.NET Framework での WMI の使用
WMI には、Microsoft Exchange、Microsoft SQL Server、Microsoft Internet Information Services (IIS) などの多くのハイエンドなアプリケーションに対して、管理タスクのほとんどを実行するための広範囲なサービスが用意されています。管理者は次のようなタスクを実行できます。
- アプリケーションの状態の監視
- ボトルネックまたはエラーの検出
- アプリケーションの管理および構成
- アプリケーション データのクエリ (オブジェクト リレーションシップの走査とクエリの使用)
- ローカルまたはリモートでのシームレスな管理操作の実行
WMI のアーキテクチャは、次の 3 つの層で構成されています。
クライアント
WMI を使用した操作 (管理の詳細の読み取り、システムの構成、イベントのサブスクライブなど) を実行するソフトウェア コンポーネントです。
オブジェクト マネージャ
プロバイダとクライアントの仲介役として、標準のイベント発行とイベント サブスクリプション、イベントのフィルタ処理、クエリ エンジンなどのいくつかの重要なサービスが用意されています。
プロバイダ
ライブ データを取り込んでクライアント アプリケーションに返し、クライアントからのメソッド呼び出しを処理し、管理対象のインフラストラクチャにクライアントをリンクするソフトウェア コンポーネントです。
明確に定義されたスキーマにより、データやイベントの処理、およびシステム構成機能が、クライアントとアプリケーションに対してシームレスに提供されます。.NET Framework では、WMI スキーマを走査する共通クラスが System.Management 名前空間に用意されています。
この名前空間の管理機能を使用するには、.NET Framework に加えて、コンピュータに WMI がインストールされている必要があります。Windows Millennium Edition (Windows Me)、Windows 2000、または Windows XP を使用している場合、WMI は既にインストールされています。それ以外の場合は、MSDN から WMI をダウンロードする必要があります。
参照
WMI によるアプリケーションの管理 | スキーマ | クエリ | 管理イベント | System.Management 名前空間と System.Management.Instrumentation 名前空間 | System.Management による管理情報へのアクセス | System.Management を使用する .NET Framework アプリケーションの実装 | WMI スキーマの参照