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累積的な更新プログラムを展開する (Project Server 2007)

更新日: 2009年4月

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

ここでは、Microsoft Office Project Server 2007 の展開に対する累積的な更新プログラムの展開を管理する IT 担当者向けの情報を提供します。Office Project Server 2007 の累積的な更新プログラムは、Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=24367\&clcid=0x411) からダウンロードできます。Project Server の累積的な更新プログラムに関するサポート技術情報の記事は、「Microsoft Office Project Server 2007 サポート ページ」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=91430\&clcid=0x411) にあります。

累積的な更新プログラムとは

累積的な更新プログラムとは、Office Project Server 2007 を含む Office Server 製品向けに、スケジュール設定された配信に基づいて修正プログラムのリリースを提供する新しい方法です。Office 修正プログラムは、このモデルを通じて現在および以前の修正プログラムのダウンロード可能なパッケージとして 2 か月ごとにリリースされます。主な目標は、予測可能なスケジュールで高品質な修正プログラムを提供することです。更新済みのリリースには、更新プログラムの内容を説明するサポート情報の記事が付帯しています。最初の Project Server の累積的な更新プログラムは、2008 年 8 月にリリースされました。

累積的な更新プログラムにある修正プログラムは次のとおりです。

  • Office 修正プログラムの承認基準を満たす問題の修正。これらの基準には、回避策の可用性、顧客への影響、再現性、変更する必要があるコードの複雑さ、その他の基準が含まれています。これらの基準は変更されません。

  • 現在までにリリースされている重大なオンデマンドの修正プログラム。

  • 現在までパブリックにリリースされている重大なセキュリティまたは非セキュリティ更新プログラム。

累積的な更新プログラムは、現在メインストリーム サポートの対象となっている Office のすべてのバージョンに適用されます。一般的な Microsoft 製品サポートについては、「マイクロソフト サポート ライフサイクル」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=147498\&clcid=0x411) を参照してください。

Project Server の累積的な更新プログラムのインストールを計画する

Project Server の累積的な更新プログラムをインストールして、Project Server の展開で発生している特定の問題を修正します。Project Server の累積的な更新プログラムは、修正済みの問題が環境に影響を与えているかどうかを検証するためにリリースされているため、この更新プログラムを確認することをお勧めします。Project Server の累積的な更新プログラムには、以前の累積的な更新プログラム パッケージの修正プログラムが含まれていることに注意してください。このため、 最新の累積的な更新プログラムをインストールして現在発生している問題を修正する場合、以前にリリースされた累積的な更新プログラムの修正プログラムも適用されます。含まれている修正プログラムと必要な依存関係の詳細については、累積的な更新プログラムに関するサポート技術情報 (KB) の記事を常に参照してください。

Windows SharePoint Services の累積的な更新プログラムは、Project Server 2007 の累積的な更新プログラムをインストールするための要件ではありませんが、問題が発生している場合、環境に適用することも検討する必要があります。Windows SharePoint Services または Office SharePoint Server の累積的な更新プログラムを、Project Server の累積的な更新プログラムと同時にインストールして、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードをサーバーごとに複数回再実行しないで済むようにできます (詳細については、後に説明する「インストール手順」を参照してください)。

Office Project Professional 2007 の累積的な更新プログラムは、Project Server 2007 の累積的な更新プログラムとほぼ同じサイクルでリリースされます。多くの場合、Office Project Professional 2007 クライアントの累積的な更新プログラムをインストールして、Project Server の特定の累積的な更新プログラムとの対応をとる必要はありません (例外的にインストールが必要な場合もあります。このような例外の詳細については、この記事の「Project Server 2007 インフラストラクチャ更新プログラムで必要となる、累積的な更新プログラムとの依存関係」を参照してください)。ただし、累積的な各更新プログラムに関する技術情報の記事を読み、それらの更新プログラムに依存関係があるかどうかを確認することをお勧めします。

Office SharePoint Server 2007 と共に展開された Project Server 2007 ファーム用の累積的な更新プログラムのサーバー パッケージ

