Project Server 2007 の更新プログラムを展開する
トピックの最終更新日: 2014-09-30
このドキュメントでは、Project Server 2007 に使用できる各種のソフトウェア更新プログラムの概要を説明します。Project Server 2007 パブリック更新プログラムをインストールする前に、この記事をお読みください。
ここで説明する Project Server 2007 更新プログラムには 5 つの種類があります。Project Server 2007 の展開を適切に維持し、更新するには、各更新プログラムの特徴、相互の関係、および各更新プログラムに関する重要な事項を理解しておく必要があります。
修正プログラム
累積的な更新プログラム
重要なオンデマンド (COD) 修正プログラム
サービス パック
インフラストラクチャ更新プログラム
修正プログラム
"修正プログラム" は、製品に含まれる問題を解決するための 1 つ以上のファイルで構成された単一の累積的なパッケージです。修正プログラムは、個々のユーザーの状況を解決するためのもので、マイクロソフトのお客様サービスおよびサポートによって頒布されます。ユーザーは、マイクロソフトの正式な書面による同意がない限り、修正プログラムを再頒布することはできません。
修正プログラムは、個々のリリースとしては提供されなくなりました。修正プログラムのリリースは、マイクロソフトのお客様サービスおよびサポートにより、累積的な更新プログラムとしてユーザーに提供されます。この累積的なプログラムは、スケジュールに基づいてリリースされる、現在および過去の修正プログラムをまとめたダウンロード可能なパッケージです。修正プログラムに対する要望に応えるため、マイクロソフトがユーザーに提供している累積的な更新プログラムには、問題解決に必要な該当するすべての修正プログラムが含まれています。また、修正プログラムのリリースに合わせて追加された修正プログラムも含まれています。累積的なプログラムの詳細については、以下のセクションを参照してください。
累積的な更新プログラム
"累積的な更新プログラム" とは、Office Project Server 2007 などの Office Server 製品向けに、スケジュール設定された配信に基づいて修正プログラムのリリースを提供する方法です。この提供方法では、Office 修正プログラムは、現在および過去の修正プログラムをまとめたダウンロード可能なパッケージとして 2 か月ごとにリリースされます。主な目標は、予測可能なスケジュールで高品質な修正プログラムを提供することです。更新済みのリリースに対しては、更新プログラムの内容を説明するサポート情報の記事が掲載されています。たとえば、2008 年 12 月の Project Server 2007 の累積的な更新プログラムについては、「Project Server 2007 修正プログラム パッケージ (Pjsrvapp.msp, Pjsrvwfe.msp) について: 2008 年 12 月 16 日」というサポート情報の記事が掲載されています。最初の Project Server の累積的な更新プログラムは、2008 年 8 月にリリースされました。累積的な更新プログラムに対する要望がありましたら、累積的な更新プログラムの内容を説明するサポート情報の記事に記載された [この技術情報に対応する修正プログラムのダウンロードのリスト] のリンクまたは電話のいずれかを利用し、マイクロソフトのお客様サービスおよびサポートを通じてご連絡ください (「Project Server 2007 修正プログラム パッケージ (Pjsrvapp.msp, Pjsrvwfe.msp) について: 2008 年 12 月 16 日」などを参照してください)。
累積的な更新プログラムには、以下の修正プログラムが含まれます。
Office 修正プログラムの承認基準を満たす問題の修正。これらの基準には、回避策の可用性、顧客への影響、再現性、変更する必要があるコードの複雑さ、その他の基準が含まれています。これらの基準は変更されません。
現在までにリリースされている重大なオンデマンドの修正プログラム。
現在までパブリックにリリースされている重大なセキュリティまたは非セキュリティ更新プログラム。
Project Server の累積的な更新プログラムをインストールして、Project Server の展開で発生している特定の問題を修正します。Project Server の累積的な更新プログラムがリリースされた場合、関連するサポート技術情報の記事を参照し、修正済みの問題が環境に影響を与えないかどうかを確認することをお勧めします。Project Server の累積的な更新プログラムには、以前の累積的な更新プログラム パッケージの修正プログラムが含まれていることに注意してください。このため、最新の累積的な更新プログラムをインストールして現在発生している問題を修正する場合、以前にリリースされた累積的な更新プログラムの修正プログラムも適用されます。
Windows SharePoint Services の累積的な更新プログラムは、Project Server 2007 の累積的な更新プログラムをインストールするための要件ではありませんが、問題が発生している場合、環境に適用することも検討する必要があります。Windows SharePoint Services または Office SharePoint Server の累積的な更新プログラムを、Project Server の累積的な更新プログラムと同時にインストールすることで、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードをサーバーごとに複数回再実行する必要がなくなります (詳細については、「累積的な更新プログラムを展開する (Project Server 2007)」の「インストール手順」を参照してください)。
Office SharePoint Server 2007 と共に展開された Project Server 2007 ファームの場合、"累積的な更新プログラムのロールアップ" を使用すると、Windows SharePoint Services 3.0 と Office SharePoint Server 2007 の各種の累積的な更新プログラムのインストール順序について、混乱を避けることができます。累積的な更新プログラムのロールアップは、マイクロソフトからリリースされた修正プログラムの最新版を含むパッケージで構成されています。Windows SharePoint Services 3.0 の累積的な更新プログラムのロールアップの最新版と Office SharePoint Server 2007 の累積的な更新プログラムのロールアップの最新版をインストールするだけで、インストールは完了です。Office SharePoint Server 2007 の累積的な更新プログラムのロールアップには、Project Server 2007 の累積的な更新プログラムの最新版が含まれているため、この 2 つの更新プログラムのロールアップだけをインストールすれば十分です。
Project Server の累積的な更新プログラムに関する以下の重要な事項に注意してください。
