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Azure SQL Database のサービス レベルが新しくなって 9 月に一般提供開始、より高度な SLA を低価格で提供

このポストは、8 月 26 日に投稿した New Azure SQL Database service tiers generally available in September with reduced pricing and enhanced SLA の翻訳です。

先日の発表 (英語) に引き続き、今回、Azure のデータ サービスに関する新たな発表が行われました。これは、広範なデータ プラットフォームの一環として、Azure 上で連携の取れた豊富なデータ サービスを提供するマイクロソフトの取り組みを表すものと言えます。9 月より、サービスとしてのデータベース (Database as a Service) を提供する Azure SQL Database のサービス レベルが新しくなります。これにより、クラウド アプリケーションのコスト パフォーマンスとビジネス継続性をさらに向上させることが可能になります。マイクロソフトは、プレビュー期間を通してお客様からのご意見に積極的に耳を傾け、一般提供に向けて改善を重ねました。そして、皆様のご要望にお応えすべく、従来よりも価格を抑えたサービス レベルを実現すると共に、新しいパフォーマンス レベルと時間単位での課金制度を導入します。さらに、99.99% の稼働率を保証する、より高度なサービス レベル アグリーメント (SLA) が採用されることになりました。

 

Azure SQL Database の新しいサービスレベル

4 月の発表では、Basic、Standard、Premium の各サービス レベルの導入についてお知らせしました。これらのサービス レベルは、一定のリソース群を提供することで、低い負荷はもちろん高い負荷のトランザクション アプリケーションにも対応する予測可能なパフォーマンスを実現し、また、アプリケーションのパフォーマンスが他のお客様のアプリケーションやワークロードの影響を受けることがないようになっています。今回の新しいサービス レベルでも、幅広いビジネス継続性機能と最大 500 GB という大容量のデータベース サイズが提供されます。また 4 月以来、機能の追加アップグレードの簡易化、最大 5 倍のパフォーマンスの向上といった改善を継続的に行ってきましたが、今回はさらに、皆様からのフィードバックを基に新たな変更が行われています。これらの変更について、以下にご説明します。

  • Premium および Standard レベルの料金の値下げ : 最終価格として、以前発表された料金に比べて最大 50% の値下げを行います。この料金改定によって、より多くのお客様がパフォーマンスとビジネス継続性の向上を実現できるようになります。
  • 新しいパフォーマンスレベル「 S0 」の導入 : Standard サービス レベルで、新たに S0 というパフォーマンス レベルが提供されることになりました。低価格でエントリ向けのこの新しいレベルを導入することで、より多くのお客様に Standard サービス レベルの機能を活用していただけるようになります。パフォーマンス レベルとは、スループットの特定のレベルを指すもので、パフォーマンスのニーズに応じて高い値にも低い値にも簡単に調整できます。
  • 時間単位の課金制度 : Azure SQL Database の新しいサービス レベルでは、時間単位での課金制が適用されるようになります。これにより、サービス レベルやパフォーマンス レベルを需要パターンに応じて柔軟に変更できるようになり、コスト効率と信頼性の高いパフォーマンスが得られます。

 

ビジネス運用に欠かせないワークロードが続々とクラウドに移行される中で、マイクロソフトは高可用性の重要性を強く認識しています。こうしたことから、Azure SQL Database の新しいサービス レベルでは、99.99% の稼働率を保証する、より高度な SLA を提供することになりました。

 

さらに、プレビュー期間中、数多くのデータベースと多様なパフォーマンス ニーズを抱える複数の ISV のお客様から、データベースのリソースを個別に管理するのではなく、データベース間でパフォーマンスのためのリソースを柔軟に共有できるようにしたいとのご意見を頂戴しました。たとえば、顧客ごとに個別の SQL Database を管理している一部の SaaS ISV のお客様は、データベースごとにアクティビティが異なるため、こうした複数の顧客データベース全体で特定の予算に基づいてリソース プールを管理できるようにしたいと考えていらっしゃいます。私たちは、今後のサービス更新の際に新たなサービス レベルによってこうしたシナリオにも対処できるようにしていきたいと考えています。同じような状況に置かれている ISV のお客様は、こちらのページ (英語) で登録を行い、詳しい情報をご確認ください。

 

次に、サービス レベルの概要と改定後の料金についてご説明します。

  • Basic: ワークロードの低いトランザクション アプリケーション向けに設計されています。
  • Standard: クラウド向けに設計されたビジネス アプリケーションの利用を開始するユーザーを対象とした、Microsoft Azure SQL Database の中心となるサービスです。Premium レベルと Basic レベルの中間のパフォーマンスとビジネス継続性機能を提供します。
  • Premium: ミッション クリティカルなデータベース向けに設計されています。Premium レベルでは、最高レベルのパフォーマンスが提供されるほか、高度なビジネス継続性機能を利用できます。

 

 

Basic

Standard

Premium

SLA で保証される稼働率

99.99% にアップ*

データベースのサイズ制限

2 GB

250 GB

500 GB

セルフサービス型の復元

7 日間以内の任意のポイント

14 日間以内の任意のポイント

35 日間以内の任意のポイント

災害復旧

代替の Azure リージョンへの地理リストア (Geo-restore)

標準の地理レプリケーション。セカンダリに引き継ぎ可能

アクティブ地理レプリケーション。最大 4 つの読み取り可能なセカンダリ

パフォーマンスの目標

時間単位のトランザクション レート

分単位のトランザクション レート

秒単位のトランザクション レート

データベース スループット ユニット **

Basic: 5

S0: 10

S1: 20

S2: 50

P1: 100

P2: 200

P3: 800

パフォーマンス レベルおよび月額料金

Basic: 4.99 ドル

S0: 15 ドル

S1: 30 ドル

S2: 75 ドル

P1: 465 ドル

P2: 930 ドル

P3: 3,720 ドル

*99.99% の稼働率を保証する SLA は、 SQL Database Web Edition または Business Edition には適用されません ( これらのエディションには、 99.9% が適用されます )

**CPU 、メモリ、および読み取り / 書き込みレートを合わせた指標です。詳細については、 こちらのページをご覧ください。

 

新しいサービス レベルは来月 (2014 年 9 月) より一般提供される予定であり、改定後の料金は 2014 年 11 月 1 日よりすべてのお客様に適用されます。現行のサービス レベルから移行されるお客様のために、現行の Web Edition および Business Edition の終了は 2015 年 9 月まで (新しいサービス レベルの一般提供開始より 1 年後まで) 延長されます。 なお、Web Edition および Business Edition の終了に先立って、複数のデータベースにわたって DTU の割り当てをプールできる ISV 向けの新しいサービス レベルが提供される予定です。これをご利用いただくことで、ISV のお客様はスムーズな移行が可能になります。

 

Microsoft Azure のデータサービス

Azure のデータ サービスでは、あらゆる種類のデータをシームレスに処理、管理、接続するための優れた方法をお選びいただけます。また、こうした各種サービスの更新を通じて、お客様がパフォーマンスのニーズを達成し、クラウドのコスト面でのメリットを活用できるようお手伝いします。Azure Virtual Machines で SQL Server を使用してデータベースを制御、管理する場合でも、あるいは、管理された「サービスとしてのリレーショナル データベース」を提供する Azure SQL Database をフル活用する場合でも、お客様が必要とする可用性とパフォーマンスを確実にご提供いたします。

 

ぜひ現行のサービスをお試しいただき、9 月に一般提供される新しいサービス レベルのご参考にしていただくことをお勧めします。今すぐ無料評価版をお試しください。