ID3DDestructionNotifier インターフェイス (d3dcommon.h)
ID3DDestructionNotifier は、Direct3D nano-COM オブジェクトが破棄されたときにコールバックに登録するために使用できるインターフェイスです。
このインターフェイスのインスタンスを取得するには、ID3DDestructionNotifier の IID を持つ Direct3D オブジェクトを呼び出します。
ID3D12Object::SetPrivateDataInterface または Direct3D 11 と同等の代わりに ID3DDestructionNotifier を使用すると、破棄の順序に関するより強力な保証が提供されます。 ID3DDestructionNotifier を使用すると、基になる ID3D11Resource への参照を保持する ID3D11View などの暗黙的なリレーションシップが有効であることが保証され、参照先オブジェクト (ここでは ID3D11Object) が破棄コールバックが呼び出されたときにも有効であることが保証されます。 ID3D12Object::SetPrivateDataInterface を使用すると、破棄コールバックが呼び出される前に暗黙的な参照を解放できます。
コールバック中に破棄されるオブジェクトにアクセスしても安全ではありません。
継承
ID3DDestructionNotifier インターフェイスは、IUnknown インターフェイスから継承されます。
メソッド
ID3DDestructionNotifier インターフェイスには、これらのメソッドがあります。
ID3DDestructionNotifier::RegisterDestructionCallback この ID3DDestructionNotifier が作成されたオブジェクトの破棄時に呼び出されるユーザー定義コールバックを登録します。 |
ID3DDestructionNotifier::UnregisterDestructionCallback RegisterDestructionCallback に登録されたコールバックの登録を解除します。 |
解説
ID3DDestructionNotifier を使用すると、早い段階で予期せず解放されているリソースを追跡したり、オブジェクトの破棄のログを提供したりすることができます。
要件
サポートされている最小のクライアント | Windows 7 [デスクトップ アプリ |UWP アプリ] |
サポートされている最小のサーバー | Windows Server 2008 R2 [デスクトップ アプリ |UWP アプリ] |
対象プラットフォーム | Windows |
ヘッダー | d3dcommon.h |
関連項目
ID3DDestructionNotifier::RegisterDestructionCallback