Power BI の改ページ対応レポートのユーザー補助 (Power BI Report Builder)
適用対象: Power BI Report Builder Power BI Desktop
あらゆる能力の人を対象にして改ページ対応レポートを作成できます。 ユーザー補助を念頭に置いて改ページ対応レポートを作成すると、視覚障碍や身体障碍のある人を含む、できるだけ多くの人がそれを利用できるようにすることができます。 ユーザーは、スクリーン リーダーまたはキーボード ナビゲーションを使用して、これらのレポートを使用できます。
Power BI Report Builder には、レポート作成者がユーザー補助対応のユーザー エクスペリエンスを作成できるようにするためのユーザー補助機能が多数用意されています。 これらの機能は、提供している製品とサービスを誰にとっても使いやすくするという Microsoft の取り組みに沿ったものです。 これらの機能を使用してレポートを作成すると、すべてのユーザーがレポートに平等にアクセスできるだけでなく、ユーザーすべてのエクスペリエンスも向上します。 このレポートは、Web 上でユーザーからのアクセスが可能になります。また、[ユーザー補助対応 PDF] エクスポート オプションを使用してエクスポートされると、ユーザー補助対応の PDF としてアクセスできるようになります。
ユーザー補助に関する記事
この記事では、ユーザー補助と改ページ対応レポートの概要について説明します。 その他、以下の記事でも、ユーザー補助機能と、ユーザー補助対応の改ページ対応レポートを作成して使用する方法について詳しく説明します。
- ユーザー補助ツールを使用してユーザー補助対応の改ページ対応レポートを作成する (Power BI Report Builder)
- 改ページ対応レポートのユーザー補助機能 (Power BI Report Builder)
- ユーザー補助ツールを使用して改ページ対応レポートを操作する (Power BI Report Builder)
- 改ページ対応レポートのキーボード ショートカットの詳細な一覧
アクセシビリティの標準
さまざまなユーザーに対応し、ユーザー補助のガイドラインと規制に準拠するには、次のユーザー補助の標準に準拠した改ページ対応レポートを作成してください。
WCAG 2.1
Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) は、障碍のある方が Web コンテンツを利用できるようにするためのガイドラインです。 以下の 4 つの原則が、WCAG ガイドラインとなります。
知覚可能: 情報およびユーザー インターフェイス コンポーネントは、ユーザーが知覚できる方法でユーザーに提示可能でなければならない。
対照的な色を使用し、情報の過多を避けて、改ページ対応レポートをシンプルに保ちます。
操作可能: ユーザー インターフェイス コンポーネントおよびナビゲーションは操作可能でなければならない。
改ページ対応レポートは、キーボード ナビゲーションを使用して操作できます。
理解可能: 情報およびユーザー インターフェイスの操作は理解可能でなければならない。
必要に応じて、クリア テキストの代替手段または説明を提供します。
安定: コンテンツを、支援技術を含む幅広いユーザー エージェントで解釈できる。
改ページ対応レポートでは、スクリーン リーダーの使用がサポートされています。
米国の Accessibility Conformance
米国の「Accessibility Conformance」(ユーザー補助適合基準) は、ユーザー補助準拠は、政府機関および連邦政府機関に対して、障碍のある方が電子技術や情報技術を利用できるようにすることを義務付けています。
EN 301 549
EN 301 549 は、情報通信テクノロジ (ICT) 製品およびサービス向け Harmonized European Standard for Accessibility 要件です。
ISO 14289-1 (PDF/UA)
ISO 14289-1 は、ユニバーサルにアクセスできる PDF ドキュメントにするためのユニバーサル ユーザー補助要件に関する ISO 標準です。 詳細については、「PDF Rendering 拡張機能の ISO 14289-1 への準拠 - 改ページ対応レポート」を参照してください。
準拠に関するドキュメント
更新された準拠レポートを見つけるには、Microsoft アクセシビリティ準拠ポータルで Server Reporting Services を検索します