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式について (レポート ビルダ 1.0)

式を使用すると、数値データとテキスト データの結合、集計、フィルタ、および評価を行うことができます。式を作成して新しいフィールドとして保存したり、既存のフィールドの式を変更したりできます。

式はすべてエンティティのコンテキスト内で定義します。つまり、式ではエンティティ内のアイテムごとに 1 つの値を返します。たとえば、Customer エンティティ内で式を作成するとします。式は Customer ごとに 1 つの値を返します。式を使用して独自のフィールドを作成する場合も、エンティティのコンテキスト内で作成する必要があります。

式には、参照、関数、演算子、定数のいずれかまたはすべてを含めることができます。

参照

参照はフィールド名です。エンティティ内の既存のフィールド名か、作成して [フィールド] ボックスの一覧に追加した計算フィールド名を指定できます。参照を指定すると、式内で使用する値 (データ) の検索場所がレポート ビルダに指示されます。コンテキスト エンティティ内のフィールドや、1 つの式内にある他のエンティティのフィールドを参照することも、複数の式で 1 つのフィールドからの値を使用することもできます。

参照を使用した場合、フィールドに格納されている各値に対して式が実行されます。たとえば、フィールドに過去 5 年間の年間売上合計が含まれているとします。このフィールドには 5 つの値があり、それぞれの値が各年の売上合計額を表しています。式にこのフィールドへの参照が含まれている場合、個々の値を使用して新しい値が算定されます。

関数

関数は、引数と呼ばれる特定の値を特定の順序で使用して計算を実行する定義済みの式です。レポート ビルダでサポートされている関数の使用方法の例については、「関数の使用 (レポート ビルダ 1.0)」を参照してください。

引数には、リテラル値またはフィールド、あるいはその両方の組み合わせを指定できます。式にフィールドが使用されている場合、フィールド名はそのフィールドの各インスタンスを表します。引数がリテラル値の場合、特殊な文字を使用して、引数がリテラル値であることを指定しなければならない場合があります。レポート ビルダでリテラルを使用する方法の詳細については、「式とフィルターでのリテラルの使用 (レポート ビルダー 1.0)」を参照してください。

演算子

演算子では、式の値で実行する演算の種類を指定します。レポート ビルダには、算術演算子、比較演算子、およびテキスト演算子という 3 種類の計算演算子があります。レポート ビルダでは、プラス記号 (+) などの記号を使用して演算子を示します。

算術演算子

算術演算子では、加算、減算、乗算などの基本的な算術演算を実行し、数値を組み合わせ、数値結果を生成します。算術演算子の詳細については、「演算子関数 (レポート ビルダ 1.0)」を参照してください。

比較演算子

2 つの値を比較するには比較演算子を使用します。これらの演算子を使用して 2 つの値を比較すると、結果は TRUE または FALSE のいずれかの論理値になります。比較演算子の詳細については、「演算子関数 (レポート ビルダ 1.0)」を参照してください。

テキスト連結演算子

1 つ以上のテキスト文字列を連結して 1 つのテキストを生成するには、アンパサンド (&) を使用します。テキスト連結演算子の詳細については、「文字列関数 (レポート ビルダ 1.0)」を参照してください。

定数

定数は計算されない値、つまり変更されない値です。レポート ビルダでは、True、False、および Empty という定数を使用します。これらの定数は、ブール型フィールドを評価するために使用します。たとえば、IsDiscontinued というフィールドがあるとします。このフィールドの有効な値は、True、False、または Empty (" ") だけです。