信の失敗を許容する回数を指定します。配信試行回数がこの回数を超えた場合、処理は中断され、イベント ログにエラーが記録されます。 |
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作業項目の配信が連続して失敗した場合に、イベント ログにエラーを報告するまでの許容回数を指定します。 |
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イベント クラスのフィールドの定義を 1 つ記述します。 |
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プロトコル ヘッダー フィールドの定義を 1 つ記述します。 |
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通知クラスのフィールドの定義を 1 つ記述します。 |
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サブスクリプション クラスのフィールドの定義を 1 つ記述します。 |
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イベント フィールドのユーザー定義名を指定します。 |
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NotificationClass/Schema/ComputedFields/ComputedField の FieldName 要素 (ADF) |
計算通知フィールドのユーザー定義名を指定します。 |
通知フィールドのユーザー定義名を指定します。 |
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プロトコル フィールドのユーザー定義名を指定します。 |
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サブスクリプション フィールドのユーザー定義名を指定します。 |
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プロトコル ヘッダーで使用する通知フィールドへの参照を提供します。 |
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対応する通知クラスが使用するプロトコルの 1 つで必要とされるプロトコル ヘッダーのフィールド定義を記述します。 |
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対応する通知クラスで使用する非計算通知フィールドの定義を必要な数だけ記述します。 |
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イベント フィールドの SQL Server データ型を指定します。 |
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通知フィールドの SQL Server データ型を指定します。 |
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サブスクリプション フィールドの SQL Server データ型を指定します。 |
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イベント フィールドの SQL Server フィールド属性 (NULL や既定値に関する属性) を指定します。この要素は省略可能です。 |
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サブスクリプション フィールドの SQL Server フィールド属性 (NULL や既定値に関する属性) を指定します。この要素は省略可能です。 |
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イベント テーブルを作成するときに使用する SQL Server ファイル グループを指定します。 |
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通知テーブルを作成するときに使用する SQL Server ファイル グループを指定します。 |
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サブスクリプション クラス テーブルを作成するときに使用する SQL Server ファイル グループを指定します。 |
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ファイル グループのユーザー定義名を指定します。 |
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アプリケーション データベースが使用する物理データ ファイルの名前とパスを指定します。 |
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アプリケーション データベースが使用するログ ファイルの名前とパスを指定します。 |
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アプリケーション データベースのデータ ファイルを定義する要素が含まれます。 |
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このアプリケーションのジェネレータを構成する要素が含まれます。 |
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追加領域が必要になったときにデータ ファイルのサイズを拡張する際の増分値を指定します。 |
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追加領域が必要になったときにログ ファイルのサイズを拡張する際の増分値を指定します。 |
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ADF の履歴を記録する要素が含まれます。 |
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ホストされるイベント プロバイダを 1 つ定義する要素が含まれます。 |
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イベント テーブルに 1 つ以上のインデックスを作成するための Transact-SQL ステートメントが含まれます。 |
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サブスクリプション テーブルに 1 つ以上のインデックスを作成するための Transact-SQL ステートメントが含まれます。 |
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条件アクションの入力データを含むビューまたはテーブルを指定します。 |
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条件アクションの入力用のデータベース スキーマ名を指定します。 |
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最初の開始日時の後、イベント プロバイダを実行する間隔を指定します。 |
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ADF が前回変更された日付を指定します。 |
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ADF が前回変更された時刻を指定します。 |
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通知を配信する前にディストリビューション ログにエントリを作成するかどうかを指定します。 |
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アプリケーション データベースのログ ファイルを定義する要素が含まれます。 |
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アプリケーション データベースのデータ ファイルの論理名を指定します。 |
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アプリケーション データベースのログ ファイルの論理名を指定します。 |
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すべての通知または失敗した通知のみに対して、配信プロトコルからのすべての通知テキストをログに記録するようにディストリビュータを構成します。 |
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ディストリビュータですべての通知の状態情報をログに記録するか、失敗した通知についてのみ記録するかを指定します。 |
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アプリケーションのバージョン番号のうち、メジャー バージョン番号を指定します。 |
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データ ファイルを拡張できるサイズの上限を指定します。 |
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SQL Server の物理ログ ファイルを拡張できるサイズの上限を指定します。 |
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アプリケーションのバージョン番号のうち、マイナ バージョン番号を指定します。 |
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対応する通知クラスでマルチキャスト配信を使用するかどうかを指定します。 |
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1 つのマルチキャスト通知メッセージに設定できる最大受信者数を指定します。 |
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コンテンツ フォーマッタに渡す初期化引数の名前を指定します。 |
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ホストされるイベント プロバイダの初期化引数の名前を指定します。 |
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アプリケーション パラメータの名前を指定します。 |
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指定されたファイル グループとそのデータベース ファイルを記述する要素が含まれます。 |
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アプリケーションにイベントを送信する、ホストされない (独立した) イベント プロバイダの定義を記述します。 |
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ダイジェスト配信を使用して送信されない通知の場合は、NotificationBatchSize は通知クラスのバッチあたりの最大通知数を指定します。ダイジェスト通知の場合は、NotificationBatchSize は作成される通知バッチの数を指定します。 |
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通知クラスの定義を 1 つ記述します。 |
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アプリケーションのすべての通知クラスの定義が含まれます。 |
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通知クラスのユーザー定義名を指定します。 |
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単一のルール実行で生成できる通知クラスあたりの通知の数を指定します。 |
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単一のアプリケーション パラメータの定義が含まれます。 |
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ADF の 1 つ以上のパラメータの定義が含まれます。 |
