EDI ソリューションで使用される XML ツールに関する既知の問題
このトピックでは、BizTalk Serverの XML ツールに関する既知の問題について説明します。
検証プロパティを [False] に設定しているのに TestMap の入力および出力ファイルの検証が実行される
TestMap Input プロパティが Native に設定され、[TestMap 入力の検証] プロパティと [TestMap 出力の検証] プロパティが False に設定されたマップをテストした場合でも、検証は実行されます。 これは、ネイティブ形式の入力ファイルが XML 形式に変換され、BizTalk Serverがスキーマに対して XML を検証するためです。 入力ファイルに検証の問題がある場合、この検証メカニズムでは、TestMap 入力の検証プロパティと TestMap 出力の検証プロパティが False に設定されていても、エラーが発生 します。
スキーマ内の enum の一覧から取得された生成済みインスタンスのデータ要素に対して、長さの検証が実行されない
スキーマからインスタンスが生成され、そのスキーマ内のデータ要素の列挙値が長さの要件を満たしていない場合、インスタンスの生成に、長さの要件のため後で XSD 検証が失敗するデータ要素が使用される可能性があります。 スキーマの検証では、スキーマ内の enum の一覧から取得された生成済みインスタンスの値が最小/最大長の要件を満たしているかどうかはチェックされません。
スキーマの検証時に無効なトランザクション セット ID コードが検出されない場合がある
Visual Studio のソリューション エクスプローラー ウィンドウで [スキーマの検証] コマンドを使用してスキーマを検証すると、ルート ノードのチェックで、ルート参照ノードの最後の部分 (X12_<VersionRelease>_TSID の形式) で無効なトランザクション セット ID コードが検出されないことがあります。 スキーマのルート参照ノードに含まれる TSID が無効でも、その TSID がスキーマの ST01 要素の列挙ノードに含まれる TSID と同じであれば、スキーマの検証操作時に TSID が無効であることが検出されません。
インスタンスの検証でスキーマの enum の変更を有効にするためには Visual Studio を再起動する必要がある
スキーマ内の列挙の一覧を変更し、スキーマを保存した後でインスタンスの検証を実行すると、スキーマの最新バージョンではなく以前のバージョンに基づいて検証が実行されます。 スキーマの最新バージョンは、Visual Studio を再起動するまで使用されません。
TestMap 操作で、必要のないときに [EDI インスタンスのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されることがある
BizTalk Serverは、TestMap プロセス中に EDI インスタンスのプロパティ ダイアログ ボックスを 2 回表示します。1 回は、入力メッセージ インスタンスの解釈に必要な区切り記号を入力し、出力メッセージ インスタンスを生成するための区切り記号を入力するために 1 回入力できるようにします。 BizTalk Server では、EDI スキーマに対しては [EDI インスタンスのプロパティ] ダイアログ ボックスが 2 回だけ表示されますが、EDI 以外のスキーマに対しては 3 回以上表示されることがあります。 その場合は、ダイアログ ボックスを閉じてください。
XML の保存済みインターチェンジの検証がサポートされていない
保持されているインターチェンジを検証するときに、[ インスタンス入力の種類の検証 ] プロパティに [XML] を選択すると、操作は失敗し、何も返されません。 ただし、保持されているインターチェンジを検証するときに [インスタンス入力の種類の検証] に [ネイティブ] を選択した場合、操作は成功します。
HIPAA 278 スキーマに対して生成されたインスタンスに、要求セクションと応答セクションの両方が含まれる
HIPAA 278 スキーマは、278 要求メッセージと 278 応答メッセージの両方に使用されます。 278 スキーマに対してインスタンスの生成コマンドを使用すると、生成されるインスタンスには要求セクションと応答セクションの両方が含まれます。このインスタンスを送信しないでください。 使用できる 278 要求メッセージまたは 278 応答メッセージを作成するには、XML ツールによって生成されたインスタンスをテキスト エディターで開き、いずれかのセクションを削除します (たとえば、要求メッセージを作成する場合は応答セクションを削除します)。
要求セクションと応答セクションの両方を含む 278 メッセージに対してインスタンスの検証コマンドを実行すると、メッセージは 278 スキーマに対して正常に検証されます。
278 HIPAA スキーマから生成された XML インスタンスの検証が失敗する
インスタンスの生成コマンドを使用して 278 HIPAA スキーマから XML インスタンスを生成した後にインスタンスの検証コマンドを使用してそのインスタンスを検証すると、エラーが発生します。
837 スキーマから生成されたネイティブ インスタンスが間違って GS08 を設定する
X12_BatchSchemaと 837I、837D、または 837P スキーマを含むBizTalk Server ソリューションを使用してネイティブ インスタンスを生成する場合、GS08 の値には 00401 が含まれます。 このインスタンスを処理する前に、GS08 の値をスキーマ インスタンスの正しい値に変更する必要があります。 次の表に、各 837 スキーマの正しい GS08 値を示します。
HIPAA スキーマ | GS08 値 |
---|---|
837I | 004010X096A1 |
837D | 004010X097A1 |
837P | 004010X098A1 |