Microsoft Office SharePoint Server 2007 と共に展開された Microsoft Office Project Server 2007 ファーム用の累積的な更新プログラムのサーバー パッケージが提供されています。このパッケージを使用すると、Windows SharePoint Services 3.0 および Office SharePoint Server 2007 の各種の累積的な更新プログラムのインストール順序について、混乱を避けることができます。累積的な更新プログラムのサーバー パッケージは、特定のバージョンの製品向けにリリースされた最新の修正プログラムを含むパッケージで構成されています。たとえば、ある顧客がインストールを完了するために、最新の Windows SharePoint Services 3.0 の累積的な更新プログラムのサーバー パッケージと最新の Office SharePoint Server 2007 の累積的な更新プログラムのサーバー パッケージのインストールを必要としているとします。Office SharePoint Server 2007 の累積的な更新プログラムのサーバー パッケージには、最新の Office Project Server 2007 の累積的な更新プログラムが含まれています。このため、Office SharePoint Server 2007 と共に展開された Office Project Server 2007 ファームには、累積的な更新プログラムのサーバー パッケージ以外はインストールする必要がありません。

累積的な更新プログラムのロールアップは、Project Server の累積的な更新プログラムと同じ方法でインストールされます。この記事で説明するインストール手順と同じ方法を使用してください。

インストールの要件

Office Project Server 2007 の累積的な更新プログラムをインストールするには、前提条件として Office Project Server 2007 Service Pack 1 がインストールされている必要があります。2009 年 4 月以降の日付の Office Project Server 2007 の累積的な更新プログラムのインストールを行う前に、Office Project Server 2007 Service Pack 2 をインストールしておくことをお勧めします (Office Project Server 2007 SP1 の修正プログラムは、Office Project Server 2007 SP2 にも含まれています)。Office Project Server 2007 Service Pack のインストールの詳細については、「Office Project Server 2007 Service Pack 1 を展開する」および「Office Project Server 2007 Service Pack 2 を展開する」を参照してください。

はじめに

Project Server 2007 の展開に累積的な更新プログラムをインストールする前に、次の推奨アクションを実行してください。

  • インストールを開始する前に、ファーム データベースをバックアップします。累積的な更新プログラムはアンインストールできないため、以前の展開に戻る必要がある場合、バックアップ済みのデータベースを復元する必要があります。

    [!メモ] バックアップを実行する方法の詳細については、「Windows SharePoint Services 3.0 テクノロジのバックアップを準備する」および「Project Server 2007 ファームのバックアップと復元の準備をする」を参照してください。

  • すべての Web サーバー上の World Wide Web Publishing Service (w3svc) を停止し、すべてのユーザーをサーバー ファームから切断します。複数のフロントエンド Web サーバーを含むサーバー ファームの場合、他のフロンドエンド Web サーバーに以前のファイルとデータベースが残っている状態で、最初のフロンドエンド Web サーバーのファイルとデータベースの更新を実行すると、エンド ユーザーは Web サイトを表示できなくなります。

  • ベスト プラクティスとして、累積的な更新プログラムをインストールする前に Project キュー サービスを停止します。これにより、更新プログラムのインストール中、何の処理も行われず、インストールの完了時にコンピュータを再起動する必要がなくなります。

基本インストールを更新する

[!メモ] 累積的な更新プログラムは、手動でインストールする必要があります。自動更新では、Project Server 2007 の基本インストール (つまり、Microsoft SQL Server Desktop Engine を使用した単一サーバー インストール) に累積的な更新プログラムが自動的に適用されません。

Project Server の累積的な更新プログラムを Project Server 2007 の基本インストールにインストールするには、次の操作を実行します。

  1. サーバー上の World Wide Web Publishing Service (w3svc) を停止して、ユーザーをサーバーから切断します。

  2. Project Server の累積的な更新プログラム ファイルをダウンロードします。ファイルを実行します。 [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項] ページに表示される条項を確認し、[マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項に同意するにはここをクリックしてください] をクリックします。 [次へ] をクリックして、更新ファイルをインストールします。

  3. 次のページでは、ファイルのインストールが完了したら、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行するように通知されます。[OK] をクリックしてこれに同意し、インストールを開始します。

  4. ファイルのインストールが完了したら、確認ページで [OK] をクリックします。

  5. SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行して、インストールを完了します。これを行うには、[スタート]、[管理ツール]、[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード] の順にクリックします。

  6. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。

  7. World Wide Web Publishing Service (w3svc) を手動で起動して、ユーザーがサーバーを利用できるようにします。

ファームの展開を更新する

Important重要
自動更新を使用して、Office Project Server 2007 に累積的な更新プログラムをインストールできません。

Office Project Server 2007 ファーム展開の場合は、Microsoft ダウンロード センターにアクセスして、更新プログラムをダウンロードし、ファーム内の各サーバーにインストールします。