Office Project Server 2007 の累積的な更新プログラムをインストールするには、Office Project Server 2007 Service Pack 1 がインストールされている必要があります。Project Server 2007 の累積的な更新プログラムの最新版 (2009 年 4 月以降) をインストールする前に、Project Server 2007 Service Pack 2 (SP2) をインストールすることをお勧めします (Office Project Server 2007 SP1 修正プログラムは、Office Project Server 2007 SP2 にも含まれています)。Project Server 2007 Service Pack のインストールの詳細については、この記事の「サービス パック」を参照してください。
Office Server 製品の累積的な更新プログラムは、アンインストールできません。インストールを開始する前に、ファーム データベースを必ずバックアップしてください。バックアップを作成しておくと、バックアップ済みのデータベースを復元することで、以前の展開に戻すことができます。
[!メモ] Microsoft Office Project Professional 2007 の累積的な更新プログラムは、アンインストールできます。
Project Server の累積的な更新プログラムをインストールする前に、すべてのユーザーをファームから切断して、更新プログラムを適用する前にファーム内のすべてのサーバーを同じ状態にしておく必要があります。これを行うには、ファーム内のすべてのアプリケーション サーバー上のキュー サービスを停止するか、すべての Web サーバー上の World Wide Web Publishing Service を停止します。
Project Server の累積的な更新プログラムをインストールする場合は、ファーム内のいずれかのサーバーで SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する前に、ファーム内のすべてのサーバーに累積的な更新プログラムのインストール ファイルをインストールしておく必要があります。すべてのサーバーにバイナリ ファイルをインストールしたら、各サーバーで SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行し、インストールを完了します。
Windows SharePoint Services の累積的な更新プログラムと Project Server の累積的な更新プログラムの両方をインストールする場合は、Windows SharePoint Services の累積的な更新プログラムを最初にインストールすることをお勧めします。
累積的な更新プログラムに含まれている修正プログラムが既にコンピュータにインストールされていた場合、その修正プログラムは再インストールされません。修正プログラムの内容については、インストールする累積的な更新プログラムに関するサポート技術情報の記事を参照してください。
重要な情報が記載されている、それぞれの累積的な更新プログラムのサポート技術情報の記事を必ず確認してください。たとえば、Project Server の累積的な更新プログラムに含まれる修正プログラムを正しく動作させるには、Project Professional 2007 の累積的な更新プログラムが必要です。この種の情報は、サポート技術情報の記事で確認できます。
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Project Server の累積的な更新プログラムをインストールする前に、必ず TechNet の記事「累積的な更新プログラムを展開する (Project Server 2007) 」をお読みください。 |
重要なオンデマンド (COD) 修正プログラム
重要なオンデマンド (COD) 修正プログラムは、累積的な更新プログラムの配信サイクルでは処理できない重要な問題に対処する場合に利用できます。COD の修正は、問題によってユーザーの重要な業務が妨げられている場合や、有効な解決策がない場合などの緊急事態に限られます。重要なオンデマンド (COD) 修正プログラムは、次にリリースされる累積的な更新プログラムにも含まれます。
サービス パック
サービス パックは、修正プログラム、セキュリティ更新プログラム、重要な更新プログラム、およびその他の更新プログラムをまとめたテスト済みのセットです。また、サービス パックには、製品のリリース後に開発元で見つかった問題の追加修正プログラムや、一部のユーザーから要望のあった仕様の変更および機能が含まれる場合もあります。マイクロソフトのサービス パックは、Microsoft ダウンロード センターでダウンロードできるパブリック更新プログラムです。サービス パックに対しては、対象となった修正や機能強化を説明するマクロソフト サポート技術情報の記事が掲載されています。
Project Server 2007 の更新プログラムとして、現在、Project Server 2007 Service Pack 1 と Project Server 2007 Service Pack 2 の 2 つのサービス パックが提供されています。
Project Server 2007 Service Pack 2 は、「2007 Microsoft Office Servers Service Pack 2 (SP2)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=148351\&clcid=0x411) からダウンロードできます。
重要 |
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Service Pack 2 をインストールする前に、TechNet の記事「Office Project Server 2007 Service Pack 2 を展開する」を必ずお読みください。 |
Project Server 2007 Service Pack 2 に関する以下の重要な事項に注意してください。
Project Server 2007 Service Pack 2 の更新プログラムは、2007 Office Servers Service Pack2 の更新プログラムに含まれています。2007 Office Servers Service Pack 2 の更新プログラムには、Project Server 2007、Microsoft Office SharePoint Server 2007、および Microsoft Office Forms Server 2007 の各 SP2 更新プログラムが含まれています。2007 Office Servers Service Pack2 の更新プログラムを適用すると、これらのアプリケーションがインストールされているかどうかが自動的に確認され、該当する SP2 更新プログラムがコンピュータにインストールされます。
Project Server 2007 Service Pack 2 の更新プログラムをインストールする前に、まず Windows SharePoint Services 3.0 Service Pack 2 の更新プログラムをインストールする必要があります。これは、Project Server 2007 が Windows SharePoint Services 3.0 に基づいて構築されているためです。Windows SharePoint Service 3.0 Service Pack 2 のインストール方法の詳細については、「Office Project Server 2007 Service Pack 2 を展開する」を参照してください。
