データ ドリブン サブスクリプションの作成 (SSRS チュートリアル)
Reporting Services が提供するデータ ドリブン サブスクリプションにより、動的なサブスクライバー データに基づいてレポートの配信をカスタマイズできます。 データ ドリブン サブスクリプションには次のような用途があります。
配信するたびに宛先メンバーの構成が変更される多人数受信者プールへのレポート配信。 たとえば、月刊レポートを現在の全顧客に配信する場合など。
定義済みの条件に基づく特定の受信者グループへのレポート配信。 たとえば、社内の上位 10 名の営業責任者に販売実績レポートを送信する場合など。
学習する内容
このチュートリアルでは、簡単な例で概念を確認しながら、データ ドリブン サブスクリプションの使用方法を学習します。
このチュートリアルは、次の 3 つのレッスンで構成されています。
レッスン 1 : サンプル サブスクライバー データベースの作成
このレッスンでは、サブスクライバー情報を格納するローカル SQL Server データベースを作成する方法を学習します。レッスン 2 : レポート データ ソースのプロパティの変更
このレッスンでは、レポート データ ソースのプロパティを変更し、レポートを自動実行できるようにする方法を学習します。 自動処理では保存された資格情報が必要です。 また、レポートのデータセットを変更して、サブスクライバーのデータが提供するパラメーターを含めます。レッスン 3 : データ ドリブン サブスクリプションの定義
このレッスンでは、データ ドリブン サブスクリプションを定義する方法を学習します。 ここでは、データ ドリブン サブスクリプション ウィザードを 1 ページずつ順に実行します。
要件
通常、データ ドリブン サブスクリプションはレポート サーバー管理者が作成し、保守します。 データ ドリブン サブスクリプションを作成するには、クエリ作成の専門知識、サブスクライバー データを持つデータ ソースに関する知識、およびレポート サーバーへの高度なアクセス権が必要です。
このチュートリアルでは、チュートリアル「基本的なテーブル レポートの作成 (SSRS チュートリアル)」で作成したレポートと、 AdventureWorks2012 からのデータを使用します。
このチュートリアルを使用するには、システムに次のアプリケーションがインストールされている必要があります。
データ ドリブン サブスクリプションをサポートするエディションの SQL Server。 詳細については、「SQL Server 2012 のエディションとコンポーネント」を参照してください。
レポート サーバー (ネイティブ モードで実行)。 このチュートリアルで説明するユーザー インターフェイスは、ネイティブ モードのレポート サーバーに基づいています。 サブスクリプションは SharePoint モードのレポート サーバーでサポートされていますが、ユーザー インターフェイスはこのチュートリアルで説明されているものとは異なります。
SQL Server エージェント サービス (実行された状態)。
パラメーターを含むレポート。 このチュートリアルでは、チュートリアル「基本的なテーブル レポートの作成 (SSRS チュートリアル)」を使用して作成したサンプル レポート Sales Orders の使用を前提とします。
サンプル レポートにデータを提供する AdventureWorks2012 サンプル データベース。
サンプル レポートで、すべてのサブスクリプション タスクを管理するためのロールの割り当て。 データ ドリブン サブスクリプションを定義するには、この作業が必要です。 コンピューター管理者の場合は、ローカル管理者用の既定のロール割り当てで、データ ドリブン サブスクリプションの作成に必要な権限が与えられます。 詳細については、「ネイティブ モードのレポート サーバーに対する権限の許可」を参照してください。
書き込み権限のある共有フォルダー。 共有フォルダーはネットワーク接続経由でアクセス可能になっている必要があります。
このチュートリアルの推定所要時間 : 30 分 基本的なレポートのチュートリアルを完了していない場合は追加で 30 分かかります。