atanh
、 atanhf
、 atanhl
逆ハイパーボリック タンジェントを計算します。
構文
double atanh( double x );
float atanhf( float x );
long double atanhl( long double x );
#define atanh(X) // Requires C11 or higher
float atanh( float x ); // C++ only
long double atanh( long double x ); // C++ only
パラメーター
x
浮動小数点値。
戻り値
atanh
関数は、x
の逆双曲線正接 (円弧双曲線正接) を返します。 x
が 1 より大きい場合、または -1 未満の場合、errno
はEDOM
に設定され、結果は静かな NaN になります。 x
が 1 または -1 の場合は、それぞれ正の無限大または負の無限大が返され、errno
が ERANGE
に設定されます。
入力 | SEH 例外 | _matherr 例外 |
---|---|---|
± QNaN、IND | なし | なし |
X ≥ 1; x ≤ -1 |
なし | なし |
解説
C++ ではオーバーロードが可能であるため、atanh
または float
の値を受け取って返す long double
のオーバーロードを呼び出すことができます。 C プログラムでは、 <tgmath.h> マクロを使用してこの関数を呼び出さない限り、 atanh
は常に double
を受け取って返します。
<tgmath.h>atanh()
マクロを使用する場合は、引数の型によって、この関数のどのバージョンが選択されるかが決定されます。 詳細については、「ジェネリック型数値演算」を参照してください。
既定では、この関数のグローバル状態の適用対象は、アプリケーションになります。 この動作を変更するには、「CRT でのグローバル状態」を参照してください。
要件
機能 | C ヘッダー | C++ ヘッダー |
---|---|---|
atanh 、 atanhf 、 atanhl |
<math.h> | <cmath> または <math.h> |
atanh マクロ |
<tgmath.h> |
互換性の詳細については、「 Compatibility」を参照してください。
例
// crt_atanh.c
// This program displays the hyperbolic tangent of pi / 4
// and the arc hyperbolic tangent of the result.
//
#include <math.h>
#include <stdio.h>
int main( void )
{
double pi = 3.1415926535;
double x, y;
x = tanh( pi / 4 );
y = atanh( x );
printf( "tanh( %f ) = %f\n", pi/4, x );
printf( "atanh( %f ) = %f\n", x, y );
}
tanh( 0.785398 ) = 0.655794
atanh( 0.655794 ) = 0.785398
関連項目
数値演算と浮動小数点のサポート
acosh
、 acoshf
、 acoshl
asinh
、 asinhf
、 asinhl
cosh
、 coshf
、 coshl
sinh
、 sinhf
、 sinhl
tanh
、 tanhf
、 tanhl