Windows フォームの新機能 (Visual Basic 6.0 ユーザー向け)
更新 : 2007 年 11 月
Windows フォームは .NET Framework を実装する新しいオブジェクト指向のフレームワークです。Windows フォームと Windows フォーム コントロールは、Visual Basic を使用した Windows ベースのアプリケーション開発のための堅牢なアーキテクチャを実現します。
メモ : |
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Visual Basic 6.0 のフォームに関する知識がある場合は、「フォームのタスク (Visual Basic 6.0 ユーザー向け)」で新概念に関する説明を参照してください。 |
新機能
次に示す内容はすべて、Windows フォームを使用したクライアント アプリケーション開発にかかわるものです。
Windows フォーム
Windows フォームは、.NET Framework に基づく、Microsoft Windows ベースのアプリケーション開発用の新しいプラットフォームです。このフレームワークでは、オブジェクト指向のわかりやすく拡張性の高いクラスのセットを使用することにより、高性能で多機能な Windows ベースのアプリケーションを作成できます。詳細については、「Windows フォームの概要」を参照してください。
Windows フォーム コントロール
Visual Basic 2008 には、Visual Basic 6.0 で使用されていたすべてのコントロールが含まれています。その大部分は、新しいプロパティ、メソッド、およびイベントによって拡張され、性能の向上を実現しています。また、ユーザー インターフェイス作成のための新しいコントロールとコンポーネントがいくつか追加されています。詳細については、「Windows フォームで使用するコントロール」を参照してください。
3 階層アプリケーションのプレゼンテーション層としての Windows フォーム
Windows フォームは、データベースに接続されたサーバーへの HTTP 呼び出しを使用することにより、クライアント アプリケーションのユーザー インターフェイスとアプリケーション サーバーの高度な処理をつなぐユーザー インターフェイスとして機能します。
クライアント アプリケーションの作成
Windows フォームでは、Visual Basic を使用して、リッチ クライアント アプリケーションを作成できます。作成されたアプリケーションでは、広範なデータ ソースへのアクセスを実現し、Windows フォーム コントロールによるデータ表示機能とデータ編集機能を提供できます。詳細については、「チュートリアル : 簡単な Windows フォームの作成」を参照してください。
Windows フォームのセキュリティ モデル
Windows フォームのセキュリティは、.NET Framework 内で確立されたセキュリティ ポリシーに基づいています。System.Security 名前空間には、アクセス許可の基本クラスなど、.NET Framework のセキュリティ システムの基盤となる構造が用意されています。詳細については、「Windows フォームのセキュリティ」を参照してください。
Tag プロパティと Name プロパティ
Tag プロパティと Name プロパティは、Control クラスのメンバとして追加されました。Tag プロパティは、コントロールに関するデータを保持するメモリ内のリポジトリです。Name プロパティには、コントロールの名前が保持されます。Name プロパティを実行時に使用すると、オブジェクトを型やプログラム的な名前で評価するのではなく、このプロパティに設定された名前で評価できます。Tag プロパティの詳細については、「Control.Tag プロパティ」を参照してください。Name プロパティの詳細については、「Control.Name プロパティ」を参照してください。
四角形以外の Windows フォーム
Windows フォームの形状を簡単にカスタマイズできます。イメージ ファイルといくつかのプロパティを設定するだけで、四角形以外のフォームを作成できます。詳細については、「方法 : 成型された Windows フォームを作成する」を参照してください。
スマート デバイスのプログラミング
Visual Basic を使用して、リソースが限られているデバイスに対して多機能なアプリケーションを開発できるようになりました。Visual Studio 2005 および .NET Framework のサブセットである .NET Compact Framework に用意されているツールを使用して、スマート デバイスで動作するアプリケーションを作成、ビルド、およびデバッグできます。
Visual Basic 言語はほぼ全体がデバイス開発に対応していますが、Visual Basic 2008 の一部の機能は、デバイス アプリケーションとの本質的な違いに対応するために変更または削除されています。詳細については、「.NET Compact Framework 開発デスクトップとの違い」を参照してください。
Visual Studio 2005 の Windows フォームおよびコントロールの新機能
Visual Basic 2008 には、上にリストした機能以外にも、いくつかの新しいコントロールや、バックグラウンド処理、一部コントロールのカスタム描画など、新しい機能や拡張がいくつか追加されています。詳細については、「.NET Framework 2.0 の Windows フォームへの追加機能」を参照してください。