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Team Foundation Server で SQL Server Always On 可用性グループを使用する

このトピックでは、Team Foundation Server で AlwaysOn 可用性グループを有効にするための一般ガイドラインを示します。AlwaysOn 可用性グループを有効にするには、TFS 固有の構成が少し必要になります。この構成は、TFS_Configuration や TFS_Collection のような TFS リレーショナル データベースに高可用性 (HA: high availability) を実現するうえで役立ちます。TFS 固有の構成では、TFS がデータ層で使用する接続文字列の MultisubnetFailover オプションを true に設定します。この設定は、レポート用または SharePoint 用に HA サポートを行うという目的の場合は不要です。TFS レポート サーバーまたは SharePoint の配置で高可用性を実現するには、その製品のドキュメントを参照してください。

AlwaysOn 可用性グループの TFS サポートは、オンとオフのいずれかを選択する必要があります。使用する場合は、TFS_Configuration データベースだけでなく、可用性グループ内のすべての TFS_Collection データベースについて、オンとオフを指定する必要があります。後でチーム プロジェクト コレクションを追加するときには、そのコレクションのデータベースを SQL Server の可用性グループに追加する必要があります。

このリリースの新機能として、TFS 2013 では、複数の SQL Server 可用性グループを使用できます。

AlwaysOn 可用性グループの構成に関するガイダンスについては、SQL Server のドキュメントを参照してください。TFS では、AlwaysOn 可用性グループに関する特定の構成を加える必要はありません。チームのニーズに最もよく合う構成を使用してください。推奨事項は、SQL Server のガイダンスで確認できます。「AlwaysOn 可用性グループの開始 (SQL Server)」を参照してください。

新しくインストールする TFS の AlwaysOn 可用性グループの設定

ここでは、TFS のインストール時に AlwaysOn 可用性グループを実装するための手順を簡単に紹介します。

ヒントヒント

既に配置され実行されている TFS 用の接続文字列で MultisubnetFailover オプションを true に設定するには、TFSConfig の RegisterDB コマンドに引数 /usesqlalwayson を渡します。MultisubnetFailover オプションを設定する前には、TFS の停止および開始のための TFSServiceControl コマンドを使用する必要があります。「RegisterDB コマンド」および「TFSServiceControl コマンド」を参照してください。

1: AlwaysOn 可用性グループを設定する

SQL Server AlwaysOn 可用性グループは、TFS をインストールする前に準備を済ませておく必要があります。「AlwaysOn 可用性グループの開始 (SQL Server)」を参照してください。

2: 詳細ウィザードを使用して TFS をインストールする

[AlwaysOn] チェック ボックスをオンにする

TFS を初めてインストールする場合は、詳細構成ウィザードを使用します。このウィザードでは、[SQL AlwaysOn 可用性グループ] チェック ボックスにアクセスできます (上図参照)。この画面では、[SQL Server インスタンス] ボックスに可用性グループ リスナーを入力します。TFS によって、AlwaysOn 可用性グループのプライマリ レプリカに TFS_Configuration データベースと DefaultCollection データベースが作成されます。TFS が SharePoint Foundation をインストールする場合にはほかにも、SharePoint のデータベースが作成されます。

ヒントヒント

このほか、アプリケーション層専用ウィザードまたはアップグレード ウィザードを使用して [SQL AlwaysOn 可用性グループ] チェック ボックスにアクセスする方法もあります。詳細については、「方法: Team Foundation Server ファームを作成する (高可用性)」または「TFS のアップグレード要件」を参照してください。

3: AlwaysOn 可用性グループに新しい TFS データベースを追加する

AlwaysOn 可用性グループへの TFS データベースの追加

AlwaysOn 可用性グループに格納されるデータとの整合性を確保するために AlwaysOn 可用性グループにデータベースを追加する場合には、そのデータベースをバックアップする必要があります。バックアップが完了したら、可用性グループ ウィザードでグループにデータベースを追加します。「可用性グループの作成と構成 (SQL Server)」および「新しい可用性グループ ウィザードの使用 (SQL Server Management Studio)」を参照してください。

ヒントヒント

TFS に新しいチーム プロジェクト コレクションを追加する場合には、そのコレクションのデータベースを SQL Server の可用性グループに追加する必要があります。チーム プロジェクト コレクションの一部のデータベースを可用性グループに追加し、残りのデータベースを追加しないということはできません。

レポートおよび SharePoint での AlwaysOn 可用性グループのサポート

このトピックで説明した TFS 固有の構成は、レポート用または SharePoint 用に HA サポートを行うという目的の場合は不要です。これらの機能で AlwaysOn をサポートするには、それぞれの製品のガイダンスに従うか、TFS がサポートされている別の HA 機能を実装します。

レポートと AlwaysOn 可用性グループ

SharePoint と HA