インストール手順

Office Project Server 2007 サーバー ファーム展開を累積的な更新プログラムで更新するには、次の手順を実行する必要があります。

  1. ファーム内のすべてのサーバーに Project Server の累積的な更新プログラム ファイルをインストールします。ただし、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードは実行しないでください。

  2. ファーム内の 1 台のサーバー (サーバーの全体管理サイトをホストしているサーバーを推奨) で、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行し、そのサーバーでのインストールを完了します。

  3. ファーム内の残りのすべてのサーバーで、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行します。

SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの実行時には、SharePoint Central Administration v3 アプリケーション プール アカウントの資格情報を使用することをお勧めします。これとは別のアカウントを使用して更新プログラムをインストールする場合、以下の権限およびアクセス権を含むドメイン アカウントである必要があります。

  • Web サーバー コンピュータの Administrators グループのメンバ

  • SQL Server コンピュータの Administrators グループのメンバ

更新プログラムをインストールするには、サーバーに直接ログオンするか、ターミナル サービスのコンソール セッションを介して接続します。

[!メモ] コンソール セッションの使用方法については、マイクロソフト サポート技術情報の記事「Windows Server 2003 ターミナル サービスを使用してコンソール セッションに接続およびシャドウする方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=98317&clcid=0x411) を参照してください。

Project Server の累積的な更新プログラムをファーム展開にインストールする

  1. すべての Web サーバー上の World Wide Web Publishing Service (w3svc) を停止して、サーバー ファームからユーザーを切断します。

  2. Project Server の累積的な更新プログラム ファイルをダウンロードします。Office Project Server 2007 ファーム内の各サーバーにファイルをインストールする必要があります。

  3. ファーム内のいずれかのサーバーで、上記のファイルを実行します。[マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項] ページに表示される条項を確認し、[マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項に同意するにはここをクリックしてください] をクリックします。[次へ] をクリックして、更新ファイルをインストールします。

  4. 次のページが表示され、ファイルのインストール後に、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行するように通知されます。[OK] をクリックして同意し、インストールを開始します。

    Important重要
    ファイルのインストール後に、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行しないでください。ウィザードは、すべての更新プログラム ファイルをサーバーにインストールしてから開始します。
  5. ファイルのインストールが完了したら、確認ページで [OK] をクリックします。

  6. サーバー ファーム内のすべてのサーバーでセットアップを実行し、新しい更新プログラム ファイルをインストールする必要があります。サーバー ファームに複数のサーバーがある場合、Office Project Server 2007 ファーム内の各サーバーに移動し、手順 2. ~ 5. を繰り返してファイルをインストールします。

    [!メモ] Windows SharePoint Services または Office SharePoint Server にも累積的な更新プログラムをインストールする場合、ここでファーム内のすべてのサーバーにファイルをインストールできます。ただし、この時点でどのサーバーでも SharePoint 構成ウィザードを実行しないでください。

  7. ファーム内の各サーバーに更新プログラム ファイルをインストールしたら、各アプリケーション サーバーに移動して、Microsoft Office Project Server キュー サービスを停止します (有効になっている場合)。これらのサービスを停止しなければ、セットアップの完了時に再起動が必要になる場合があります。

  8. サーバーの全体管理 Web サイトをホストするサーバーを使用して、インストールを完了します。

    [!メモ] ソフトウェア更新プログラムのインストールは、サーバーの全体管理 Web サイトをホストするアプリケーション サーバー、他のアプリケーション サーバー、フロントエンド Web サーバーの順に完了することをお勧めします。
    サーバーの全体管理 Web サイトをフロントエンド Web サーバーでホストしている場合、ソフトウェア更新プログラムのインストールは、サーバーの全体管理 Web サイトをホストするフロントエンド Web サーバー、アプリケーション サーバー、他のフロントエンド Web サーバーの順に完了します。

  9. 前の手順で選択したサーバーで、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行し、インストールを完了します。SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行するには、[スタート]、[管理ツール]、[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード] の順にクリックします。

    Important重要
    すべての累積的な更新プログラムのインストール ファイルは、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する前に、ファーム内の全サーバーにインストールする必要があります。こうすることで、全サーバー上ですべての Windows SharePoint Services が停止され、更新中にデータベースへのアクセスが試行されなくなります。
  10. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。

