Data Quality Server のインストールを完了するための DQSInstaller.exe の実行
Data Quality サーバー のインストールを完了するには、SQL Server 2012 のインストールを完了した後で、DQSInstaller.exe ファイルを実行する必要があります。 このトピックでは、[スタート] メニュー、Windows エクスプローラー、またはコマンド プロンプトから DQSInstaller.exe を実行する方法について説明します。DQSInstaller.exe ファイルの実行には、これらの方法のいずれも使用できます。
このトピックの内容
前提条件
[スタート] メニューまたは Windows エクスプローラーから DQSInstaller.exe を実行する
コマンド プロンプトから DQSInstaller.exe を実行する
前提条件
SQL Server のインストール時に SQL Server セットアップの [機能の選択] ページで [データベース エンジン サービス] の [Data Quality Services] が選択されていること、および SQL Server のインストールが完了していることが必要です。 詳細については、「Data Quality Services のインストール」を参照してください。
Windows ユーザー アカウントが、SQL Server データベース エンジン インスタンスの sysadmin 固定サーバー ロールのメンバーであることが必要です。
DQSInstaller.exe を実行中に、コンピューターの Administrators グループのメンバーとしてログオンする必要があります。
[スタート] メニューまたは Windows エクスプローラーから DQSInstaller.exe を実行する
Data Quality サーバー をインストールするコンピューターで、次のいずれかを使用して DQSInstaller.exe ファイルを実行します。
[スタート] メニュー: タスク バーの [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントして、[Microsoft SQL Server 2012] をクリックします。 [Microsoft SQL Server 2012] で、[Data Quality Services] をクリックし、[Data Quality Server Installer] をクリックします。
Windows エクスプローラー: DQSInstaller.exe ファイルを探します。 SQL Server の既定のインスタンスをインストールした場合、DQSinstaller.exe ファイルは C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL11.MSSQLSERVER\MSSQL\Binn に格納されます。 DQSInstaller.exe ファイルをダブルクリックします。
インストールの状態を表示するコマンド プロンプト ウィンドウが表示されます。 次の 3 つのことが確認できます。
DQSInstaller.exe ファイルの実行時に行われた操作に関する情報を格納するインストール ログ ファイル DQS_install.log が作成されます。 SQL Server の既定のインスタンスをインストールした場合、DQS_install.log ファイルは C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL11.MSSQLSERVER\MSSQL\Log に格納されます。
インストーラーは、Data Quality サーバー のインストールに、既定のサーバー照合順序 (SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS) を使用します。
重要 Data Quality サーバー のインストール用に異なるサーバー照合順序値を指定できるのは、DQSInstaller.exe をコマンド ラインから実行する場合だけです。 詳細については、このトピックの「DQSInstaller.exe をコマンド プロンプトから実行する」を参照してください。
インストーラーは、コンピューターに最近インストールされた更新プログラムに起因する、保留中の再起動がないかどうかをチェックします。 保留中の再起動が見つかった場合は、そのことを通知するメッセージが表示されます。その場合は、インストールを続行するか中止するかを、Y または N を押すことで選択できます。 保留中の再起動がある場合は、インストールを中止し、コンピューターを再起動したうえで、DQSInstaller.exe を再度実行することをお勧めします。
データベース マスター キーのパスワードの入力を求めるメッセージが表示されます。 後で Data Quality Services (DQS) に参照データ プロバイダーを設定するときに DQS_MAIN データベースに保存される参照データ サービス プロバイダー キーを暗号化するには、データベース マスター キーが必要です。
重要 パスワードは 8 文字以上で、英大文字 (A、B、C、... Z)、英小文字 (a、b、c、... z)、数字 (0、1、2、... 9)、英数字以外の特殊文字 (~!@#$%^&*()_-+=|\{}[]:;"'<>,.?/) の 4 つのカテゴリのうち 3 つのカテゴリの文字を含んでいる必要があります。 たとえば、P@ssword のように設定します。 現在のパスワードがこの要件を満たしていない場合は、別のパスワードの入力を求めるメッセージが表示されます。
パスワードを入力し、さらに確認のためにもう一度そのパスワードを入力してから、Enter キーを押してインストールを続行します。
重要 データベース マスター キーに指定したパスワードは、後でバックアップから DQS データベースを復元するときに必要になるため、保管する必要があります。 DQS データベースの復元の詳細については、「DQS データベースのバックアップと復元」を参照してください。
マスター データ サービス データベースが Data Quality サーバー と同じ SQL Server インスタンス上に存在する場合は、マスター データ サービス ログインにマップされたユーザーが作成され、DQS_MAIN データベースに対する dqs_administrator ロールが付与されます。 マスター データ サービスのインストールとマスター データ サービス データベースの作成については、「マスター データ サービスのインストール」を参照してください。
インストールが正常に完了すると、完了のメッセージが表示されます。 任意のキーを押してコマンド プロンプト ウィンドウを閉じます。
コマンド プロンプトから DQSInstaller.exe を実行する
DQSInstaller.exe をコマンド プロンプトから実行する場合は、次のコマンド ライン パラメーターを使用します。
