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テーブル オブジェクト モデルについて

テーブル モデルは、分析目的で使用されるテーブルとリレーションシップの論理表現です。さらにテーブル モデルには、高度なドリル アップおよびドリル ダウン操作を提供する属性の階層、モデルをより小さな部分に簡素化したり絞りこんだりするパースペクティブ、主要業績評価指標、およびその他の多くの機能が含まれています。 しかし、すべての論理表現は、使用するためには具体的な基盤を必要とします。ここでは、概念から始めて AMO を使用した内部実装まで説明します。AMO を使用された経験がない場合は、「分析管理オブジェクト (AMO) による開発」を参照してください。

ここではトップダウンの手法を取ります。テーブル モデルに関連するすべてのオブジェクトを AMO オブジェクトに論理的にマップして、必要な対話操作やワークフローについて説明します。また、多くの可能な実装の中の 1 つをご覧になりたい方は、AMO を使用してテーブル モデルを作成するソース コード サンプルである AMO to TabularCodeplex からご利用いただけます。 このコードに関する重要な注意事項: このコードは、ここで説明する論理的概念を補足するために提供されています。運用環境では使用しないでください。教育目的以外の目的にも使用しないでください。

データベース表現

データベースはテーブル モデルのコンテナー オブジェクトを提供します。テーブル モデル内のすべてのオブジェクトは、データベースに格納されます。 AMO オブジェクトでは、データベース表現は Database と一対一マッピングのリレーションシップにあり、その他の主要 AMO オブジェクトを必要としません。ただし、これは AMO データベース オブジェクトに含まれるすべてのオブジェクトがテーブル モデリングを実施する際に使用できるという意味ではないことに注意する必要があります。

データベース表現の作成および操作方法の詳細については、「データベース表現 (テーブル)」を参照してください。

接続表現

接続によって、テーブル モデル ソリューションに含めるデータとモデル自体の間のリレーションシップが確立されます。 AMO オブジェクトでは、接続は DataSource と一対一マッピングのリレーションシップを持ち、その他の主要 AMO オブジェクトを必要としません。ただし、これは AMO データ ソース オブジェクトに含まれるすべてのオブジェクトがテーブル モデリングを実施する際に使用できるという意味ではないことに注意する必要があります。

データ ソース表現の作成および操作方法の詳細については、「接続表現 (表形式)」を参照してください。

テーブル表現

テーブルは、データベースのすべてのデータを格納するデータベース オブジェクトです。 AMO オブジェクトでは、テーブルは一対多マッピングのリレーションシップを持ち、必要な主要オブジェクトである次の AMO オブジェクトを使用して表現されます。DataSourceViewDimensionCubeCubeDimensionMeasureGroup、および Partition。ただし、これは上記の AMO オブジェクトに含まれるすべてのオブジェクトが、テーブル モデリングを実施する際に使用できるという意味ではないことに注意する必要があります。

テーブル表現の作成および操作方法の詳細については、「テーブル表現 (テーブル)」を参照してください。

計算列表現

計算列はテーブル内の列を生成する評価式であり、新しい値が計算されてテーブル内の各行に格納されます。 AMO オブジェクトでは、計算列は一対多マッピングのリレーションシップを持ち、必要な主要オブジェクトである次の AMO オブジェクトを使用して表現されます。Dimension および MeasureGroup。ただし、これは上記の AMO オブジェクトに含まれるすべてのオブジェクトが、テーブル モデリングを実施する際に使用できるという意味ではないことに注意する必要があります。

計算列表現の作成および操作方法の詳細については、「計算列表現 (テーブル)」を参照してください。

計算されるメジャー表現

計算されるメジャーは、モデルが展開された後で要求によって評価されるストアドの式です。 AMO オブジェクトでは、計算されるメジャーは一対多マッピングのリレーションシップを持ち、必要な主要オブジェクトである次の AMO オブジェクトを使用して表現されます。Commands および CalculationProperties。ただし、これは上記の AMO オブジェクトに含まれるすべてのオブジェクトが、テーブル モデリングを実施する際に使用できるという意味ではないことに注意する必要があります。

注意

また、Measure オブジェクトはテーブル モデル内の計算されるメジャーとリレーションシップを持たないことにも注意してください。 さらに、このオブジェクトはテーブル モデルではサポートされません。

