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Windows Media Audio デコーダー

Windows Media Audio デコーダーは、 Windows Media Audio Encoder によってエンコードされたオーディオ ストリームをデコードします。 エンコーダーとデコーダーは、エンコードされたオーディオの 3 つのカテゴリ (Windows Media Audio Standard、Windows Media Audio Professional、Windows Media Audio Lossless) をサポートしています。

クラス識別子

Windows Media Audio デコーダーのクラス識別子 (CLSID) は、定数 CLSID_CWMADecMediaObjectで表されます。 オーディオ デコーダーのインスタンスを作成する場合は、 CoCreateInstance を呼び出します。

入力形式

次の表は、Windows Media Audio デコーダーでサポートされている入力カテゴリを表すオーディオ形式タグを示しています。 デコーダーの入力と出力の種類を設定する方法については、「 オーディオ デコードの構成」を参照してください。

タグ定数の書式設定 タグ値の書式設定 音声の形式
WAVE_FORMAT_WMAUDIO2 0x0161 Windows Media Audio Standard
WAVE_FORMAT_WMAUDIO3 0x0162 Windows Media Audio Professional
WAVE_FORMAT_WMAUDIO_LOSSLESS 0x0163 Windows Media Audio Lossless

 

出力形式

次の表は、 Windows Media Audio デコーダーでサポートされている出力の種類を表すオーディオ形式タグを示しています。 デコーダーの入力と出力の種類を設定する方法については、「 オーディオ エンコードの構成」を参照してください。

タグ定数の書式設定 タグ値の書式設定 音声の形式
WAVE_FORMAT_PCM 0x0001 PCM 形式
WAVE_FORMAT_IEEE_FLOAT 0x0003 IEEE 浮動小数点
WAVE_FORMAT_EXTENSIBLE 0xFFFE WAVEFORMATEXTENSIBLE 構造体の PCM/IEEE 形式

 

インターフェイス

オーディオ デコーダー オブジェクトは、オブジェクトを DirectX Media Object (DMO) として使用できるように IMediaObject インターフェイスを公開し、オブジェクトを Media Foundation Transform (MFT) として使用できるように IMFTransform インターフェイスを公開します。

Windows Media Audio デコーダーは、取得するインターフェイスと実行されている Windows のバージョンに応じて、DMO または MFT として動作します。 次の表は、オーディオ デコーダーが DMO または MFT として動作する条件を示しています。

オペレーティング システム デコーダーの動作
Windows XP Windows Media Audio デコーダーは常に DMO として動作します。
Windows Vista 既定では、Windows Media Audio デコーダーは DMO として動作します。 オーディオ デコーダーで IMFTransform インターフェイスまたは IPropertyStore インターフェイスを取得すると、MFT として動作します。
Windows 7 既定では、Windows Media Audio デコーダーは DMO として動作します。 オーディオ デコーダーで IMFTransform インターフェイスを取得すると、MFT として動作します。

 

プロパティ

Windows Media Audio デコーダーでは、次のプロパティがサポートされています。

プロパティ Description
MFPKEY_Decoder_MaxNumPCMSamplesWithPaddedSilence ファイルのデコードの最後に返される可能性がある追加の PCM サンプルの最大数を指定します。
Windows Vista 以降。
Standard、Professional、Lossless。
読み取り専用です。
MFPKEY_WMADEC_DRCMODE オーディオ デコーダーで使用するダイナミック レンジ コントロール モードを指定します。
Windows XP 以降。
Standard、Professional、Lossless。
書き込み専用です。
MFPKEY_WMADEC_FOLDDOWN_MATRIX エンコードされたストリームに含まれるチャネルよりも少ないチャネルに対してマルチチャネル オーディオをデコードするための、作成者が提供する折りたたみ係数を指定します。
Windows XP 以降。
2 次元形式
書き込み専用です。
MFPKEY_WMADEC_HIRESOUTPUT オーディオ デコーダーが高解像度の出力を提供するかどうかを指定します。
Windows XP 以降。
プロフェッショナル、ロスレス。
書き込み専用です。
MFPKEY_WMADEC_LTRTOUTPUT オーディオ デコーダーがフォールドダウンLt-Rt実行するかどうかを指定します。
Windows Vista 以降。
Professional。
書き込み専用です。
MFPKEY_WMADEC_SPKRCFG クライアント コンピューターのスピーカー構成を指定します。
Windows XP 以降。
Professional。
書き込み専用です。
MFPKEY_WMADRC_AVGREF オーディオ コンテンツの平均ボリューム レベルを指定します。
Windows XP 以降。
プロフェッショナル、ロスレス。
読み取りと書き込みが可能です。
MFPKEY_WMADRC_AVGTARGET 出力オーディオ コンテンツの目的の平均ボリューム レベルを指定します。
Windows XP 以降。
プロフェッショナル、ロスレス。
書き込み専用です。
MFPKEY_WMADRC_PEAKREF オーディオ コンテンツで発生する最大ボリューム レベルを指定します。
Windows XP 以降。
プロフェッショナル、ロスレス。
読み取りと書き込みが可能です。
MFPKEY_WMADRC_PEAKTARGET 出力オーディオ コンテンツの目的の最大ボリューム レベルを指定します。
Windows XP 以降。
プロフェッショナル、ロスレス。
書き込み専用です。

 

要件

要件
クライアント
Windows XP、Windows Vista、または Windows 7
ヘッダー
Wmcodecdsp.h
[DLL]
Wmadmod.dll

関連項目

Codec オブジェクト

コーデックの実装