マネージ クライアント オブジェクト モデルにおける認証
最終更新日: 2010年7月15日
適用対象: SharePoint Foundation 2010
既定では、マネージ クライアント オブジェクト モデルにおけるユーザー認証には Windows 資格情報 (DefaultCredentials) が使用されます。必要に応じて、この認証モードを ClientContext オブジェクトで変更でき、サーバーでフォーム認証がサポートされている場合にはフォーム認証を使用するように指定できます。この場合、ユーザーは、クライアント コンテキスト オブジェクトのプロパティを介してユーザー名とパスワードを指定する必要があります。内部的には、Microsoft SharePoint Foundation 2010 で [Authentication Web service] が呼び出され、適切な Cookie が取得され、必要なオブジェクト モデル呼び出しが行われます。フォーム認証サーバーに対するマネージ クライアント コードを実行するには、フォーム認証に変更する必要があります。この要件は、JavaScript オブジェクト モデルには適用されません。
マネージ クライアント オブジェクト モデルでは、ClientAuthenticationMode 列挙が提供されており、この列挙の値として、Anonymous、Default、および FormsAuthentication があります。フォーム認証を指定するには、以下のようなコードを使用します。
clientContext.AuthenticationMode = ClientAuthenticationMode.FormsAuthentication;
clientContext.AuthenticationMode = ClientAuthenticationMode.FormsAuthentication
認証モードの設定に加えて、以下のように、ユーザー名とパスワードの情報を指定する必要があります。
FormsAuthenticationLoginInfo formsAuthInfo = new FormsAuthenticationLoginInfo("MyUser", "MyPassword");
clientContext.FormsAuthenticationLoginInfo = formsAuthInfo;
Dim formsAuthInfo As New FormsAuthenticationLoginInfo("MyUser", "MyPassword")
clientContext.FormsAuthenticationLoginInfo = formsAuthInfo
注意
この例では、formsAuthInfo のアカウント名とパスワードがクリア テキストで送信される場合、HTTP プロトコルではなく HTTPS プロトコルを使用する必要があります。
関連項目
概念
クライアント オブジェクト、値オブジェクト、およびスカラー プロパティ
マネージ オブジェクト モデルと ECMAScript オブジェクト モデルの相違点
その他の技術情報
SharePoint Foundation 2010 のマネージ クライアント オブジェクト モデルの使用