TCP/IP を使用した有効な接続文字列の作成
TCP/IP を使用した有効な接続文字列を作成するには、次の操作を行ってください。
- [別名] を指定します。
- [サーバー] ボックスに、PING ユーティリティを使用して接続できるサーバー名か、PING ユーティリティを使用して接続できる IP アドレスを入力します。名前付きのインスタンスの場合は、インスタンス名を追加してください。
- [プロトコル] に [TCP/IP] を指定します。
- [ポート番号] にポート番号を入力します。ポート番号は省略できます。省略した場合の既定値は 1433 です。この既定値は、サーバー上にあるデータベース エンジンの既定インスタンスのポート番号です。ポート 1433 でリッスンしていない名前付きインスタンスまたは既定のインスタンスに接続する場合は、ポート番号を指定するか、SQL Server Browser サービスを開始する必要があります。SQL Server Browser サービスの構成の詳細については、「SQL Server Browser サービス」を参照してください。
SQL Native Client コンポーネントは接続の時点で、指定された別名のサーバー、プロトコル、ポート番号の値をレジストリから読み取り、tcp:<servername>[\<instancename>],<port>
または tcp:<IPAddress>[\<instancename>],<port>
の形式で接続文字列を作成します。
メモ : |
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Microsoft Windows XP Service Pack 2 では Windows ファイアウォールが有効になるので、ポート 1433 が既定で閉じられます。Microsoft SQL Server はポート 1433 経由で通信するため、TCP/IP を使用する着信クライアントをリッスンするように SQL Server を構成している場合は、このポートを再度開く必要があります。ファイアウォールの構成の詳細については、SQL Server Books Online の「SQL Server アクセスに対してファイアウォールを構成する方法」、またはファイアウォールのマニュアルを参照してください。 |
SQL Server 2005 および SQL Native Client では、インターネット プロトコル バージョン 4 (IPv4) とインターネット プロトコル バージョン 6 (IPv6) の両方が完全にサポートされます。SQL Server 構成マネージャは、IPv4 と IPv6 のどちらの形式の IP アドレスも受け入れます。IPv6 の詳細については、SQL Server Books Online の「IPv6 を使用した接続」を参照してください。
ローカル サーバーへの接続
クライアントと同じコンピュータ上で実行している SQL Server に接続する場合は、サーバー名として (local)
を使用することもできます。このような指定はあいまいさを残すのでお勧めできませんが、対象のコンピュータ上でクライアントを実行していることがわかっている場合には便利な機能です。たとえば、営業スタッフは、ノート型コンピュータ上で SQL Server を実行し、プロジェクト データもそのノート型コンピュータに保存しておきます。このように、ネットワークに接続しないモバイル ユーザー用のアプリケーションの場合、(local)
に接続するクライアントは、常にそのノート型コンピュータで実行している SQL Server に接続することになります。(local)
の代わりに localhost
またはピリオド (.) を使用することもできます。
接続プロトコルの確認
次のクエリからは、現在の接続で使用しているプロトコルが返されます。
SELECT net_transport
FROM sys.dm_exec_connections
WHERE session_id = @@SPID;
例
サーバー名による接続 :
Alias Name <serveralias>
Port No <blank>
Protocol TCP/IP
Server <servername>
名前付きのインスタンスに対するサーバー名による接続 :
Alias Name <serveralias>
Port No <blank>
Protocol TCP/IP
Server <servername>\<instancename>
指定したポートに対するサーバー名による接続 :
Alias Name <serveralias>
Port No <port>
Protocol TCP/IP
Server <servername>
IP アドレスによる接続 :
Alias Name <serveralias>
Port No <blank>
Protocol TCP/IP
Server <IPAddress>
名前付きのインスタンスに対する IP アドレスによる接続 :
Alias Name <serveralias>
Port No <blank>
Protocol TCP/IP
Server <IPAddress>\<instancename>
指定したポートに対する IP アドレスによる接続 :
Alias Name <serveralias>
Port No <port number>
Protocol TCP/IP
Server <IPAddress>
ローカル コンピュータに対する (local)
による接続 :
Alias Name <serveralias>
Port No <blank>
Protocol TCP/IP
Server (local)
ローカル コンピュータに対する localhost
による接続 :
Alias Name <serveralias>
Port No <blank>
Protocol TCP/IP
Server localhost
ローカル コンピュータ上の名前付きのインスタンスに対する localhost
による接続 :
Alias Name <serveralias>
Port No <blank>
Protocol TCP/IP
Server localhost\<instancename>
ローカル コンピュータに対するピリオドによる接続 :
Alias Name <serveralias>
Port No <blank>
Protocol TCP/IP
Server .
ローカル コンピュータ上の名前付きのインスタンスに対するピリオドによる接続 :
Alias Name <serveralias>
Port No <blank>
Protocol TCP/IP
Server .\<instancename>
メモ : |
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sqlcmd パラメータにネットワーク プロトコルを指定する処理に関する詳細については、SQL Server Books Online の「sqlcmd.exe を使用してデータベース エンジンを接続する方法」を参照してください。 |
参照
関連項目
共有メモリ プロトコルを使用した有効な接続文字列の作成
名前付きパイプを使用した有効な接続文字列の作成
VIA プロトコルを使用した有効な接続文字列の作成