HTML 出力のデザイン
更新 : 2006 年 4 月 14 日
HTML 表示拡張機能では、HTML 形式でレポートを表示します。表示拡張機能で生成できる HTML の種類は、HTML 3.2、HTML 4.0、および MHTML です。また、完全な HTML ページを生成することも、他の HTML ページに埋め込むための HTML の一部分を生成することもできます。すべての HTML は、UTF-8 エンコードで生成されます。
HTML 表示拡張機能は、ブラウザで表示されるレポートの既定の表示拡張機能です。既定の HTML の種類は、HTML 4.0 です。
- HTML 4.0 を使用するには、レポート マネージャ、SharePoint Web パーツ、またはレポート URL でレポートを開きます。
- HTML 3.2 を使用するには、レポート URL で HTML 3.2 を参照する必要があります (たとえば、http://<webserver>/reportserver?%2fProduct%sfSales&rs:Command=Render&rs:Format=HTML3.2)。
- MHTML を使用するには、レポート URL で MTHML を参照するか、レポート ツール バーのエクスポート形式の一覧から MTHML を選択します。MHTML のエクスポート形式は、Web アーカイブです。
HTML 4.0 のレポートは、いくつかの例外を除き、HTML 4.0 および Cascading Style Sheets level 2 (CSS2) の仕様に準拠します。HTML 3.2 のレポートは HTML 3.2 の仕様に準拠しますが、見た目を良くするいくつかのスタイルが追加されることがあります。HTML 表示拡張機能は、MIME Encapsulation of Aggregate HTML Documents (MHTML) 標準をサポートします。この表示拡張機能では、画像、ドキュメント、またはその他のバイナリ ファイルなどのリソースが、レポート HTML 内部の MIME 構造として単一のファイルに埋め込まれます。レポート内のリソースがエンコードされると、レポートのサイズは大きくなります。ただし、リソースを埋め込むことは、レポート サーバーまたは別の場所に格納されたリソースにアクセスできないクライアントにとって役立ちます。また、MHTML レポートは、すべてのリソースがレポートの中に含まれるので、電子メール メッセージに埋め込むのにも役立ちます。
セキュリティ メモ : |
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String 型のパラメータを定義する際には、任意の値が許容されるテキスト ボックスが表示されます。クエリ パラメータと関連付けられていないレポート パラメータがあり、このパラメータ値がレポートに含まれていると、レポート ユーザーが、式の構文、スクリプト、または URL をパラメータ値に入力して、このレポートを HTML に変換することも可能になります。別のユーザーがこのレポートを表示して、表示されたパラメータ コンテンツをクリックすると、悪意のあるスクリプトまたはリンクが意図せず実行されてしまう可能性があります。 悪意のあるスクリプトを誤って実行するリスクを軽減するためには、信頼されたソースのレポートしか開かないようにする必要があります。レポートの保護の詳細については、「レポートとリソースの保護」を参照してください。 |
ブラウザとレポート表示の詳細については、「Reporting Services のブラウザ サポート」および「レポートのエクスポート」を参照してください。
アイテムの配置
HTML 表示拡張機能では、HTML 形式でテーブルを生成して、レポート アイテムの各セットに含まれているアイテムを格納します。アイテムはレポートのレイアウトを保ってテーブル内に配置されます。レポート アイテムのセットに含まれるレポート アイテムが 1 つだけの場合、そのレポート アイテムはテーブルを使用せずに表示されます。すべての場所およびアイテムのサイズは、ミリメートル (mm) で表されます。0.2 mm に満たないサイズおよび位置については、0 mm として表示されます。
HTML では、アイテムを重ねて表示できません。レポート アイテムが別のアイテムと重なり合う場合、そのアイテムは重なり合わないように配置されます。これが原因で、ページに表示されるアイテムの位置がデザインしたときと異なることがあります。場合によっては、デザイン ツールでは重なり合わなかったアイテムが、実際には重なり合って表示されることがあります。レポート アイテムの実際の位置は、レポート アイテムのサイズおよび位置プロパティによって示されます。表示拡張機能では、重なっているアイテムの位置を決定するための評価を、アイテムの Top 要素の値、次に Left 要素の値、最後に ZIndex の値の順で行います。
ページ割り当て
HTML 表示拡張機能では、以下に従って、ページを個別の HTML ページに分割して表示します。分割したページは "セクション" とも呼ばれます。
- 以下のアイテムが改ページを備えた一覧の中に配置されるか直接レポート本文内に配置されると、改ページが行われます。
- PageBreakAtEnd または PageBreakAtStart が True に設定された四角形。
- PageBreakAtEnd または PageBreakAtStart が True に設定された一覧または一覧のグループ。
- PageBreakAtEnd または PageBreakAtStart が True に設定されたテーブルまたはテーブル グループ。テーブルには、少なくとも 1 つの表示可能な列が含まれている必要があります。テーブル グループのすべての親グループは、表示可能である必要があります。
- PageBreakAtEnd または PageBreakAtStart が True に設定されたマトリックスまたは行グループ。
- 上記のいずれかのアイテムを使用しているサブレポート。
- 改ページを含むアイテムの前面に開始位置があるアイテムは、その改ページの直前のページに表示されます。
HTML 表示拡張機能では、上記の説明に従ってアイテムのすべての改ページを表示しようとします。ただし、改ページを備えた 2 つのアイテムがページ上で隣接している場合、予測できない結果が発生することがあります。また、改ページを備えたアイテムがテーブル、マトリックス、または四角形内に含まれている場合も同様です。
改ページ付きのアイテムに隣接するアイテムは、アイテムの最上部が改ページ付きのアイテムの最下部より上にある場合、すべて同じページに表示されます。たとえば、最下部に改ページを含むテーブルのすぐ右に配置されたテキスト ボックスは、テーブルと同じページに表示されます。同じ右側でも、テーブルの最下部より下に配置されたテキスト ボックスは、次のページに表示されます。
HTML 表示拡張機能では、レポートのプロパティで定義されている、ページのおおよその高さに改ページを挿入します。これは主に、改ページを含まない大きいレポートを表示する際に、生成される HTML ページが過度に大きくなることを防止するための機能です。
表示
HTML 表示拡張機能を使用してレポートを表示する場合、以下のような複数のデバイス情報設定を指定できます。
- ブラウザの種類
- HTML の一部分を表示するか、完全な HTML ドキュメントとして表示するか
- 見出しマップの表示
- パラメータ領域の表示
- ツール バーの表示
- 検索情報
- ストリーム情報
- ズーム情報
- 表示するブックマークの ID
- ハイパーリンクのターゲット
デバイス情報設定の詳細については、「Reporting Services デバイス情報設定」を参照してください。
このセクションのトピック
- HTML 表示でのデータ領域
HTML 表示拡張機能で表示されるデータ領域について説明します。
- HTML 表示でのレポート アイテム
HTML 表示拡張機能で表示されるレポート アイテムについて説明します。
- HTML 表示でのページ レイアウト
HTML 表示拡張機能で表示されるレポートのレイアウトとプロパティについて説明します。
- MHTML レポート
HTML 表示拡張機能で表示される MHTML レポートについて説明します。
参照
概念
レポートの表示に関するデザイン上の注意事項
レポートのエクスポート
その他の技術情報
表示拡張機能の実装
HTML ビューア (Reporting Services)
URL での表示形式の指定
ヘルプおよび情報
変更履歴
リリース | 履歴 |
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2006 年 4 月 14 日 |
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