Azure Resource Manager テンプレートを使用して統合ランタイムを作成する
適用対象: Azure Data Factory Azure Synapse Analytics
ヒント
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このセクションでは、Azure Resource Manager テンプレートを使用して、Azure Data Factory に Azure-SSIS 統合ランタイムを作成します。
サンプルの Azure Resource Manager テンプレート
Note
Azure Synapse Analytics の Azure-SSIS IR については、対応する Azure Synapse Analytics ARM テンプレート Microsoft.Synapse workspaces/integrationRuntimes を使用し、対応する Azure Synapse Analytics PowerShell インターフェイス Set-AzSynapseIntegrationRuntime (Az.Synapse)、Start-AzSynapseIntegrationRuntime、Stop-AzSynapseIntegrationRuntime を使用してください。
Azure Resource Manager テンプレートを使用して、Azure-SSIS 統合ランタイムを作成する手順を次に示します。
次の Azure Resource Manager テンプレートを使用して、JSON ファイルを作成します。 山かっこ (プレースホルダー) 内のすべての値をご自分の値に置き換えます。
{ "contentVersion": "1.0.0.0", "$schema": "https://schema.management.azure.com/schemas/2015-01-01/deploymentTemplate.json#", "parameters": {}, "variables": {}, "resources": [{ "name": "<Specify a name for your data factory>", "apiVersion": "2018-06-01", "type": "Microsoft.DataFactory/factories", "location": "East US", "properties": {}, "resources": [{ "type": "integrationruntimes", "name": "<Specify a name for your Azure-SSIS IR>", "dependsOn": [ "<The name of the data factory you specified at the beginning>" ], "apiVersion": "2018-06-01", "properties": { "type": "Managed", "typeProperties": { "computeProperties": { "location": "East US", "nodeSize": "Standard_D8_v3", "numberOfNodes": 1, "maxParallelExecutionsPerNode": 8 }, "ssisProperties": { "catalogInfo": { "catalogServerEndpoint": "<Azure SQL Database server name>.database.windows.net", "catalogAdminUserName": "<Azure SQL Database server admin username>", "catalogAdminPassword": { "type": "SecureString", "value": "<Azure SQL Database server admin password>" }, "catalogPricingTier": "Basic" } } } } }] }] }
Azure Resource Manager テンプレートをデプロイするには、次の例に示すように、
New-AzResourceGroupDeployment
コマンドを実行します。 例では、ADFTutorialResourceGroup
がリソース グループの名前です。ADFTutorialARM.json
はデータ ファクトリおよび Azure-SSIS IR の JSON 定義を含むファイルです。New-AzResourceGroupDeployment -Name MyARMDeployment -ResourceGroupName ADFTutorialResourceGroup -TemplateFile ADFTutorialARM.json
このコマンドは、データ ファクトリを作成し、その中に Azure-SSIS IR を作成しますが、IR の起動は行いません。
Azure-SSIS IR を起動するには、
Start-AzDataFactoryV2IntegrationRuntime
コマンドを実行します。Start-AzDataFactoryV2IntegrationRuntime -ResourceGroupName "<Resource Group Name>" ` -DataFactoryName "<Data Factory Name>" ` -Name "<Azure SSIS IR Name>" ` -Force
Note
この処理は、カスタムのセットアップ時間があればそれを除くと、5 分以内で完了するはずです。 ただし、Azure-SSIS IR を仮想ネットワークに参加させるには 20 分から 30 分かかることがあります。
SSISDB を使用する場合、Data Factory サービスは、SSISDB を準備するためにデータベース サーバーに接続します。 また、仮想ネットワーク (指定されている場合) に必要なアクセス許可と設定を構成し、Azure-SSIS IR を仮想ネットワークに参加させます。
Azure-SSIS IR をプロビジョニングすると、Access の再頒布可能パッケージと Azure Feature Pack for SSIS もインストールされます。 これらのコンポーネントは、組み込みのコンポーネントで既にサポートされているデータ ソースに加えて、Excel ファイルと Access ファイルのほか、さまざまな Azure データ ソースに対する接続を実現するものです。 組み込みコンポーネントとプレインストール コンポーネントの詳細については、Azure-SSIS IR の組み込みコンポーネントとプレインストール コンポーネントに関するページを参照してください。 その他インストールできるコンポーネントの詳細については、Azure-SSIS IR のカスタム設定に関するページを参照してください。
関連するコンテンツ
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- Azure PowerShell を使用して Azure-SSIS IR をプロビジョニングする方法を学習する。
- Azure Data Factory 内にご自身の SSIS パッケージをデプロイして実行する。
このドキュメントでは、Azure SSIS IR に関する、次のような他のトピックも参照してください。
- Azure-SSIS 統合ランタイム: この記事では、Azure-SSIS IR など、統合ランタイムに関する一般的な情報が説明されています。
- Azure-SSIS IR を監視する: この記事では、Azure-SSIS IR についての情報を取得して理解するための方法を示します。
- Azure-SSIS IR を管理する: この記事では、Azure-SSIS IR を停止、開始、または削除する方法を示しています。 また、ノードを追加することで Azure-SSIS IR をスケールアウトする方法も説明されています。
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- Azure での SSISDB への接続
- Windows 認証を使用したオンプレミス データ ソースへの接続
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