ChronicleQuantumLimit 要素 (ADF)
論理 (クォンタム) クロックが実際のクロックに対してどの程度遅れるとイベント記録ルールの実行がスキップされるかを指定します。
構文
<ApplicationExecutionSettings>
...
<ChronicleQuantumLimit>
要素の特性
特性 | 説明 |
---|---|
データ型 |
負でない integer。 |
既定値 |
QuantumDuration の既定値が 1 分の場合は、1,440 クォンタム。これは 1,440 分または 1 日に相当します。 |
特殊な値 |
0 は、記録のクォンタム制限がないことを意味します。この場合、記録ルールの実行はスキップされません。 |
個数 |
ApplicationExecutionSettings 要素につき 1 個 (省略可)。 |
更新 |
アプリケーションの更新時に追加、削除、および変更できます。 |
要素の関係
関係 | 要素 |
---|---|
親要素 |
|
子要素 |
なし。 |
解説
Notification Services では、クォンタム クロックを使用してルールの実行スケジュールを管理しています。アプリケーションを実行している Notification Services エンジンが停止したり、ワークロードのためにアプリケーションの実行が遅れたりすると、クォンタム クロックが実際のクロックに対して遅れることがあります。そうなると、Notification Services による記録 (および記録ルールで実行されるその他のアクション) の処理が遅れることになります。
クォンタム制限を指定すると、アプリケーションが実際のクロックに対して大幅に遅れるのを防ぎ、新しいデータを時間どおりに処理することができます。
この要素の値を決定するには、実際のクロックに対するクォンタム クロックの遅れについてアプリケーションで許容される上限を特定し、その時間をクォンタム期間で割ります。たとえば、クォンタム期間が 5 分の場合に、遅れの上限を 2 時間にするには、120 を 5 で割った 24 を、この要素に設定します。
この値を 0 (ゼロ) に設定すると、記録のクォンタム制限はなくなります。この場合は、NSSnapshotApplications (Transact-SQL) などのレポートを使用してアプリケーションを監視し、データが時間どおりに処理されていることを確認する必要があります。
ChronicleQuantumLimit 要素の値を指定しない場合は、この要素を ADF から削除します。この場合、システムの既定値が使用されます。
使用例
次の例の ChronicleQuantumLimit 要素では、記録のクォンタム制限を 25 クォンタムに設定しています。クォンタムを追跡する論理クロックの実際のクロックに対する遅れが 25 クォンタムを超えると、25 クォンタムの制限に追いつくまでアプリケーションでイベント記録ルールの実行がスキップされます。
<ChronicleQuantumLimit>25</ChronicleQuantumLimit>
参照
関連項目
アプリケーション定義ファイルのリファレンス
SubscriptionQuantumLimit 要素 (ADF)