Azure SQL Database の更新情報: 新しいサービス レベルへの容易なアップグレード、パフォーマンスの向上、Basic データベースで PITR (ポイントインタイム リストア) をサポート、すべてのサービス レベルで自動エクスポートをサポート
このポストは、7 月 8 日に投稿した Azure Update: SQL Database: Easy upgrade to new service tiers, performance improvements, PITR for Basic, and Automated Export for all service tiers の翻訳です。
Scott Guthrie は 4 月下旬に、SQL Database の新たなサービス レベルである Basic、Standard、Premium の新機能についてブログ (英語) ( 翻訳: SATO NAOKI ブログ : Azure: SQL Databaseの99.95% SLA、500GB DBサイズ、パフォーマンス改善、セルフサービス復元、ビジネス継続性 )でご紹介しました。これらのサービス レベルは現在プレビュー版として利用可能で、データベース パフォーマンスの予測可能性を提供することに重点を置いて設計されました。これらの新しいサービス レベルでは、パフォーマンスの向上と豊富なビジネス継続性機能を提供し、皆様はこれらを活用することより、ご利用のアプリケーション、予算、ビジネスのニーズに合わせてデータベースの性能を調整できるようになります。新しいサービス レベルをお試しいただくには、Azure プレビュー ポータルでアカウントを登録する必要があります。
このプレビュー ポータルには新たなテクノロジが取り入れられ、ユーザーからのフィードバックに応じて、適宜迅速な調整が可能となっています。皆様からのフィードバックを受けて、最近実現した大きな変更は以下のとおりです。
新しいサービスレベルへのアップグレードが容易に
既存のデータベースを、新しいサービス レベルへ容易にアップグレードできるようになりました。ぜひこの新しいパフォーマンス レベルをお試しください。どのデータベースでも、Web Edition または Business Edition から Basic、Standard、または Premium レベルへとインプレースでアップグレードできるようになりました。この変更により、さまざまなサーバー上であらゆるサービス レベルのデータベースを自由に混在させることができ、また、データベースをすべてのサービス レベルまたはパフォーマンス レベルへとアップグレード、またはダウングレードできます。
データベースをアップグレードするには、Azure 管理ポータルの SQL Database の [Scale] タブを使用します。操作は、希望のサービス レベルとパフォーマンス レベルを選択して [SAVE] をクリックするだけです。アップグレードの実行中も、データベースはずっとオンラインです。ただしアップグレードの終了時には、短時間の切断と再接続が発生する場合があります。データベースの接続文字列は変更されないため、ご利用のアプリケーションや構成を変更する必要はありません。
Standard または Premium へとアップグレードする場合、またはデータベースのパフォーマンス レベルを上げる場合は、データベースのサイズにより、多少の時間がかかることがあります。アップグレード手順の詳細については、こちらを参照してください。
Basic および Standard データベースのパフォーマンス向上
Basic および Standard データベースでは、データベースの「能力」が飛躍的に向上しました。データベースのリソースは、データベース スループット ユニット (DTU) という単位で評価され、各パフォーマンス レベルの能力を簡単に比較できます。Basic は 1 DTU から 5 DTU に向上しました。
Standard には 2 つのパフォーマンス レベルがあり、S1 は 5 DTU から 15 DTUへと、S2 は 25 DTU から 50 DTU へと向上しました。
Premium のデータベース パフォーマンスには変更がなく、P1 は 100 DTU、P2 は 200 DTU、P3 は 800 DTU です。
データベース パフォーマンスの評価と検討に関する詳細については、こちらか、パフォーマンスに関する過去のブログ記事をお読みください。
Basic データベースでポイントインタイム リストアをサポート
機能強化として、Basic データベースでポイントインタイム リストアをサポートし、Standard データベースでバックアップ保持期間を延長しました。これにより、Basic データベースでは過去 7 日間の任意の時点に復元可能となり、Standard データベースでは過去 14 日間、Premium データベースでは過去 35 日間の任意の時点に復元できるようになりました。
SQL Database のビジネス継続性機能の詳細については、こちらを参照してください。
新しいサービスレベルで自動エクスポートをサポート
Basic、Standard、Premium データベースで、自動エクスポートをサポートしました。自動エクスポートにより、データベースの論理バックアップのエクスポートを定期的に実行できるようになります。ポイントインタイム リストアが可能になったことにより、短期的なバックアップを目的とする自動エクスポートはもう必要ありませんが、長期的なバックアップの保持やアーカイブを目的とする場合には便利です。自動エクスポートを設定するには、データベースの [CONFIGURE] タブを使用します。
マイクロソフトは、新しい SQL Database のサービス レベルにビジネス継続性機能をバランスよく組み込み、魅了的なコスト パフォーマンスで提供できるよう今後も取り組んでまいります。引き続き、お客様からのフィードバックをお待ちしております。