Web パフォーマンス テストのトラブルシューティング
ここでは、Visual Studio Ultimate の Web パフォーマンス テストの操作時に発生する以下の一般的な問題について説明します。
リモート名を解決できない
JavaScript と ActiveX コントロールが実行されない
非バインド データ ソースによって発生するコード化された Web パフォーマンス テスト エラー
動的パラメーターが原因で発生した再生の問題の解決
リモート名を解決できない
Web パフォーマンス テストにファイアウォールの外にある外部 URL が含まれている場合、テストを実行すると、次のエラー メッセージが表示されることがあります。
RequestFailed: Web パフォーマンス テストにプロキシ サーバーの構成が必要であることを示す、次のエラーが発生しました: リモート名を解決できませんでした。
ファイアウォールの外側にある Web サイトへのアクセスにプロキシ サーバーを使用する場合、Web パフォーマンス テストのプロキシ プロパティを、ブラウザーが Web ページの表示に使用するプロキシ サーバーに手動で設定する必要があります。 プロキシの設定には Web テスト エディターを使用します。
プロキシ サーバーを指定するには
Web パフォーマンス テストを開きます。
要求ツリーでルート ノードを選択します。 ルート ノードは、Web パフォーマンス テスト名です。
[プロパティ] ウィンドウの [プロキシ] プロパティに有効なプロキシ名を入力します。 ネットワーク管理者に有効なプロキシ名を確認するか、「default」と入力して Internet Explorer のプロキシ設定を使用します。
ヒント
プロキシ設定として "default" を使用すると、負荷がかかった状態で Web パフォーマンス テストを実行するときにパフォーマンスの問題が発生することがあります。 Web パフォーマンス テストをロード テストで実行する場合は、"default" 以外のプロキシを指定することをお勧めします。
JavaScript と ActiveX コントロールが実行されない
スクリプトまたは ActiveX コントロールを使用する Web サイトで、次のエラー メッセージが表示されることがあります。
セキュリティの設定により、Web サイトによる、このコンピューターにインストールされている ActiveX コントロールの実行は許可されません。 そのため、ページは正確に表示されない可能性があります。
Web パフォーマンス テスト結果ビューアーは、スクリプトまたは ActiveX コントロールの実行を許可しません。これは、Web パフォーマンス テスト エンジンがスクリプトまたは ActiveX コントロールを実行しないためです。 このメッセージは、実際のブラウザーはページに含まれる何らかの動的コンテンツを表示する可能性があることを示しています。 通常は、このメッセージに対処する必要はありません。 詳細については、「Web パフォーマンス テストでの JavaScript と ActiveX コントロールについて」を参照してください。
非バインド データ ソースによって発生するコード化された Web パフォーマンス テスト エラー
コード化された Web パフォーマンス テストの実行中に、次のエラー メッセージが表示されることがあります。
テスト <テスト名> をエージェント <コンピューター名> で実行できませんでした: オブジェクト参照がオブジェクトのインスタンスに設定されていません。
これは、DataSourceAttribute が Web パフォーマンス テスト クラスに定義されているが、対応する DataBindingAttribute がない場合に発生します。 このエラーを解消するには、適切な DataBindingAttribute を追加します。 また、DataSourceAttribute が不要な場合は、削除するか、コードでコメント アウトします。
注意
非バインド データ ソースは、"オブジェクト参照がオブジェクト インスタンスに設定されていません。" というエラーの原因の 1 つに過ぎません。 Web パフォーマンス テスト自体のコードの問題など、考えられる原因は他にもあります。 このエラーが表示された場合は、Web パフォーマンス テストのコードも確認してください。
動的パラメーターが原因で発生した再生の問題の解決
Web パフォーマンス テスト結果ビューアーでの再生に関する問題を特定するために、Web パフォーマンス テストの一部の機能が役立ちます。 たとえば、クイック検索を利用して、Web パフォーマンス テストの実行時とログの記録時の両方で再生が失敗する原因となる動的パラメーターを特定できます。 動的パラメーターが初期化される場所を指定した後で、その動的パラメーターに適用する新しい抽出ルールを再生中に直接追加できます。 新しい抽出規則を追加することで、動的パラメーターによって発生する再生のエラーを解消できます。 また、Web パフォーマンス テストを再生しながら Web テスト エディターを開いて、関連するパラメーターを簡単に編集することもできます。
詳細については、「Web パフォーマンス テストでの Web パフォーマンス テスト結果ビューアーの再生に関する問題の解決」を参照してください。
参照
処理手順
チュートリアル: Web パフォーマンス テストの記録と実行
テスト ツールのトラブルシューティング (Visual Studio ALM)
概念
Web パフォーマンス テストでの JavaScript と ActiveX コントロールについて