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BizTalk Server における HIPAA のサポート

このトピックでは、HIPAA の概要と、BizTalk Serverが HIPAA をサポートする方法について簡単に説明します。

HIPAA の概要

1996 年に施行された医療保険の携行性と責任に関する法律 (Health Insurance Portability and Accountability Act: HIPAA) では、適用対象事業者が医療保険の支払請求、送金、受給資格、支払請求の状況に関する要求や応答などのトランザクションを電子的に行うときに強制基準に従うことを義務付けています。 HIPAA の対象となるエンティティは、医療プラン、クリアリング ハウス、およびほとんどの医療プロバイダーです。

BizTalk Server での HIPAA サポート

Microsoft は、医療機関およびそれに準ずる組織が医療サービスの提供と資金調達の方法を向上させることができるように、力を注いでいます。 また、組織が HIPAA の規制に準拠するために費やす必要のある時間と費用を削減することを目指しています。

BizTalk Serverは、組織が多様な医療システム間を結び付け、相互運用する自動化されたビジネス プロセスを作成するという課題に対応するのに役立ちます。 HIPAA の影響を受ける組織は、BizTalk Serverの機能を使用して、連邦法にも準拠するトランザクション準拠ソリューションの開発、実装、統合に役立ちます。

BizTalk Serverには、HIPAA のサポートを提供するネイティブ機能が含まれています。 この機能は、アダプターやアクセラレータなどの製品へのアドインではなく、 製品自体に組み込まれています。 BizTalk Serverには、HIPAA の義務に準拠し、適切に管理および測定されたビジネス プロセスとして HIPAA を採用するために必要な EDI コンポーネントと機能が含まれています。

Note

BizTalk Serverでは、HIPAA バージョン 5010 と 4010 がサポートされます。

BizTalk Server の HIPAA ドキュメント

主要な EDI 標準は、X12 と EDIFACT です。X12 は ANSI によって標準化され、主に北米で使用されています。EDIFACT は国連によって標準化され、主に米国外で使用されています。 HIPAA は X12 から派生した標準です。 BizTalk Serverは、ネイティブ X12 EDI 機能の一部として HIPAA サポートを提供します。 したがって、BizTalk Serverドキュメントで X12 サポートへの参照が表示される場合は、特に明記されていない限り、このサポートは HIPAA 処理にも適用されます。

BizTalk Serverの次のセクションでは、HIPAA に関する具体的な情報について説明します。

はじめに

トラブルシューティング

HIPAA の詳細