DQSInstaller.exe のパラメーター |
説明 |
サンプル構文 |
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-collation |
Data Quality サーバー のインストールに使用するサーバー照合順序。 DQS は、大文字と小文字を区別しない照合順序のみをサポートします。 大文字と小文字が区別される照合順序を指定した場合、インストーラーは、指定された照合順序の大文字と小文字を区別しないバージョンを使用して処理を実行しようとします。 大文字と小文字を区別しないバージョンが存在しない場合や、照合順序が SQL によってサポートされていない場合、Data Quality サーバー のインストールは失敗します。 サーバーの照合順序を指定しなかった場合は、既定の照合順序 (SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS) が使用されます。 |
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-upgradedlls |
DQS データベース (DQS_MAIN、DQS_PROJECTS、および DQS_STAGING_DATA) の再作成をスキップし、SQL Server 2012 データベースで DQS によって使用される SQL 共通言語ランタイム アセンブリ (SQLCLR) の更新のみを行います。 詳細については、「.NET Framework 更新後の SQLCLR アセンブリのアップグレード」を参照してください。 |
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-exportkbs |
すべてのナレッジ ベースを DQS バックアップ ファイル (.dqsb) にエクスポートします。 また、エクスポート先の完全なパスとファイル名を指定する必要があります。 詳細については、「DQSInstaller.exe を使用した DQS ナレッジ ベースのエクスポートとインポート」を参照してください。 |
例: dqsinstaller.exe –exportkbs c:\DQSBackup.dqsb |
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-importkbs |
Data Quality サーバー のインストールが完了した後にすべてのナレッジ ベースを DQS バックアップ ファイル (.dqsb) からインポートします。 また、インポート元の完全なパスとファイル名を指定する必要があります。 詳細については、「DQSInstaller.exe を使用した DQS ナレッジ ベースのエクスポートとインポート」を参照してください。 |
例: dqsinstaller.exe –importkbs c:\DQSBackup.dqsb |
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-upgrade |
DQS データベース スキーマをアップグレードします。 あらかじめ構成された DQS インスタンスに SQL Server 更新プログラムをインストールした後に、このパラメーターを使用する必要があります。 詳細については、「SQL Server 更新プログラムのインストール後の DQS データベース スキーマのアップグレード」を参照してください。 |
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-uninstall |
Data Quality サーバー を現在の SQL Server インスタンスからアンインストールします。 また、Data Quality Server の既存のインストールに含まれるすべてのナレッジ ベースを DQS バックアップ ファイル (.dqsb) にエクスポートしてから、Data Quality Server をアンインストールすることもできます。 詳細については、「DQSInstaller.exe を使用した DQS ナレッジ ベースのエクスポートとインポート」を参照してください。
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コマンド プロンプトから DQSInstaller.exe を実行するには、次の手順を実行します。
コマンド プロンプトを起動します。
コマンド プロンプトで、DQSInstaller.exe が格納されている場所にディレクトリを変更します。 SQL Server の既定のインスタンスをインストールした場合、DQSinstaller.exe ファイルは C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL11.MSSQLSERVER\MSSQL\Binn に格納されます。
cd C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL11.MSSQLSERVER\MSSQL\Binn
コマンド プロンプトで、DQSInstaller.exe を実行します。コマンド ライン パラメーターは必要に応じて使用します。
コマンド ライン パラメーターを使用しない場合: 「dqsinstaller.exe」と入力し、Enter キーを押します。
コマンド ライン パラメーターを使用する場合: 上の表で示したコマンドの中から必要なコマンドを入力し、Enter キーを押します。
指定したコマンドに基づいて、必要なアクションが実行されます。 コマンド ライン パラメーターを使用せずに Data Quality サーバー をインストールした場合、残りの手順は、前のセクション (「[スタート] メニューまたは Windows エクスプローラーから DQSInstaller.exe を実行する」) の手順 2. ~ 6. と同じです。
次の手順
作業プロファイルに基づき適切な DQS ロールをユーザーに付与します。 「ユーザーに DQS ロールを付与する」を参照してください。
Data Quality サーバー が Data Quality クライアント からリモートでアクセスされる場合は、このコンピューターで SQL Server 構成マネージャーを使用して TCP/IP プロトコルを有効にしてください。 「SQL Server の TCP/IP ネットワーク プロトコルの有効化」を参照してください。
ソース データにアクセスして DQS 操作を実行できることと、処理後のデータをデータベース内のテーブルにエクスポートできることを確認します。 「DQS 操作のためのデータへのアクセス」を参照してください。
関連項目
タスク
.NET Framework 更新後の SQLCLR アセンブリのアップグレード
DQSInstaller.exe を使用した DQS ナレッジ ベースのエクスポートとインポート