asinh
、 asinhf
、 asinhl
逆ハイパーボリック サインを計算します。
構文
double asinh( double x );
float asinhf( float x );
long double asinhl( long double x );
#define asinh(X) // Requires C11 or higher
float asinh( float x ); // C++ only
long double asinh( long double x ); // C++ only
パラメーター
x
浮動小数点値。
戻り値
asinh
関数は、x
の逆双曲線正弦 (アーク双曲線正弦) を返します。 この関数は浮動小数点ドメインで有効です。 x
が簡易な NaN、不定値、または無限大の場合は、同じ値が返されます。
入力 | SEH 例外 | _matherr 例外 |
---|---|---|
± QNaN、IND、INF | なし | なし |
解説
C++ を使用する場合、 asinh
または float
の値を受け取って返す long double
のオーバーロードを呼び出すことができます。 C プログラムでは、 <tgmath.h> マクロを使用してこの関数を呼び出さない限り、 asinh
は常に double
を受け取って返します。
<tgmath.h>asinh()
マクロを使用する場合は、引数の型によって、この関数のどのバージョンが選択されるかが決定されます。 詳細については、「ジェネリック型数値演算」を参照してください。
既定では、この関数のグローバル状態の適用対象は、アプリケーションになります。 これを変更するには、「CRT でのグローバル状態」を参照してください。
要件
機能 | 必須の C ヘッダー | 必須の C++ ヘッダー |
---|---|---|
asinh 、 asinhf 、 asinhl |
<math.h> | <cmath> または <math.h> |
asinh() マクロ | <tgmath.h> |
互換性の詳細については、「 互換性」を参照してください。
例
// crt_asinh.c
// Compile by using: cl /W4 crt_asinh.c
// This program displays the hyperbolic sine of pi / 4
// and the arc hyperbolic sine of the result.
#include <math.h>
#include <stdio.h>
int main( void )
{
double pi = 3.1415926535;
double x, y;
x = sinh( pi / 4 );
y = asinh( x );
printf( "sinh( %f ) = %f\n", pi/4, x );
printf( "asinh( %f ) = %f\n", x, y );
}
sinh( 0.785398 ) = 0.868671
asinh( 0.868671 ) = 0.785398
関連項目
数値演算と浮動小数点のサポート
acosh
、 acoshf
、 acoshl
atanh
、 atanhf
、 atanhl
cosh
、 coshf
、 coshl
sinh
、 sinhf
、 sinhl
tanh
、 tanhf
、 tanhl