SystemGesture 列挙体
オペレーティング システム固有の一連のジェスチャに対象を設定する値を定義します。Windows XP Tablet PC Edition オペレーティング システムを使用する場合、既定ではジェスチャがサポートされません。これらのジェスチャのいずれかが認識されると、InkCollector.SystemGesture、InkOverlay.SystemGesture、または InkPicture.SystemGesture イベントが自動的に発生します。これらのジェスチャの多くは、従来のマウス イベントにマップされます。たとえば、Tap システム ジェスチャは、マウスの左ボタンを 1 回クリックした場合と同様です。
名前空間 : Microsoft.Ink
アセンブリ : Microsoft.Ink (Microsoft.Ink.dll 内)
構文
'宣言
Public Enumeration SystemGesture
'使用
Dim instance As SystemGesture
public enum SystemGesture
public enum class SystemGesture
public enum SystemGesture
public enum SystemGesture
メンバ
メンバ名 | 説明 | |
---|---|---|
Tap | マウスの左クリックにマップされます。メニューやツール バーからのコマンドの選択、コマンド選択時のアクション実行、挿入位置の設定、または選択フィードバックの表示に使用できます。 | |
DoubleTap | マウスのダブルクリックにマップされます。語を選択したり、ファイルやフォルダを開いたりするために使用できます。 | |
RightTap | マウスの右クリックにマップされます。ショートカット メニューを表示するために使用できます。 | |
Drag | マウスの左ドラッグにマップされます。これは、ドラッグして選択 (Microsoft Word で挿入ポイントを指定する場合など)、複数の単語の選択、ドラッグ (Microsoft Windows でオブジェクトをドラッグする場合など)、またはスクロールに使用できます。 | |
RightDrag | ストロークの前のプレス アンド ホールドを指定します。マウスの右ドラッグにマップされます。ドラッグ (オブジェクトや選択範囲をドラッグし、ショートカット メニューを表示する場合など) に使用できます。 | |
HoldEnter | 長時間の左クリックを指定します。マウスに同等の機能はありません。ユーザーが長時間プレス アンド ホールド アクションを継続し、イベントが Tap に戻った場合のフォールバックです。 | |
HoldLeave | 実装されていません。 | |
HoverEnter | マウスを静止させる動作にマップされます。ツールヒントのロールオーバー効果など、マウス ポインタを上に置いた場合の動作を表すために使用できます。 | |
HoverLeave | 上に置いたマウス ポインタを移動させる動作にマップされます。ツールヒントのロールオーバー効果など、マウス ポインタを上に置いた場合の動作を終了するために使用できます。 | |
Flick | フリックにマップされます。ペンですばやくジェスチャを作成して、一般的なアクションを実行可能にすることで、Tablet PC を操作する新しい方法をユーザーに提供するために使用できます。 |
解説
システム ジェスチャは、アプリケーション ジェスチャとは異なります。アプリケーション ジェスチャは、ApplicationGesture 列挙型で定義されます。
システム ジェスチャの詳細については、「Using Gestures」および「Command Input on the Tablet PC」を参照してください。
メモ : |
---|
HoverEnter システム ジェスチャおよび HoverLeave システム ジェスチャは、消しゴム ペンでは発生しません。 |
プラットフォーム
Windows Vista
.NET Framework および .NET Compact Framework では、各プラットフォームのすべてのバージョンはサポートしていません。サポートされているバージョンについては、「.NET Framework システム要件」を参照してください。
バージョン情報
.NET Framework
サポート対象 : 3.0
参照
参照
InkCollectorSystemGestureEventArgs