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アプリケーションがパフォーマンス カウンタを更新する頻度を指定します。 |
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Notification Services でイベント ルールやサブスクリプション ルールの処理にクォンタム シーケンスまたはサブクォンタム シーケンスを使用するかどうかを指定します。 |
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通知クラスが通知を配信するために使用する配信プロトコルを定義する要素が含まれます。 |
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1 つの配信プロトコルの実行設定を定義する要素が含まれます。 |
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配信プロトコルの名前を指定します。 |
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通知クラスが通知を配信するために使用する 1 つ以上の配信プロトコルを定義する要素が含まれます。 |
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ホストされるイベント プロバイダのユーザー定義名を指定します。 |
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ホストされないイベント プロバイダのユーザー定義名を指定します。 |
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ホストされるイベント プロバイダのデータベース接続タイムアウト値を指定します。 |
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アプリケーションで使用するイベント プロバイダを定義する要素が含まれます。 |
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ジェネレータ クォンタムの間隔 (ジェネレータが作業の処理を試みる頻度) を指定します。 |
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ディストリビュータ クォンタムの長さを定義します。これにより、Notification Services がディストリビュータを起動する頻度が決まります。 |
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イベントや通知のデータを古いデータと見なして削除の対象とする基準の最小経過期間を指定します。 |
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ディストリビュータが失敗した通知の配信を試みるまでに待機する間隔を指定します。 |
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配信が失敗した場合に通知が再送信されるまでの間隔の定義を記述します。 |
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アプリケーションのバージョン番号のうち、リビジョン番号を指定します。 |
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イベント記録ルールのユーザー定義名を指定します。 |
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サブスクリプション イベント ルールのユーザー定義名を指定します。 |
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定期的なサブスクリプション ルールのユーザー定義名を指定します。 |
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ホストされたイベント プロバイダのスケジュールを定義する要素が含まれます。 |
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データ削除処理機能のスケジュールを指定します。 |
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1 つの定期的なサブスクリプション ルールを定義する要素が含まれます。 |
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1 つのサブスクリプション クラスで使用する定期的なサブスクリプション ルールの定義を必要な数だけ記述します。 |
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イベント クラス フィールドを定義する要素が含まれます。 |
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通知クラス フィールドを定義する要素が含まれます。 |
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サブスクリプション クラス フィールドを定義する要素が含まれます。 |
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すべてのアプリケーション データベース オブジェクトのデータベース スキーマを指定します。 |
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アプリケーション データベースの初期サイズを指定します。 |
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アプリケーションのログ ファイルの初期サイズを指定します。 |
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計算フィールドの値を計算する有効な Transact-SQL 式を指定します。 |
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入力データとサブスクリプション データから通知を生成するために使用する Transact-SQL クエリを指定します。 |
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プロトコル フィールドの値を計算する有効な Transact-SQL 式を指定します。 |
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条件アクションを実行するデータベース ユーザーに関連付けられた SQL Server ログイン アカウントを指定します。 |
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イベント記録テーブルを定義する Transact-SQL ステートメントが含まれます。 |
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サブスクリプション記録テーブルを定義する Transact-SQL ステートメントが含まれます。 |
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イベント記録テーブル用の Transact-SQL ステートメントが含まれます。 |
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イベント テーブルの SQL Server インデックスを作成する Transact-SQL ステートメントが含まれます。 |
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SubscriptionClass/Chronicles/Chronicle/SqlSchema の SqlStatement 要素 (ADF) |
サブスクリプション記録テーブルを定義する Transact-SQL ステートメントが含まれます。 |
サブスクリプション テーブルの SQL Server インデックスを作成する Transact-SQL ステートメントが含まれます。 |
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条件アクションを実行するためのデータベース ユーザー名を指定します。 |
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イベント プロバイダの呼び出し時刻を計算するための開始点として使用される時刻 (24 時間単位) を世界協定時刻 (UTC) で指定します。 |
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データ削除処理の毎日の開始時刻を UTC で指定します。 |
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1 つのサブスクリプション クラスの定義が含まれます。 |
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1 つ以上のサブスクリプション クラスの定義が含まれます。 |
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サブスクリプション クラスのユーザー定義名を指定します。 |
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論理 (クォンタム) クロックが実際のクロックに対してどの程度遅れるとサブスクリプション ルールの実行がスキップされるかを指定します。 |
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1 回のジェネレータ クォンタムで処理できる定期的なサブスクリプションの数を指定します。 |
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ディストリビュータを実行するサーバーの名前を指定します。 |
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ジェネレータを実行するサーバーの名前を指定します。 |
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ホストされるイベント プロバイダを実行するサーバーの名前を指定します。 |
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ディストリビュータが作業項目を処理するときに使用できるスレッドの最大数を指定します。 |
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ジェネレータがルールを同時に処理するために使用できるスレッドの数を指定します。 |
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古いイベント データおよび通知データをアプリケーション データベースから削除する、データ削除処理で使用する設定が含まれます。 |
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Vacuumer (データ削除) のスケジュールを定義する要素が含まれます。 |
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コンテンツ フォーマッタに渡す初期化引数の値を指定します。 |
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ホストされるイベント プロバイダに渡す初期化引数の値を指定します。 |
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アプリケーションのパラメータの値を指定します。 |
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アプリケーションの現在のバージョン番号を指定する要素が含まれます。 |
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ディストリビュータ スレッドが、割り当てられた作業項目の処理に使用できる時間を指定します。この時間を超えた場合は、ジョブがキャンセルされ、処理可能な作業項目のプールに作業項目が戻されます。 |
参照
関連項目
概念
その他の技術情報
Notification Services アプリケーションの定義