自動的なサイズ変更および配置に関する表示上の注意事項
新規 : 2006 年 7 月 17 日
レポート デザイナで [レイアウト] ビューの [ツールボックス] からレポート アイテムを追加すると、レポートの処理後に、これらのレポート アイテムは特定のルールに従って表示されます。テーブル、マトリックス、一覧、およびグラフ テーブルの領域は、関連付けられたレポート データセットのデータ ソースから取得したデータに合わせて動的に拡大されます。レポート アイテムがレポート レイアウトで横に並ぶように配置されるときは、いくつかのプロパティによってこれらのレポート アイテムの表示方法が決まります。このトピックでは、自動的なサイズ変更および配置の動作について説明します。
レポート アイテムの自動配置およびサイズ変更の動作
次の表では、メイン レポートの定義要素と、ページでのアイテムの表示方法に影響を与えるプロパティについて説明します。
レポート要素 | 注 |
---|---|
レポート本文 |
ルート コンテナ。サイズ変更プロパティ : Size、Width および Size、Height。 [レイアウト] ビューに表示される点のある白い背景は、レポート本文を表しています。不要な余白を削除するには、余分な白い背景を削除します。 |
レポート ページ |
物理的なページをサポートするレンダラへレポートが送信される場合に関連するプロパティは、次のとおりです。 PageWidth PageHeight LeftMargin RightMargin TopMargin BottomMargin |
テキスト ボックス |
サイズ変更プロパティ : CanGrow、CanShrink。 垂直方向に調整できます。水平方向の自動拡大はサポートされていません。 |
テーブル |
関連付けられたデータセットに合わせて行数が増えます。グループを作成すると、テーブルの行数に影響を与えます。 |
マトリックス |
関連付けられたデータセットに合わせて列数と行数が増えます。グループを作成すると、マトリックスの列数と行数に影響を与えます。 |
一覧 |
関連付けられたデータセットに合わせてレポート アイテムのインスタンスの数が増えます。レポート アイテムを一覧に配置して自由形式のレイアウトを作成できます。同じ一覧内のレポート アイテムは対等です。一覧を入れ子にして親子リレーションシップを作成できます。 |
四角形 |
コンテナとして機能します。四角形に複数のアイテムを配置すると、それらのアイテムは相互に対等になります。四角形を入れ子にして親子コンテナ リレーションシップを作成できます。データ領域の動的要素に合わせて四角形が拡大されます。 |
サブレポート |
親コンテナのプロパティは無視されます。Size、Width および Size、Height などのプロパティは、サブレポートのレポート定義から取得されます。サブレポートに合わせて親コンテナのサブレポート レポート アイテムが拡大されます。 余白を削除するために、サブレポートの親コンテナの幅は、サブレポートのレポート幅以下にする必要があります。 |
関連付けられたデータセット、式、サブレポート、またはテキストからマップされたコンテンツに合わせて、レポート アイテムが拡大されます。レポート アイテムの表示方法は、レポートを表示するために使用するレンダラによって定義されます。特定のレンダラの詳細については、「レポートの表示に関するデザイン上の注意事項」を参照してください。
レポート ページに初めてアイテムを配置したとき、アイテムとそのアイテムの右側にあるすべてのアイテムとの距離は、レポート アイテムが水平方向に拡大されるときに維持される必要がある最短距離になります。
同様に、アイテムとその上にあるアイテムとの距離は、最上部のアイテムが垂直方向に拡大されるときに維持される必要がある最短距離になります。
次のルールに従って、データに合わせてレポート内のアイテムが拡大され、対等のアイテム (同じ親コンテナ内のアイテム) が押し出されます。
- アイテムとその上にあるアイテムとの間の最小スペースを維持するため、各アイテムは下に移動します。
- アイテムとその左側にあるアイテムとの間の最小スペースを維持するため、各アイテムは右に移動します。右から左にレイアウトするシステムの場合、アイテムとその右側にあるアイテムとの間の最小スペースを維持するため、各アイテムは左に移動します。
子アイテムの拡大に合わせてコンテナが拡大します。
この動作の組み合わせ、レポート アイテムの幅と高さのプロパティ、レポート本文のサイズ、ページの高さと幅の定義、親レポートの余白設定、およびレンダラ固有のページ付けのサポートがすべて統合されて、どのレポート アイテムが 1 ページに一緒に収まるかが決まります。
レポート アイテムがページにどのように配置されるかを制御するレポート定義プロパティ
レポート定義言語には、横に並ぶように配置されているアイテムの表示方法を制御するプロパティがあります。Hidden または ToggleItem プロパティが式に設定されているアイテムのために、ページのスペースが予約されます。データ領域の KeepTogether プロパティでは、可能な限りヘッダー、グループ ヘッダー、および詳細を一緒に維持しようとします。
レポート デザイナ | RDL 要素 | プロパティ |
---|---|---|
レポート プロパティ |
Width PageHeight (物理ページ レンダラ用) PageWidth (物理ページ レンダラ用) InteractiveHeight (対話型レンダラの既定の高さ。0 は制限なしです。) InteractiveWidth (対話型レンダラの既定の幅。0 は制限なしです。) LeftMargin RightMargin TopMargin BottomMargin |
|
[プロパティ] ウィンドウ |
ReportItem (DataRegion、Textbox、Subreport、Line、Rectangle、Image、CustomReportItem) |
Top Left Height Width RepeatWith<dataregion> (データ領域、サブレポート、またはデータ領域やサブレポートが含まれている四角形ではサポートされていません。ページ ヘッダーやページ フッターではサポートされていません) |
データ領域のプロパティ ページ |
DataRegion (Table、Matrix、List、Chart) |
KeepTogether PageBreakAtStart PageBreakAtEnd |
データ領域のグループ プロパティ ページ |
PageBreakAtStart PageBreakAtEnd |
|
Textbox プロパティ プロパティ ページの [表示] タブ |
Visibility プロパティ |
Hidden プロパティ値が True (定数) に設定されているレポート アイテムは、表示する際には存在しないものとして扱われます。Hidden が式に設定されているか、または ToggleItem が設定されている場合、レポート アイテムが収まるようにレイアウトが調整されます。 |
参照
概念
レポートの表示に関するデザイン上の注意事項
レポート レイアウトのデザイン
レポートへのページ ヘッダーおよびページ フッターの追加
レポート アイテムの非表示
その他の技術情報
レポート定義言語
[レポートのプロパティ] ([レイアウト] タブ、レポート デザイナ)