Notification Services のチュートリアル
Notification Services のチュートリアルでは、簡単な Notification Services アプリケーションの作成方法を説明します。作業が簡単になるよう、チュートリアル ファイルの編集には SQL Server Management Studio ソリューションを使用します。次に、SQL Server Management Studio のオブジェクト エクスプローラを使用してソリューションを作成します。
学習する内容
このチュートリアルでは、天気通知アプリケーションを作成します。このアプリケーションにより、各都市の天気予報をサブスクライブし、受け取ることができます。
まず、簡単なアプリケーション定義ファイル (ADF) を作成します。次に、既定のインスタンス構成ファイル (ICF) を使用して、Weather アプリケーションをホストする Notification Services のインスタンスを作成します。ICF と ADF の情報がコンパイルされ、さらに、それらの情報を基にしてインスタンス データベースとアプリケーション データベースが作成されます。インスタンス データベースはデータの保存に使用され、アプリケーション データベースはアプリケーションの実行に使用されます。
次に、天気イベント、通知、およびサブスクリプション データに関する記述を ADF に書き足し、アプリケーション実行設定を構成します。アプリケーションを更新するたびに、変更をアプリケーション データベースに適用します。
このチュートリアルの最後の 2 つのレッスンでは、サブスクライバとサブスクリプション データを追加し、次にイベント データを追加して、生成された通知を表示します。
このアプリケーションは簡単なアプリケーションです。ダイジェスト配信、マルチキャスト配信、カスタム イベント プロバイダ、カスタム コンテンツ フォーマッタ、カスタム配信プロトコルなど、Notification Services の高度な機能は使用しません。このチュートリアルでは、Notification Services を使用して通知アプリケーションを作成するための基本的な手順を説明します。
必要条件
このチュートリアルを始めるには、Notification Services の概念と用語に関する知識が必要です。Notification Services の詳細については、「SQL Server Notification Services の紹介」を参照してください。
このチュートリアルは、必要なすべてのソフトウェアがインストールされた 1 台のコンピュータ上で実行することを前提としています。次の条件が満たされていることを確認してください。
- データベース エンジン、Notification Services、およびワークステーション コンポーネントがインストールされていること。詳細については、「SQL Server 2005 のインストール」を参照してください。
- Notification Services のサンプルがインストールされていること。詳細については、「サンプルのインストール」を参照してください。
- データベース エンジンのインスタンスが開始されていること。詳細については、「サービスの開始と再開」を参照してください。
メモ : |
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チュートリアルを行うときは、ドキュメント ビューアのツール バーに [次のトピック] ボタンと [前のトピック] ボタンを追加することをお勧めします。詳細については、「ヘルプへの [次のトピック] ボタンと [前のトピック] ボタンの追加」を参照してください。 |
内容
このチュートリアルは、次の 11 のレッスンで構成されています。実用的な Notification Services アプリケーションを開発するには、すべてのレッスンを完了する必要があります。
- レッスン 1 : チュートリアル ソリューションを開き、確認する
このレッスンでは、SQL Server Management Studio ソリューションを開き、ソリューション内のファイルを確認します。
- レッスン 2 : Tutorial インスタンスの初期ビルドの実行
このレッスンでは、Weather アプリケーションのアプリケーション定義ファイル (ADF) を確認し、Notification Services で使用する Tutorial インスタンスのインスタンス構成ファイル (ICF) を確認します。次に、インスタンスとアプリケーションの最初のビルドを実行します。
- レッスン 3 : イベント クラスの追加
このレッスンでは、イベント データが記述されているイベント クラスを ADF に追加します。
- レッスン 4 : 通知クラスの追加
このレッスンでは、通知データ、書式設定、および配信が記述されている通知クラスを ADF に追加します。
- レッスン 5 : サブスクリプション クラスの追加
このレッスンでは、サブスクリプション データと通知生成ルールが記述されているサブスクリプション クラスを ADF に追加します。
- レッスン 6 : イベント プロバイダの追加
このレッスンでは、ホストされないイベント プロバイダの宣言を ADF に追加します。この宣言は、イベント送信ストアド プロシージャを使用して追加するイベントを指定する場合に使用します。
- レッスン 7: ジェネレータとディストリビュータの構成
このレッスンでは、アプリケーションのジェネレータとディストリビュータを実行する場所を指定し、ディストリビュータのポーリング間隔を指定します。
- レッスン 8 : アプリケーション実行設定の変更
このレッスンでは、ジェネレータとディストリビュータのログ設定、およびデータの削除設定を指定します。
- レッスン 9 : インスタンスの登録、有効化、および開始
このレッスンでは、Notification Services のインスタンスを登録し、有効にし、開始します。
- レッスン 10 : サブスクライバとサブスクリプションの追加
このレッスンでは、サブスクライバをインスタンス データベースに追加し、サブスクリプションをアプリケーション データベースに追加します。
- レッスン 11 : Weather アプリケーションへのイベントの送信
このレッスンでは、イベントをアプリケーションに追加します。その後、生成された通知を表示します。
参照
その他の技術情報
SQL Server Notification Services サンプル
SQL Server Notification Services の紹介
通知ソリューションの作成
Notification Services の配置
Notification Services の管理