Dynamics CRM 2015/Online 2015 更新プログラム 製品カタログの新機能 その 5 : 製品カタログの多言語サポート
みなさん、こんにちは。
今回は製品カタログの多言語サポートを紹介します。この記事はシリーズに
なって いますので、以下の記事も合わせてご覧ください。
製品カタログの新機能 その 1 : 新機能概要
製品カタログの新機能 その 2 : 製品ファミリ、バンドル、階層
製品カタログの新機能 その 3 : 提案製品の設定
製品カタログの新機能 その 4 : 既定の価格表設定
概要
これまで Microsoft Dynamics CRM ではカスタマイズの多言語サポートを
行ってきました。そのためエンティティのフィールド名やコマンドなど、
カスタマイズレベルでの翻訳をサポートしており、ユーザーが必要な言語で
画面を見ることができました。
しかしレコード単位では入力した文字列がそのまま表示されるため、製品の
様に本来共通で使える可能性があるものでも、各言語ごとにレコードを用意
する必要がありました。
今回の新機能では製品エンティティの一部のフィールドがレコードレベル
でも多言語サポートすることにより上記の課題を解決しています。
手順
では早速レコードのフィールドを多言語にしてみましょう。
言語パックの導入と有効化
製品レコードの翻訳をサポートするには、該当する言語の言語パックの
導入と有効化が必須です。設置型の場合は弊社ダウンロードセンターより
言語パックのインストールしてください。
Microsoft Dynamics CRM 2015 Language Packs
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=45014
有効化は、設定 | 管理 | 言語より行えます。
翻訳ファイルのエクスポート
1. 設定 | データ管理よりフィールド翻訳のエクスポートをクリックします。
3. ファイルをダウンロードします。
翻訳の実施
1. ダウンロードした zip ファイルをダブルクリックで開きます。
※解凍は不要です。後ほど変更したファイルだけ上書きします。
2. CrmFieldTranslations.xml ファイルを Microsoft Excel で開きます。
3. ローカライズされたラベルシートを開きます。
翻訳のインポート
1. 翻訳したファイルを元の zip ファイルにドラッグアンドドロップして
ファイルを上書きします。
2. 設定 | データ管理よりフィールド翻訳のインポートをクリックします。
4. 「Browse」より翻訳ファイルを上書きした zip ファイルを選択します。
5. 「インポート」をクリックします。
6. ジョブが完了するまで待ちます。
動作確認
2. 製品カタログを開いて、レコードレベルで翻訳されている事を
確認します。
まとめ
上記画面ショットでも分かる通り、レコードの全てが翻訳される訳では
ありませんが、複数言語環境におけるマスタレコード一元化に向けた大きな
一歩だと感じています。極力英語でマスターを作る努力をされている案件を
よく見ますが、製品名などはやはりその国独自の言語で表記されることが
多いため、今回の機能は有効ではないでしょうか。是非お試しください。
‐ 中村 憲一郎