    Important重要
    SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードでは、一度に 1 台のコンピュータでのみ構成手順が実行されます。唯一の例外は、コンテンツ データベースを切断し、それをアップグレードしてからサーバー ファームに再接続した場合です。詳細については、「Windows SharePoint Services 3.0 用のソフトウェア更新プログラムを展開する」を参照してください。
  11. サーバー ファーム内のすべてのサーバーで累積的な更新プログラムのインストールと構成が完了したら、World Wide Web Publishing Service (w3svc) を手動で停止した各サーバーで、このサービスを手動で再開し、ユーザーが Web サーバーを利用できるようにします。

インストールを確認する

インストール プロセスの成功を確認するには、次の 3 つの方法があります。

  • 累積的な更新プログラムをインストールした後、アップグレード ログ ファイルを調べて、Web アプリケーションの更新が成功したことを確認します。

  • Project Server の累積的な更新プログラムがコンピュータにインストールされているかどうかを確認する別の方法は、コントロール パネルの [プログラムの追加または削除] を表示して、そのプログラムが [現在インストールされているプログラム] ボックスの一覧に表示されているかどうかを確認することです。[更新プログラムの表示] がオンになっていることを確認してください。オンになっていないと更新プログラムは表示されません。Microsoft Office Project Server 2007 の下で、Project Server の累積的な更新プログラムの修正プログラムを探します。修正プログラム ファイルは、特定の累積的な更新プログラムに対応する KB 番号で識別する必要があります (たとえば、Office 用の修正プログラム (KB957696) は 10 月の Project Server の累積的な更新プログラムに対応します)。

  • Office Project Server 2007 が更新されているかどうかは、いずれかの Office Project Server 2007 データベースで VERSIONS テーブルを照会しても確認できます。このプロセスについては、次の手順で説明します。

VERSIONS テーブルの Project Server のバージョン情報を表示する

  1. Office Project Server 2007 データベースを含む SQL Server のインスタンスを実行しているコンピュータで、SQL Server Management Studio を開きます。

  2. [新しいクエリ] をクリックします。

  3. [使用できるデータベース] ボックスの一覧で、いずれかの Office Project Server 2007 データベースを選択します。

  4. クエリ ウィンドウに「select * from versions」と入力し、[実行] をクリックします。

    [Version] フィールドの最新のバージョン番号が、累積的な更新プログラム ファイルに対応している必要があります。TimeStamp 値は、更新プログラムが適用されたときに対応している必要があります。

累積的な更新プログラムをアンインストールする

Project Server の累積的な更新プログラムは、アンインストールできません。このため、累積的な更新プログラムを適用する前に、ファーム データベースをバックアップすることが重要です。

Important重要
この記事の冒頭で説明したように、累積的な更新プログラムのインストールを計画する際、インストール中に問題が発生する場合に備えて、ファーム データベースのバックアップと復元の準備をしておいてください。

Project Server 2007 インフラストラクチャ更新プログラムで必要となる、累積的な更新プログラムとの依存関係

累積的な更新プログラムを組み込む準備をする場合は、関連する技術情報の記事を参照して、特定のリリースの更新プログラムに依存関係が存在するかどうかを確認します。特に、2008 年 10 月 28 日の Project Server 2007 の累積的な更新プログラムには Project Server 2007 インフラストラクチャ更新プログラムが含まれていないという依存関係については、注意が必要です。ただし、それ以降 (2008 年 12 月 16 日以降) の Project Server の累積的な更新プログラムには、Project Server 2007 インフラストラクチャ更新プログラムも含まれています。

Project Server インフラストラクチャ更新プログラムを含む累積的な更新プログラムのインストールに関する重要な依存関係の 1 つに、すべての Project Professional 2007 クライアント コンピュータに、Project 2007 インフラストラクチャ更新プログラムがインストールされている必要があるという依存関係があります。たとえば、2008 年 12 月の Project Server 2007 の累積的な更新プログラムと、それに含まれる Project Server 2007 インフラストラクチャ更新プログラムをインストールしたとします (このインフラストラクチャ更新プログラムがまだインストールされていないことを前提とします)。その場合は、次に、サーバーに接続するすべての Project Professional 2007 クライアント コンピュータに対して Project 2007 インフラストラクチャの更新プログラムを適用する必要があります (それまでに適用された更新プログラムによってこのインフラストラクチャの更新プログラムがインストールされていないことを前提とします)。Project 2007 インフラストラクチャ更新プログラムは、Project Professional 2007 クライアントの累積的な更新プログラムに含まれているため、直接 Microsoft ダウンロード センターからインストールすることも、Project 2007 の累積的な更新プログラムを通じてインストールすることもできます。

