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新しいフィールドの作成 (レポート ビルダ 1.0)

レポート ビルダで使用するデータ ソースは、エンティティにグループ化されたフィールドで構成されています。データ ソース内の各フィールドには式があり、その式を使用して基になるデータベースからどの情報を取り出すかをレポート ビルダに指示します。多くの場合、データ ソースの作成者は、ユーザーによるデータ ソースのデータの使用目的を見越して、数多くのテキスト、集計、数値、日時、金額、ブール値、および画像フィールドを作成しています。しかし、レポートに追加したいデータを正確に表すフィールドがないために、データの操作が必要になる場合があります。このような場合は、レポート ビルダで利用可能な関数を使用して、フィールドを作成できます。

たとえば、企業の各従業員の年齢を調べる必要があるとします。わかっている情報は従業員の生年月日のみです。DateDiff および Today 関数を使用して新しいフィールドを作成することにより、各年齢の値を計算できます。次に、テキスト データを使用する例を挙げます。名、ミドル ネーム、姓のフィールドを結合し、各従業員の名前を 1 つのフィールドに表示するとします。このような場合は、新しいフィールドを作成し、連結関数を使用して 3 つのフィールドを結合します。

フィールドの作成を開始する前に、[エクスプローラ] ペインを使用してフィールドのコンテキストに使用するエンティティを探します。このようにエンティティを指定することによって、基になるデータベースから取り出したり操作したりする必要のある情報をレポート ビルダに指示できます。前述の例で言えば、Employee エンティティを探してから、新しいフィールドを作成します。

フィールドのコンテキスト エンティティを探したら、[新しいフィールド] ボタンをクリックして、[式の定義] ダイアログ ボックスを起動します。[式の定義] ダイアログ ボックスでフィールドを作成するには、フィールドを式にドラッグし、用意されている関数を使用します。フィールドを作成したら、フィールドに意味のある名前を付け、コンテキスト エンティティ内に保存できます。フィールドを保存すると、[フィールド] 領域内に一覧表示されます。続いて式を調整し、他のフィールドと同じように新しいフィールドを操作できます。

新しいフィールドを保存するときは、このフィールドは元のデータ ソースに保存されないので、同じデータ ソースを使用する他のユーザーからは使用できないことに注意してください。このフィールドは現在のレポートのみに保存されます。他のユーザーとレポートを共有し、他のユーザーがそのレポートを編集する権限を持っている場合は、そのユーザーは新しいフィールドを使用できます。

注意注意

同じ種類のフィールドを繰り返して作成したり、他のユーザーが新しいフィールドを便利だと評価した場合は、データ ソースの作成者に問い合わせ、データ ソースにそのフィールドを組み込むよう依頼してください。