計算されるメジャー表現の作成および操作方法の詳細については、「計算されるメジャー表現 (テーブル)」を参照してください。

階層表現

階層は、高度なドリル アップおよびドリル ダウン操作をエンド ユーザーに提供するメカニズムです。 AMO オブジェクトでは、階層表現は Hierarchy と一対一マッピングのリレーションシップにあり、その他の主要 AMO オブジェクトを必要としません。ただし、これは AMO データベース オブジェクトに含まれるすべてのオブジェクトがテーブル モデリングを実施する際に使用できるという意味ではないことに注意する必要があります。

階層表現の作成および操作方法の詳細については、「階層表現 (テーブル)」を参照してください。

主要業績評価指標 (KPI) 表現

KPI は、対象の値に対するベース メジャーによって定義される値のパフォーマンスの測定に使用されます。 AMO オブジェクトでは、KPI 表現は一対多マッピングのリレーションシップを持ち、必要な主要オブジェクトである次の AMO オブジェクトを使用して表現されます。Commands および CalculationProperties。ただし、これは上記の AMO オブジェクトに含まれるすべてのオブジェクトが、テーブル モデリングを実施する際に使用できるという意味ではないことに注意する必要があります。

注意

また、Kpi オブジェクトはテーブル モデル内の KPI とリレーションシップを持たないことにも注意してください。 さらに、このオブジェクトはテーブル モデルではサポートされません。

KPI 表現の作成および操作方法の詳細については、「主要業績評価指標表現 (テーブル)」を参照してください。

パーティション表現

運用上の目的のために、結合させるとテーブルを形成する異なる行のサブセットにテーブルを分割することができます。それぞれのサブセットがテーブルのパーティションです。 AMO オブジェクトでは、パーティション表現は Partition と一対一マッピングのリレーションシップにあり、その他の主要 AMO オブジェクトを必要としません。ただし、これは AMO データベース オブジェクトに含まれるすべてのオブジェクトがテーブル モデリングを実施する際に使用できるという意味ではないことに注意する必要があります。

パーティション表現の作成および操作方法の詳細については、「パーティション表現 (テーブル)」を参照してください。

リレーションシップ表現

リレーションシップとは、2 つのデータ テーブルの間の接続です。 リレーションシップにより、2 つのテーブルのデータの関連付けの方法が決まります。

テーブル モデルでは、2 つのテーブル間に複数のリレーションシップを定義できます。 2 つのテーブル間に複数のリレーションシップを定義する場合、モデルの既定のリレーションシップとして定義できるのは 1 つのみで、アクティブなリレーションシップとして指定されます。その他のリレーションシップはすべて、非アクティブなリレーションシップに指定されます。

AMO オブジェクトでは、すべての非アクティブなリレーションシップが Relationship と一対一マッピングのリレーションシップの表現を持ち、その他の主要 AMO オブジェクトを必要としません。アクティブなリレーションシップの場合は、それ以外の要件が存在し、ReferenceMeasureGroupDimension へのマッピングも必須です。 ただし、これは AMO リレーションシップや referenceMeasureGroupDimension オブジェクトに含まれるすべてのオブジェクトがテーブル モデリングを実施する際に使用できるという意味ではないことに注意する必要があります。

リレーションシップ表現の作成および操作方法の詳細については、「リレーションシップ表現 (テーブル)」を参照してください。

パースペクティブ表現

パースペクティブは、クライアント アプリケーション向けに、テーブル モデルをより小さな部分に簡素化したり絞りこんだりするメカニズムです。 AMO オブジェクトでは、リレーションシップ表現は Perspective と一対一マッピングのリレーションシップにあり、その他の主要 AMO オブジェクトを必要としません。ただし、これは AMO パースペクティブ オブジェクトに含まれるすべてのオブジェクトがテーブル モデリングを実施する際に使用できるという意味ではないことに注意する必要があります。

パースペクティブ表現の作成および操作方法の詳細については、「パースペクティブ表現 (テーブル)」を参照してください。

注記注意

パースペクティブはセキュリティ メカニズムではありません。パースペクティブの外にあるオブジェクトも、ユーザーは他のインターフェイスを利用してアクセスできます。