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Windows Vista 上で 32 ビット Reporting Services をインストールする方法

新規 : 2007 年 9 月 15 日

このトピックでは、Windows Vista に Reporting Services をインストールするための要件と手順を説明します。Reporting Services がインストールされている Windows XP コンピュータのアップグレード方法については、「Windows Vista 上の Reporting Services をアップグレードする方法」を参照してください。64 ビット コンピュータを使用している場合は、「64 ビット コンピュータに 32 ビット Reporting Services をインストールする方法」および「64 ビット コンピュータへの Reporting Services のインストール」を参照してください。

前提条件

  • Windows Vista Enterprise Edition、Ultimate Edition、または Business Edition が必要です。
  • インストールできる SQL Server 2005 エディションは、Developer Edition、Standard Edition、Workgroup Edition、Evaluation Edition、Express Edition with Advanced Services のいずれかです。Enterprise Edition は Windows Vista ではサポートされません。
  • Reporting Services インストールには Service Pack 2 (SP2) を適用する必要があります。ほとんどのエディションでは、まず元の製品リリースをインストールしてから SP2 にアップグレードする必要があります。Express Edition with Advanced Services を使用している場合は、SP2 を適用済みのセットアップ プログラムを実行できます。詳細については、Microsoft の Web サイトの「Microsoft SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services Service Pack 2」を参照してください。
  • Reporting Services をインストールする前に、ASP.NET および IIS を有効にする必要があります。これらの機能を有効にするには、次の操作を行います。
    1. [スタート] ボタンをクリックします。
    2. [コントロール パネル] をクリックします。
    3. [プログラム] をクリックします。
    4. [プログラムと機能] をクリックし、[Windows の機能の有効化または無効化] をクリックします。機能が一覧表示されるまで待ちます。
    5. [Internet Information Services] を開きます。
    6. Web 管理ツールで、次の機能を有効にします。
      IIS 6 WMI 互換性
      IIS メタベースおよび IIS 6 構成との互換性
    7. [World Wide Web サービス] の [アプリケーション開発] で、次の機能を有効にします。
      ASP.NET
      ISAPI 拡張
      ISAPI フィルタ
    8. [HTTP 共通機能] で、次の機能を有効にします。
      既定のドキュメント
      ディレクトリの参照
      HTTP エラー
      HTTP リダイレクト
      静的コンテンツ
    9. [セキュリティ] で、次の機能を有効にします。
      Windows 認証

上記のいずれかの機能が有効になっていなかった場合、[機能の選択] ページから Reporting Services が除外されます。

Reporting Services の既定の構成をインストールする場合は、必要な機能を有効にした後で、World Wide Web 発行サービスを開始する必要があります。それ以外の場合は、Reporting Services をファイルのみのインストール モードでインストールし、SQL Server のセットアップが完了した後でレポート サーバーを構成する必要があります。

Reporting Services SP2 のインストール

  1. Windows Vista にログオンし、要件のセクションの手順に従って ASP.NET および IIS の機能を有効にします。

  2. World Wide Web 発行サービスが開始されていることを確認します。開始されていない場合は、スタートアップの種類を [自動] に設定します。

    1. [スタート] ボタンをクリックします。
    2. [コントロール パネル] をクリックします。
    3. [システムとメンテナンス] をクリックします。
    4. [管理ツール] をクリックします。パネルの下の方にある場合は、必要に応じてスクロールしてください。
    5. [サービス] をダブルクリックします。
    6. [続行] をクリックします。
    7. [World Wide Web 発行] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
    8. [スタートアップの種類] で [自動] をクリックします。
    9. [適用] をクリックします。
    10. [開始] をクリックします。
    11. [OK] をクリックして、ウィンドウを閉じます。
  3. SQL Server 2005 Reporting Services をインストールします。

    • SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services をインストールする場合は、SP2 をインストールしてください。SP2 をダウンロードするは、Microsoft の Web サイトの「Microsoft SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services Service Pack 2」にアクセスしてください。
    • その他すべてのエディションでは、元の製品リリースをインストールする必要があります。[プログラムの互換性アシスタント] から互換性の問題を示す警告が表示されますが、[プログラムを実行する] をクリックしてインストールを続行してください。
    • インストール ウィザードには、[レポート サーバー インストール オプション] ページが表示されます。このページでは、既定の構成を選択できるほか、プログラム ファイルをインストールしておき、サーバーの構成は後で行うこともできます。両方のオプションが選択できる状態であった場合は、どちらか一方を選択してください。Windows Vista の新しいインストールを使用している場合、一部のアップグレード シナリオとは異なり、ファイルのみのインストールでも SP2 が正常にインストールされます。
    • Reporting Services のインストール方法については、「Reporting Services のインストール方法に関するトピック」を参照してください。
  4. SP2 を適用します。

    • SP2 をダウンロードするには、Microsoft の Web サイトの「SQL Server 2005 の最新の Service Pack を入手する方法」を参照してください。Express Edition with Advanced Services の SP2 バージョンをインストールした場合は、SP2 が既に適用されているため、この手順は省略できます。
    • SP2 のセットアップ中、サービスを停止しておくことにより、システムの再起動を回避できます。サービスを停止するには、コントロール パネルを開いて [管理ツール] をクリックし、[サービス] をダブルクリックします。次に、目的のサービスを右クリックして、[停止] をクリックします。
    • セットアップの実行前にサービスを停止することは避けてください。認証チェックを実行するためには、サービスが実行されている必要があります。
    • 準備ツールが開いている場合は、使用前にサービスを開始してください。このツールを使用すると、Windows ユーザー アカウントを簡単に SYSADMIN 固定サーバー ロールに追加できます。
  5. まだ開始していない場合は、サービスを開始します。Express Edition with Advanced Services をインストールしている場合は、IIS を再設定します。IIS を再設定するには、[スタート] ボタンをクリックして、[すべてのプログラム][アクセサリ] の順にポイントし、[コマンド プロンプト] を右クリックします。「iisreset」と入力して Enter キーを押します。