Project Server 2007 の展開に言語パックが含まれている場合は、これらの言語パックの Service Pack 2 更新プログラムもインストールすることができます。Project Server 2007 SP2 言語パックの更新プログラムの詳細については、「Office Project Server 2007 Service Pack 2 を展開する」を参照してください。
Service Pack 2 の更新プログラムを適用する前に、データベースのバックアップと復元ができることを確認してください。
サービス パックをインストールするときは、すべてのユーザーをファームから切断して、SP2 の更新プログラムを適用する前にファーム内のすべてのサーバーを同じ状態にしておく必要があります。これを行うには、ファーム内のすべてのサーバー上のキュー サービスを停止するか、すべての Web サーバー上の World Wide Web Publishing Service を停止します。
ファーム内のいずれかのサーバーで SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する前に、ファーム内のすべてのサーバーに Service Pack 2 更新プログラムのバイナリ ファイルをインストールしておく必要があります。SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する前であれば、Windows SharePoint Services 3.0 と Project Server 2007 の両方の Service Pack 2 バイナリ ファイルをインストールできます。
重要 |
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更新プログラムをインストールする前に、TechNet の記事「Office Project Server 2007 Service Pack 2 を展開する」を必ずお読みください。 |
Project Server 2007 Service Pack 2 は「2007 Microsoft Office Servers Service Pack 2 (SP2)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=148351\&clcid=0x411) からダウンロードできます。この更新プログラムで修正された Project Server 2007 の問題については、こちら (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=149621\&clcid=0x411) を参照してください。
インフラストラクチャ更新プログラム
Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラム は、プラットフォームのパフォーマンスを向上するためのパブリック更新プログラムのセットです。ユーザーの要望に応えた修正がいくつか含まれています。この更新プログラムは、Microsoft Office SharePoint Server 2007、Windows SharePoint Services 3.0、Microsoft Search Server 2008 と Microsoft Search Server 2008 Express、Microsoft Office Project Server 2007、および Microsoft Office Project 2007 に適用できます。次のような Project および Project Server 2007 の機能拡張と修正が含まれています。
ユーザー設定フィールドのレポート データ サービス (RDS) の最適化
キューの管理作業の改善
タイムシートおよび自分のタスクの操作性の向上
Project Professional ActiveCache の機能強化
Project Professional のコスト型リソースの機能強化
[!メモ] Microsoft Office Project 2007 インフラストラクチャ更新プログラムで行われた Project Server 2007 の機能拡張と修正の詳細については、TechNet の記事「Project Server 2007 インフラストラクチャ更新リリース」を参照してください。
Project Server 2007 のインフラストラクチャ更新プログラムをインストールする前に、以下の重要な事項に注意してください。
Microsoft Office Project 2007 インフラストラクチャ更新プログラムのファイルは、Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムに含まれています。Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムには、Project Server 2007 と Microsoft Office SharePoint Server 2007 の両方のインフラストラクチャ更新プログラムが含まれています。Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムを適用すると、これらのどちらのアプリケーションがコンピュータにインストールされているかどうかが自動的に確認され、該当するインフラストラクチャ更新プログラムがコンピュータにインストールされます。
Microsoft Office Project 2007 インフラストラクチャ更新プログラムをインストールする前に、まず Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラムをインストーする必要があります。これは、Project Server 2007 が Windows SharePoint Services 3.0 に基づいて構築されているためです。Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラムのインストール方法の詳細については、「Office Project Server 2007 のインフラストラクチャ更新プログラムを展開する」を参照してください。
インフラストラクチャ更新プログラムを適用する前に、すべてのユーザーをファームから切断して、ファーム内のすべてのサーバーを同じ状態にしておく必要があります。これを行うには、ファーム内のすべてのアプリケーション サーバー上のキュー サービスを停止するか、すべての Web サーバー上の World Wide Web Publishing Service を停止します。
Project Server 2007 SP1 がインストールされていなくても、Microsoft Office Project 2007 インフラストラクチャ更新プログラムをインストールすることはできます。両方をインスールすることをお勧めしますが、どちらか 1 つの更新プログラムをインストールするために、もう 1 つの更新プログラムをインストールする必要はありません。
重要 |
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更新プログラムをインストールする前に、必ず「Office Project Server 2007 のインフラストラクチャ更新プログラムを展開する」をお読みください。 |