SubscriptionQuantumLimit 要素 (ADF)
論理 (クォンタム) クロックが実際のクロックに対してどの程度遅れるとサブスクリプション ルールの実行がスキップされるかを指定します。
構文
<ApplicationExecutionSettings>
...
<SubscriptionQuantumLimit>
要素の特性
特性 | 説明 |
---|---|
データ型 |
負でない integer。 |
既定値 |
QuantumDuration の値が 1 分の場合は、30 クォンタム。これは 30 分に相当します。 |
個数 |
ApplicationExecutionSettings 要素につき 1 個 (省略可)。 |
更新 |
アプリケーションの更新時に追加、削除、および変更できます。 |
要素の関係
関係 | 要素 |
---|---|
親要素 |
|
子要素 |
なし。 |
解説
Notification Services では、クォンタム クロックを使用してルールの実行スケジュールを管理しています。アプリケーションを実行している Notification Services エンジンがダウンしたり、ワークロードのためにアプリケーションの実行が遅れたりすると、クォンタム クロックが実際のクロックに対して遅れることがあります。そうなると、Notification Services によるサブスクリプション ルールの実行が遅れることになります。
クォンタム制限を指定すると、アプリケーションが実際のクロックに対して大幅に遅れるのを防ぎ、新しいデータを時間どおりに処理することができます。
この要素の値を決定するには、実際のクロックに対するクォンタム クロックの遅れについてアプリケーションで許容される上限を特定し、その時間をクォンタム期間で割ります。たとえば、クォンタム期間が 5 分の場合に、遅れの上限を 2 時間にするには、120 を 5 で割った 24 を、この要素に設定します。
この値を 0 (ゼロ) に設定すると、サブスクリプションのクォンタム制限はなくなります。この場合は、NSSnapshotApplications (Transact-SQL) などのレポートを使用してアプリケーションを監視し、データが時間どおりに処理されていることを確認する必要があります。
SubscriptionQuantumLimit 要素の値を指定しない場合は、この要素を ADF から削除します。この場合、システムの既定値が使用されます。
使用例
次の例の SubscriptionQuantumLimit 要素では、クォンタム制限を 10 クォンタムに設定しています。クォンタムを追跡する論理クロックの実際のクロックに対する遅れが 10 クォンタムを超えると、10 クォンタムの制限に追いつくまでアプリケーションでサブスクリプション ルールの実行がスキップされます。
<SubscriptionQuantumLimit>10</SubscriptionQuantumLimit>