スクリプト ファイルの使用
スクリプト ファイルは、一連のデバッガー コマンドが含まれるテキスト ファイルです。 デバッガーがスクリプト ファイルを読み込んで実行するには、さまざまな方法があります。 スクリプト ファイルには、順次実行するコマンドを含めることも、より複雑な実行フローを使用することもできます。
スクリプトファイルを実行するには、次のいずれかの方法があります。
(KD および CDB のみ。デバッガーの起動時のみ) Ntsd.ini という名前のスクリプト ファイルを作成し、デバッガーの起動元のディレクトリに配置します。 デバッガーは起動時にこのファイルを自動的に実行します。 スタートアップ スクリプト ファイルに別のファイルを使用するには、-cf command-line オプションを使用するかTools.ini ファイルの IniFile エントリを使用して、パスとファイル名を指定します。
(KD と CDB のみ。各セッションの開始時)スクリプト ファイルを作成し、 -cfr command-line オプションを使用してパスとファイル名を指定。 デバッガーは、デバッガーの起動時およびターゲットが再起動されるたびに、このスクリプト ファイルを自動的に実行します。
デバッガーの実行後にスクリプト ファイルを実行するには、 $<、 $><、 $$<、および $$>< コマンドを使用します。 構文の詳細については、「 $<、$><、$><、$$>< (スクリプト ファイルの実行)」を参照してください。
$>< コマンドと $$>< コマンドは、1 つの重要な方法でスクリプトを実行する他の方法とは異なります。 これらのコマンドを使用すると、デバッガーは指定されたスクリプト ファイルを開き、すべての復帰文字をセミコロンに置き換え、結果のテキストを 1 つのコマンド ブロックとして実行します。 これらのコマンドは、デバッガー コマンド プログラムを含むスクリプトを実行する場合に便利です。 これらのプログラムの詳細については、「デバッガー コマンド プログラムの使用」を参照してください。
WinDbg でのみ使用できるコマンド (.lsrcfix (ローカル ソース サーバーの使用)、.lsrcpath (ローカル ソース パスの設定)、.open (ソース ファイルを開く)、.write_cmd_hist (コマンド履歴の書き込み) など) は、スクリプト ファイルでは使用できません。これは、そのスクリプト ファイルが WinDbg で実行されていても同じです。 さらに、.beep (スピーカー ビープ)、.cls (画面のクリア)、.hh (HTML ヘルプ ファイルを開く)、.idle_cmd (アイドル時コマンドの設定)、.remote (Remote.exe サーバーの作成)、カーネル モード .restart (カーネル接続の再開)、ユーザーモード .restart (ターゲット アプリケーションの再起動)、.wtitle (ウィンドウ タイトルの設定) コマンドもスクリプトファイルでは使用できません。
WinDbg は、1 つの小さな例外を除いて、KD および CDB と同じスクリプトをサポートします。 .remote_exit (デバッグ クライアントの終了) コマンドは、KD または CDB が使用するスクリプト ファイル内でのみ使用できます。 WinDbg で実行されるスクリプトを使用してデバッグ クライアントから終了することはできません。