この依存関係への対応が要件となる理由は、クライアントとサーバーのスケジュール エンジンで期間固定タスクを計算する方法が変更されたためです。このため、サーバーとクライアントで期間固定タスクが同じ方法で計算されるようにするには、両方にそれぞれ該当するインフラストラクチャ更新プログラムをインストールする必要があります。該当するクライアント更新プログラムの適用に失敗すると、Project Web Access と Project Professional 2007 間でデータが一致しなくなります。

この要件が満たされているかどうかを確認する方法の 1 つは、Office Project Server 2007 と Office Project Professional 2007 の両方の更新プログラムのレベルを確認することです。Office Project Server 2007 の更新プログラムのバージョンが 952000 以上の場合は、インフラストラクチャ更新プログラムがインストールされています。Office Project Professional 2007 の更新プログラムのバージョンが 952067 以上の場合は、クライアントのインフラストラクチャ更新プログラムがインストールされています。Office Project Server 2007 と Office Project Professional 2007 の両方の更新プログラムのレベルを確認するには、コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] の [現在インストールされているプログラムと更新プログラム] の一覧を確認します。

次の表に、Office Project Server 2007 に累積的な更新プログラムをインストールした後に、Project 2007 クライアントを更新する必要がある場合の例を示します。

これから適用するサーバー更新プログラム 既に適用済みのクライアント更新プログラム クライアントの依存関係

2008 年 10 月 28 日の Project Server の累積的な更新プログラム

<なし>

なし (この累積的な更新プログラムでは、サーバーにインフラストラクチャ更新プログラムがインストールされないため、クライアントにインフラストラクチャ更新プログラムをインストールする必要はありません)。

2008 年 12 月 16 日の Project Server の累積的な更新プログラム

<なし>

Project 2007 の 2008 年 12 月 16 日 の累積的な更新プログラムを、すべての Project Professional 2007 クライアント コンピュータに適用する必要があります。

2008 年 12 月 16 日の Project Server の累積的な更新プログラム

Project 2007 インフラストラクチャ更新プログラム

なし (Project 2007 のインフラストラクチャ更新プログラムは、既に Project Professional 2007 クライアント コンピュータにインストールされています)。

2009 年 3 月 6 日の Project Server の累積的な更新プログラム

2008 年 12 月 16 日の Project 2007 の累積的な更新プログラム

なし (Project 2007 のインフラストラクチャ更新プログラムは、既に Project Professional 2007 クライアント コンピュータにインストールされています)。

[!メモ] Project Server 2007 インフラストラクチャ更新プログラムの詳細については、「Office Project Server 2007 のインフラストラクチャ更新プログラムを展開する」を参照してください。Project Server 2007 インフラストラクチャ更新プログラムに含まれている機能および機能拡張の詳細については、「Project Server 2007 インフラストラクチャ更新リリース」を参照してください。

関連項目

概念

Project Server 2007 の更新プログラムを展開する

その他のリソース

Project Server 2007 修正プログラム パッケージについて: 2008 年 5 月 29 日 (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=142306&clcid=0x411)
Project Server 2007 修正プログラム パッケージ (Pjsrvapp.msp, Pjsrvwfe.msp) について: 2008 年 10 月 28 日 (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=142307&clcid=0x411)
Project Server 2007 修正プログラム パッケージ (Pjsrvapp.msp, Pjsrvwfe.msp) について: 2008 年 12 月 16 日 (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=142304&clcid=0x411)
Project Server 2007 修正プログラム パッケージ (Pjsrvapp.msp, Pjsrvwfe.msp) について: 2009 年 3 月 6 日 (https://support.microsoft.com/kb/968271/ja-jp/ja-jp)
累積的な更新プログラム パッケージは 2007 Microsoft Office コア スイート アプリケーションのおよび 2007 Microsoft Office サーバー: 2008 年 12 月 16 日 (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=142305&clcid=0x411)
マイクロソフトのソフトウェアの更新で使用される一般的な用語の説明 (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=142308&clcid=0x411)