レポートの作成方法
Reporting Services では、レポート ビルダまたはレポート デザイナを使用してレポートを作成できます。
レポート ビルダによるレポートの作成
アドホック レポートを作成する場合は、レポート ビルダを使用します。レポート ビルダは、ユーザーがレポート サーバーからローカル コンピュータにダウンロードする ClickOnce Windows フォーム アプリケーションです。ユーザーは、定義済みのレポート モデルのフィールドを、デザイン済みのレポート レイアウト テンプレートにドラッグしてレポートを作成します。ユーザーは、データを書式設定、グループ化、並べ替え、およびフィルタ処理することができます。また、式を編集したり、定義することもできます。レポート ビルダでは、データ ソースの基本構造や複雑なコンピュータ言語を理解する必要はありません。データ ソース内のデータを理解しているだけで十分です。
レポート デザイナによるレポートの作成
より複雑なレポートを作成するには、レポート デザイナを使用します。レポート デザイナは、カスタムの機能やプログラミング可能な機能を含む、さまざまなレポート機能をサポートします。レポート デザイナでは、形式が自由なものや高度に構造化されたもの、シンプルなものから複雑なものまでさまざまなレポートを作成できます。レイアウトは自由に指定でき、高度な機能 (式、レポートから実行するカスタム アセンブリ、関連データへのドリル ダウンやリンクに必要なレポート間通信など) を追加できます。シンプルなテーブル、画像、または一覧で構成される基本的なレポートを作成することもできます。
レポート デザイナでレポートを作成する方法は 3 とおりあります。空のレポートを作成し、手動でクエリとレイアウトを追加することができます。レポート ウィザードを使用して、ユーザーの入力情報を基にテーブル レポートまたはマトリックス レポートを自動的に作成することができます。また、Microsoft Access から既存のレポートをインポートすることができます。
レポートは、レポート定義 (.rdl) ファイルとしてレポート サーバーにパブリッシュされます。レポート定義は XML ドキュメントなので、レポート デザイナ以外の他のツールでもレポートを作成および編集することができます。テキスト エディタ、またはレポート定義言語 (RDL) で記述されたレポートの編集ができるサードパーティ製のツールを使用してレポート定義を編集できます。レポートをレポート サーバーにパブリッシュする場合には、Reporting Services の Simple Object Access Protocol (SOAP) API が使用されます。別のツールを使用して、レポートをレポート サーバーに直接パブリッシュしない .rdl ファイルを作成した場合は、レポート マネージャを使用してレポートをアップロードできます。
参照
概念
レポート デザイナを使用した作業
レポート デザインの基礎
レポート レイアウトでのデータの操作
レポート レイアウトのデザイン
レポート モデルを使用するアドホック レポート機能