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式の変更 (レポート ビルダ 1.0)

レポートに使用したいデータが返されるようにするには、作成したフィールドおよびデータ ソースに含まれているフィールドで、式の変更、集計レベルの指定、重複データの削除、式へのフィルタ適用を行います。

フィールドの式の表示

データ ソース内の一部のフィールドには、集計フィールドなどのように、既にフィールドに関連付けられている式があります。フィールドの式を表示するには、[式の定義] ダイアログ ボックスで、選択したフィールド名を右クリックし、[定義で置換] を選択します。フィールド名は、フィールドで使用されている式に置換されます。

フィールドの展開

式内で参照されるフィールドは同じエンティティのものである必要はなく、関連エンティティのものである場合もあります。フィールドを展開すると、フィールドとそのフィールドを参照する式のコンテキスト エンティティとの関連を表示できます。参照を展開すると、集計レベルの変更、重複の削除、関係パスのエンティティへのフィルタの適用が可能になります。

現在のレポート用に作成した式と同様に、データ ソース内の式も展開できます。式を展開するには、[式] ボックスの式をダブルクリックするか、式を右クリックして [展開] を選択します。エンティティ間の関係が、式ボックスの下部に表示されます。

[式の定義] ダイアログ ボックスで展開されたフィールド参照

式に対するフィルタ適用

レポートで式にフィルタを使用すると、データに関する詳細な情報を得ることができます。フィルタ選択を使用して、レポートからデータを除外します。

たとえば、顧客の行動に基づいて顧客一覧を作成するとします。過去 3 か月間で特定の商品を購入した顧客の平均年齢を調べます。このカテゴリに該当する顧客を識別するには、フィルタを適用する必要があります。フィルタを適用すると、指定した基準に合致する顧客のみに顧客一覧が絞られます。この顧客一覧が返された後、顧客一覧に式を適用し、データから必要な情報を取得します。

フィルタを適用し、式を展開するには、[フィルタが適用されていません][新しいフィルタの作成] の順にクリックします。以前に定義したフィルタをこの式に適用する場合は、[既存のフィルタの使用] をクリックします。レポート ビルダの他のフィルタと同様に、[データのフィルタ選択] ダイアログ ボックスで、フィルタを作成、変更、および保存できます。フィルタを保存するときには、フィールド式の名前の横にフィルタ名が表示されます。引き続き、フィルタおよび式を編集できます。

重複データの処理

どんな情報を求めるかによって、レポート内の重複データをそのままにする場合と削除する場合があります。たとえば、顧客から製品の注文があり、顧客ごとの製品数をカウントする場合は、同じ顧客により複数回購入された製品をカウントするか、顧客ごとに製品別にカウントするかを決める必要があります。レポート ビルダの既定では、すべての重複を残す設定になっています。

重複を削除するには、式を展開し、[重複部分をすべて保持する] リンクをクリックします。[重複部分の削除] ダイアログ ボックスで、残す重複データと削除する重複データを選択できます。

集計レベル

分析するデータの種類と分析方法によっては、展開した参照内で表示されるエンティティ リレーションシップの任意の場所にデータの集計レベルを指定します。集計レベルの操作は、同じ式内で 2 つの集計を使用する場合に必要になります。

たとえば、1 人の従業員のすべての注文を対象に注文あたりの平均額を取得するには、注文ごとに個々の明細計 (注文の詳細の合計額) を注文レベルまで加算して合計を求め、その従業員のすべての注文を対象とする注文あたりの金額を平均します。合計額は注文レベルのみで集計する必要があり、従業員レベルでは集計しません。選択する集計レベルは、データを分析する方法によって決まります。

集計レベルを変更するには、フィールドを展開し、集計先として指定するエンティティを右クリックして、[集計先] を選択します。このタイプの集計を実行するためには、フィールドの展開時に複数のエンティティが表示されている必要があります。