プライベート エンドポイント接続のサポート要件と考慮事項
この記事シリーズでは、Azure Private Link を使用したプライベート ネットワーク上で、Azure Migrate を使用してサーバーの検出、評価、移行を行う方法について説明します。 Azure Migrate: 検出とアセスメントおよび移行およびモダン化ツールを使用すると、Private Link を使用して、Azure ExpressRoute のプライベート ピアリングまたはサイト間 (S2S) VPN 接続で Azure Migrate にプライベートかつ安全に接続することができます。
公衆ネットワークを経由することなく Azure Migrate やその他の Azure リソースにアクセスするという組織的な要件がある場合には、プライベート エンドポイントの接続方法をお勧めします。 Private Link を使用し、既にある ExpressRoute プライベート ピアリング回線を使用すると、帯域幅や待機時間の要件を満たしやすくなります。
始める前に、必要なアクセス許可とサポートされるシナリオとツールを確認してください。
サポートの要件
次の必要なアクセス許可と、サポートされているシナリオとツールを確認します。
サポートされている地域
この機能は、現在サポートされているパブリック クラウドと政府機関のクラウド地域で一般提供されています。
必要なアクセス許可
サブスクリプションの共同作成者 + ユーザー アクセス管理者または所有者のアクセス許可が必要です。
サポートされるシナリオとツール
| デプロイ | 詳細 | ツール |
|---|---|---|
| 検出と評価 | 任意のプラットフォーム上で動作するサーバーの検出と評価を大規模にエージェントレスで行います。 例として、ハイパーバイザー プラットフォーム (VMware vSphere や Microsoft Hyper-V など)、パブリック クラウド (AWS や GCP など)、さらにはベアメタル サーバーがあります。 | Azure Migrate: Discovery and assessment |
| ソフトウェア インベントリ | VMware VM 上で実行されているアプリ、ロール、機能を検出します。 | Azure Migrate: Discovery and Assessment |
| 依存関係の視覚化 | 依存関係分析機能を使用して、サーバー間の依存関係を特定、把握します。 Azure Migrate のプライベート リンク サポートでは、エージェントレスの依存関係の視覚化がネイティブでサポートされます。 エージェントベースの依存関係の視覚化には、インターネット接続が必要となります。 エージェントベースの依存関係の視覚化にプライベート エンドポイントを使用する方法を参照してください。 |
Azure Migrate: Discovery and Assessment |
| 移行 | エージェントレスの VMware 移行、エージェントレスの Hyper-V 移行を実行するか、エージェントベースの方法を使用して VMware VM、Hyper-V VM、物理サーバー、AWS で実行されている VM、GCP で実行されている VM、または別の仮想化プロバイダー上で実行されている VM を移行します。 | 移行およびモダン化 |
その他の統合ツール
その他の移行ツールでは、公衆ネットワーク アクセスが無効になっていると、利用状況データを Azure Migrate プロジェクトにアップロードできない場合があります。 他の Microsoft オファリングまたは外部の独立系ソフトウェア ベンダー (ISV) のオファリングからデータを受信するには、すべてのネットワークからのトラフィックを許可するように Azure Migrate プロジェクトを構成する必要があります。
Azure Migrate プロジェクトの公衆ネットワーク アクセスを有効にするには、Azure portal にサインインし、ポータルで Azure Migrate の [プロパティ] ページに移動し、[いいえ]>[保存] を選択します。
その他の考慮事項
| 考慮事項 | 詳細 |
|---|---|
| 料金 | 価格情報については、「Azure ページ BLOB の価格」および「Private Link の価格」を参照してください。 |
| 仮想ネットワークの要件 | 選択した仮想ネットワーク内またはそれに接続された仮想ネットワーク内に、ExpressRoute または VPN Gateway のエンドポイントが存在する必要があります。 仮想ネットワークには約 15 個の IP アドレスが必要となる場合があります。 |
| PowerShell のサポート | PowerShell はサポートされていません。 Azure Migrate Private Link サポートを利用するには、Azure portal または REST API を使用することをお勧めします。 |