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System.Data.OracleClient 名前空間

メモ : この名前空間、クラス、およびメンバは、.NET Framework Version 1.1 だけでサポートされています。

System.Data.OracleClient 名前空間は、.NET Framework Data Provider for Oracle です。

.NET Framework Data Provider for Oracle は、マネージ空間で Oracle データ ソースにアクセスするために使用されるクラスのコレクションを記述します。 OracleDataAdapter クラスを使用して、データ ソースの照会および更新に使用できる、メモリ常駐の DataSet を作成できます。

この名前空間の使用方法の詳細については、 「 OracleDataReader 」、「 OracleCommand 」、「 OracleConnection 」の各クラスのトピックを参照してください。.NET Framework でプログラミングするときのこの名前空間の使い方の概念情報については、「ADO.NET を使用したデータのアクセス」を参照してください。

.NET Framework Data Provider for Oracle では、 BFILELOB 、および REF CURSOR など、多数の Oracle のデータ型をサポートしています。パラメータに Oracle のデータ型を使用する場合の詳細については、「 OracleType 」を参照してください。

データ プロバイダで Oracle の REF CURSOR データ型を使用する場合は、次の点に注意してください。動作によっては、Microsoft OLE DB Provider for Oracle (MSDAORA) の動作と異なることがあります。

  • パフォーマンス上の理由により、データ プロバイダでは、明示的に指定しない限り、 REF CURSOR データ型は自動的に MSDAORA としてバインドされません。
  • データ プロバイダでは、 REF CURSOR パラメータの指定に使用する {resultset...} エスケープなど、ODBC のエスケープ シーケンスはサポートされていません。
  • REF CURSOR データ型を返すストアド プロシージャを実行するには、 OracleParameterCollectionOracleTypeCursor に、 DirectionOutput に設定して、パラメータを定義する必要があります。 REF CURSOR データ型については、データ プロバイダでは出力パラメータとしてのバインドだけがサポートされています。データ プロバイダでは、入力パラメータとしての REF CURSOR データ型はサポートされていません。
  • このリリースでは、パラメータ値からの OracleDataReader の取得はサポートされていません。コマンドの実行後、値は DBNull 型になります。
  • ExecuteReader の呼び出し時などに REF CURSOR データ型を使用して処理される CommandBehavior 列挙値は CloseConnection だけで、他の列挙値は無視されます。
  • OracleDataReader での REF CURSOR 列の順序は、 OracleParameterCollection でのパラメータの順序に依存します。 ParameterName プロパティは無視されます。
  • PL/SQL の TABLE データ型は、Oracle .NET Framework データ プロバイダではサポートされていません。ただし、 REF CURSOR データ型の方がより効率的です。 TABLE データ型を使用する必要がある場合は、MSDAORA と共に OLE DB .Net データ プロバイダを使用してください。

名前空間の階層構造

クラス

クラス 説明
OracleBFile Oracle の BFILE データ型で動作する、マネージ オブジェクト OracleBFile を表します。このクラスは継承できません。
OracleCommand データベースに対して実行する SQL ステートメントまたはストアド プロシージャを表します。このクラスは継承できません。
OracleCommandBuilder データベースに関連付けられた DataSet への変更を調整するための単一テーブル コマンドを自動的に生成します。このクラスは継承できません。
OracleConnection データベースへの開いた接続を表します。このクラスは継承できません。
OracleDataAdapter DataSet へのデータの格納およびデータベースの更新に使用される、一連のデータ コマンドおよびデータベース接続を表します。このクラスは継承できません。
OracleDataReader データ ソースからデータ行の前方向ストリームを読み取る方法を提供します。このクラスは継承できません。
OracleException Oracle データベースまたは .NET Framework Data Provider for Oracle から警告またはエラーが返された場合に生成される例外。このクラスは継承できません。
OracleInfoMessageEventArgs InfoMessage イベントのデータを提供します。このクラスは継承できません。
OracleLob Oracle サーバーに格納される、 LOB (Large Object Binary) データ型を表します。このクラスは継承できません。
OracleParameter OracleCommand のパラメータと、オプションとして DataColumn に対するマップを表します。このクラスは継承できません。
OracleParameterCollection OracleCommand に関連するパラメータ コレクション、および DataSet 列に対する各パラメータのマップを表します。このクラスは継承できません。
OraclePermission .NET Framework Data Provider for Oracle で、Oracle データベースへのアクセスに関するセキュリティ レベルをユーザーに適切に割り当てることができるようにします。このクラスは継承できません。
OraclePermissionAttribute セキュリティ アクションをカスタム セキュリティ属性に関連付けます。
OracleRowUpdatedEventArgs RowUpdated イベントのデータを提供します。このクラスは継承できません。
OracleRowUpdatingEventArgs RowUpdating イベントのデータを提供します。このクラスは継承できません。
OracleTransaction データベースで実行するトランザクションを表します。このクラスは継承できません。

構造体

構造体 説明
OracleBinary データベースに格納する、またはデータベースから取得するバイナリ データの可変長ストリームを表します。
OracleBoolean Oracle の複数のデータ型を比較する操作の結果としてデータベースから返される値を表し、また、データ型変換に使用するメソッドを提供します。
OracleDateTime BC 4712 年 1 月 1 日から AD 4712 年 12 月 31 日までの日付と時刻を表します。
OracleMonthSpan 時間間隔を月で表します。Oracle 9i の INTERVAL YEAR TO MONTH データ型に対応します。
OracleNumber データベースに格納する、またはデータベースから取得する -1038 -1 から 10 38 -1 までの固定精度小数部桁数の数値を表します。
OracleString データベースに格納する、またはデータベースから取得する文字の可変長ストリームを表します。
OracleTimeSpan 時間間隔を表します。Oracle 9i の INTERVAL DAY TO SECOND データ型に対応します。

デリゲート

デリゲート 説明
OracleInfoMessageEventHandler OracleConnectionInfoMessage イベントを処理するメソッドを表します。
OracleRowUpdatedEventHandler OracleDataAdapterRowUpdated イベントを処理するメソッドを表します。
OracleRowUpdatingEventHandler OracleDataAdapterRowUpdating イベントを処理するメソッドを表します。

列挙体

列挙体 説明
OracleLobOpenMode OracleLob を、読み取り専用モード、または読み書き可能モードのどちらで開くかを指定します。
OracleType OracleParameter で使用するフィールドまたはプロパティのデータ型を指定します。

参照

.NET Framework クラス ライブラリ