作業項目を使用してプロジェクトを管理する

作業項目を追加して、Team Foundation Server (TFS) のプロジェクトの計画と管理を行います。 作業項目では、実行する作業を記述し、作業を割り当て、状態を追跡して、チーム内の作業を調整することができます。

機能、ユーザー エクスペリエンス、コードの欠陥、タスク、問題などを追跡するために、さばざまな種類の作業項目を使用します。 作業項目は相互にリンクできるほか、変更セットやソース コード ファイルにもリンクできます。 次の図に示すように、各作業項目フォームには数多くのコントロール、フィールド、およびタブが付属します。

作業項目を追加して新しい作業を定義する

チーム プロジェクトまたはチーム ホーム ページから、作業項目の追加を開始できます。

1. ユーザーまたはチームが、チーム プロジェクトを作成していない場合は、すぐに 作成してください。

2. チーム メンバーとして追加されていない場合は、すぐに 追加してもらうようにします。

3. Web ブラウザーから、作業するチーム プロジェクトに接続します。 たとえば、Fabrikam, Inc. チームの場合は http://fabrikamprime:8080/tfs/DefaultCollection/Fabrikam%20Fiber%20Website/ に移動します。

   ホーム ページから、作成する作業項目の種類を選択することができます。

   

4. 作業項目にタイトルを入力してから保存します。 既定の [状態] を変更する前に保存する必要があります。

   

   利用できる作業項目の種類は、チーム プロジェクトを作成するときに使用したプロセス テンプレートによって異なります。 詳細については、「Scrum の作業項目の種類」(プロダクト バックログ項目など)、「Agile の作業項目の種類」(ユーザー ストーリーなど)、および「CMMI の作業項目の種類」(要件など) を参照してください。

作業項目を作業の進行状況として更新する

チーム メンバーは作業の進行状況として状態を更新し、必要に応じて再割り当てを行うことができます。 ワークフロー状態は作業項目の種類によってさまざまですが、通常は新規またはアクティブから完了へと進みます。 プロダクト バックログ項目のワークフロー状態を次の図に示します。 作業項目を破棄する場合は、状態を [削除済み] に変更します。

通常のワークフローの流れ: 製品バックログ項目は、既定の状態の [新規] で作成します。 状態を [新規] から [承認済み] に変更します。 状態を [承認済み] から [コミット済み] に変更します。 状態を [コミット済み] から [完了] に変更します。 例外的な遷移: 状態を [新規] から [削除済み] に変更します。 状態を [削除済み] から [新規] に変更します。 状態を [承認済み] から [削除済み] に変更します。 状態を [コミット済み] から [承認済み] に変更します。 状態を [完了] から [コミット済み] に変更します。

削除した作業項目はデータ ストアに保持され、状態を変更することで再アクティブ化できます。

更新のたびに、[履歴] タブによって確認できる [履歴] フィールドに変更が記録されます。

履歴に基づいて作業項目を検索するには、「[履歴] フィールドを使用した作業項目のクエリ」を参照してください。

項目をリンクして依存関係を管理する

[関連] または [依存] の種類のリンクを使用して作業項目をリンクすることで、他の作業に依存する作業を追跡できます。 各作業項目には、リンク コントロールを備えた 1 つ以上のタブがあります。 これらのコントロールは、1 つ以上のオブジェクトへの作業項目のリンクをサポートします。

Web ポータルのリンク コントロール タブ

作業項目の種類によっては、リンク コントロール タブが 2 つ以上用意されている場合もあります。 各タブは特定のリンクの種類をサポートするように設計されており、作成されるリンク関係の種類を制限します。 詳細については、「依存関係の管理、追跡可能性をサポートする作業項目のリンク」を参照してください。

Team Foundation バージョン管理 (TFVC) では、Changeset および Versioned Item の種類のリンクを使用して、作業項目とバージョン管理の変更セットまたはバージョン付きソース コード ファイルをリンクすることができます。 保留中の変更のチェックイン、または [担当作業] を使った変更のチェックインの場合は、作業項目は変更に自動的にリンクされます。

Git では、Commit リンクの種類を使用して、作業項目とコミットをリンクすることができます。 方法については、「変更を管理してコミットする」を参照してください。

次の操作:

バックログの作成

Q & A

Q: フィールドを追加できますか。作業項目フォームをカスタマイズできますか。

A: できます。 オンプレミスの TFS を使用すると、フィールドの追加、ワークフローの変更、フォームのカスタマイズなどができます。 作業項目の種類を追加することもできます。 詳細については、「チームのプロセスをサポートするための作業トラッキング オブジェクトのカスタマイズ」を参照してください。

Q: タグの定義方法と使用方法を教えてください。

A: タグは、バックログやクエリのフィルター処理に使用できます。 「リストの分類およびフィルター処理のために作業項目にタグを追加する」を参照してください。

Q: プロジェクトを計画する方法を教えてください。

A: プロジェクトを計画する方法として最も簡単なのは、バックログの作成です。 多数のプロダクト バックログ項目、ユーザー ストーリー、要件、またはタスクを一括で追加する必要がある場合は、Excel または Project を使用できます。

複数のチームで製品スイートを計画し、プロジェクトのポートフォリオを管理する場合は、「ServiceController クラス」を参照してください。

Q: 作業項目の検索方法を教えてください。

A: [作業項目の検索] ボックスに ID を入力し、検索アイコンをクリックします。

または、 コンテキスト メニューを使用すると、割り当て、状態、キーワード、または作業項目の種類に基づいて項目を絞り込むフィルターを追加できます。 たとえば、自分に割り当てられているタスクをすべて一覧表示するには、「A=@Me T=Task」と入力します。 =、:、および – の各演算を指定するには、それぞれ Equals、Contains、および Not 演算子を使用します。

結果リストを取得したら、フィルター条件を変更して検索結果を絞り込むことができます。

Q: 作業項目の URL はどのように入手しますか。

A: Web ポータルから、単に Web ブラウザー アドレスの URL をコピーするか、作業項目 ID ハイパーリンクのコンテキスト メニューを開き、[コピー] ショートカットを選択します。 Visual Studio で作業項目タブを右クリックして URL をコピーします。 この URL で Web ポータルの作業項目を開きます。

Q: どのクライアントから TFS に接続できますか。

A: Web ポータルのほか、Visual Studio、Eclipse、およびその他のクライアントから TFS に接続できます。 「タスクをサポートするためのクライアントの選択」を参照してください。