レポートの表示に関するデザイン上の注意事項
ここでは、表示拡張機能の使用方法の重要な違いについて説明し、各表示拡張機能がどのようにレポート定義を処理するのかについて説明しているトピックの一覧を示します。レポートのデザインに関する判断を効果的に行うには、レポートの表示についての基礎および利用可能な表示拡張機能の種類を理解する必要があります。
レポート表示の概要
Reporting Services において、レポートは、レポート定義言語 (RDL) という XML スキーマに基づいています。このスキーマにより、統一されたレポート記述が実現します。スキーマは、特定の形式でレポートを出力するために使用される、すべての表示拡張機能でサポートされています。レポートが RDL に準拠している限り、RDL 標準をサポートする任意の表示拡張機能により、このレポートを表示することができます。
メモ : |
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レポート定義言語 (RDL) は、Reporting Services のために特別に作成された XML スキーマです。このスキーマは、レポートで使用できるすべての要素を記述します。RDL の全記述については、「レポート定義言語」を参照してください。 |
作成したレポート定義は、レポート処理で取得およびデータとの結合ができるよう、レポート サーバー データベースに保存されます。レポート処理では、表示拡張機能への呼び出しが行われ、特定のデバイスにレポートが表示されます。結果として表示されるレポートは、表示拡張機能によりそれぞれ異なります。たとえば、HTML 表示拡張機能による出力は、XML 表示拡張機能による出力とは非常に異なります。レポートが複数の表示拡張機能によって処理される場合は、それに合わせてレポートを適切にデザインする必要があります。
表示拡張機能の比較
表示拡張機能を使用するための制約や必要条件はありませんが、各出力形式の特性により、表示するレポートの使用目的はある程度限定されます。たとえば、XML および CSV 表示拡張機能は、他のアプリケーションまたは処理へのデータ供給に使用されるレポートを作成するのに適し、レイアウト表示拡張機能は、レポート ユーザーにとってより親しみやすい形式のレポートを生成します。表示拡張機能が別の表示拡張機能と密接に関係しているかどうかを理解すると、レポートのデザインを決定するのに役立ちます。たとえば、物理ページの表示拡張機能に最適化されたレポートを作成する場合、そのカテゴリの両方の出力形式に適したデザインに焦点を合わせることができます。
次の表示拡張機能の分類では、ページ割り当て動作および対話機能の程度が、拡張機能によりどのように異なるのかを示します。この分類では、対話機能の表示は、ブラウザとレポート サーバー間の対話型操作を示し、ユーザー操作に応じて追加の表示を開始します (たとえば、ユーザーがドリルスルー レポートを開くリンクをクリックすると、そのレポートがレポート サーバー上で表示されます)。
- データ表示拡張機能 : XML、CSV
- レイアウト表示拡張機能 (対話型) : HTML
- レイアウト表示拡張機能 (非対話型、論理ページ表示機能) : Excel、MHTML
- レイアウト表示拡張機能 (非対話型、物理ページ表示機能) : PDF、画像
このセクションのトピック
次のトピックでは、さまざまな表示拡張機能のデザイン上の注意事項を説明しています。
- HTML 出力のデザイン
HTML 表示拡張機能に特有のデザイン上の問題および注意事項について説明します。
- Excel 出力のデザイン
Excel 表示拡張機能に特有のデザイン上の問題および注意事項について説明します。
- CSV 出力のデザイン
CSV 表示拡張機能に特有のデザイン上の問題および注意事項について説明します。
- XML 出力のデザイン
XML 表示拡張機能に特有のデザイン上の問題および注意事項について説明します。
- 画像出力のデザイン
画像表示拡張機能に特有のデザイン上の問題および注意事項について説明します。
- PDF 出力のデザイン
PDF 表示拡張機能に特有のデザイン上の問題および注意事項について説明します。
参照
概念
レポート デザインの基礎
レポート デザイナを使用した作業
自動的なサイズ変更および配置に関する表示上の注意事項