  6. ファイルのみのインストール オプションを選択した場合は、レポート サーバーを構成します。

    1. Reporting Services 構成ツールを開始します。このツールを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム][SQL Server 2005] の順にポイントします。次に [構成ツール] をクリックして、[Reporting Services 構成] をクリックします。
    2. [続行] をクリックします。
    3. [インスタンスの選択] ダイアログ ボックスでレポート サーバー インスタンスを選択し、[接続] をクリックします。
    4. サーバーを構成します。手順については、「Reporting Services の構成の操作方法に関するトピック」を参照してください。

    重要   IIS 7.0 では Reporting Services がレガシ アプリケーションとして実行されます。新しい Reporting Services インストール上で、レポート サーバーの仮想ディレクトリのアプリケーション プールを構成する場合は、[Classic .NET AppPool] を選択するか、[マネージ パイプライン モード][クラシック] に設定した新しいアプリケーション プールを作成してください。Reporting Services を既定の構成でインストールした場合、レポート サーバーが独自のアプリケーション プール内で、NetworkService アカウントを使って実行されます。既定の構成を選択すると、Windows Vista で完全に動作するレポート サーバーを構築できます。IIS 7.0 では、レポート サーバー Web サービスを既定のアプリケーション プールで実行することは避けてください。HTTP 500 エラーが発生します。

  7. ローカル管理用にレポート サーバーを構成します。レポート サーバーおよびレポート マネージャにローカルからアクセスするには、次の手順に従います。

    1. Internet Explorer を開きます。
    2. 既定のレポート サーバー URL (http://<servername>/reportserver) またはレポート マネージャ URL (http://<servername>/reports) を入力します。
    3. [ツール] をクリックします。
    4. [インターネット オプション] をクリックします。
    5. [セキュリティ] をクリックします。
    6. [信頼済みサイト] をクリックします。
    7. [サイト] をクリックします。
    8. http://<servername> を追加します。既定のサイトに HTTPS を使用していない場合は、[このゾーンのサイトにはすべてサーバーの確認 (https:) を必要とする] チェックボックスをオフにします。
    9. [OK] をクリックします。
  8. 完全な権限でのアクセスを明示的に許可するロールの割り当てを作成します。

    1. [管理者として実行] アクセス許可でブラウザ ウィンドウを開きます。[スタート] ボタンをクリックして [すべてのプログラム] をポイントし、[Internet Explorer] を右クリックして [管理者として実行] をクリックします。
    2. レポート マネージャを起動します。レポート マネージャの既定の URL は http://<servername>/reports (SQL Server Express with Advanced Services を使用している場合は http://<servername>/reports$sqlexpress) です。
    3. ホーム ページで、[プロパティ] をクリックします。
    4. [新しいロールの割り当て] をクリックします。
    5. Windows ユーザー アカウントを <domain>\<user> の形式で入力します。
    6. [コンテンツ マネージャ] を選択します。
    7. [OK] をクリックします。
    8. ホーム ページの上隅にある [サイトの設定] をクリックします。
    9. [サイト全体のセキュリティを構成] をクリックします。
    10. [新しいロールの割り当て] をクリックします。
    11. Windows ユーザー アカウントを <domain>\<user> の形式で入力します。
    12. [システム管理者] を選択します。
    13. [OK] をクリックします。
    14. レポート マネージャを終了します。
  9. [管理者として実行] を使用せずに、再び Internet Explorer でレポート マネージャを開きます。

Windows Vista での Business Intelligence Development Studio の使用

Business Intelligence Development Studio を Windows Vista にインストールした場合、デザイン ツールの使用時に Visual Studio 2005 環境との互換性の問題が発生します。

既存のプロジェクトまたはソリューションを開く場合、あるいは、レポート デザイナまたはモデル デザイナからレポート サーバーにアイテムをパブリッシュする場合は、昇格された権限で Business Intelligence Development Studio を開く必要があります。

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム][SQL Server 2005] の順にポイントして、[Business Intelligence Development Studio] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
  2. [続行] をクリックします。
  3. [プログラムを実行する] をクリックします。

これでレポートや他のアイテムをレポート サーバーに配置できるようになります。十分な権限がない場合、次のような問題が発生します。

  • 既存のプロジェクトを開こうとするとアクセスが拒否されたことを示すエラーが表示される。
  • 共有データ ソースへの接続を構成するときにログインに失敗したことを示すエラーが表示される。
  • レポート サーバー ウィザードを使用してレポートを作成するとき、レポート データを提供する外部データ ソースへの接続が試みられた時点でログインに失敗したことを示すエラーが表示される。

SQL Server Management Studio ユーザーは、[管理者として実行] の権限を使用して、サーバー上のデータベースを管理するユーザーのログインを作成する必要があります。Management Studio の昇格された権限の要件の詳細については、「Windows Vista から SQL Server に接続する方法」を参照してください。

参照

処理手順

64 ビット コンピュータに 32 ビット Reporting Services をインストールする方法
Windows Vista 上の Reporting Services をアップグレードする方法
64 ビット コンピュータに 32 ビット Reporting Services をインストールする方法

関連項目

SQL Server 2005 のインストールに必要なハードウェアおよびソフトウェア

概念

Windows Vista で SQL Server 2005 を実行する場合の考慮事項

その他の技術情報

Reporting Services のインストール方法に関するトピック
Reporting Services の構成の操作方法に関するトピック

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手