Microsoft Azure アップデート @WPC 2014 : Azure Machine Learning プレビュー開始、Azure Event Hubs アナウンス
全世界の Microsoft のパートナー各社向けのカンファレンス、Microsoft Worldwide Partners Conference (WPC) 2014 が米国ワシントン DC で 2014 年 7 月 14 ~17 日 (現地時間) に開催されています。最近はこのような大規模カンファレンスで Microsoft Azure のサービスアップデートや関連するアナウンスメントが行われることが多くなっています。
Microsoft Azure Blog (公式ブログ) での事前アナウンスと WPC 2014 Day 1 Keynote にて以下の内容が発表されました。
- Azure 新ポータル (プレビュー) (portal.azure.com) の機能強化
- Azure Virtual Machines (IaaS): サービスの作成、デプロイと管理、リソースグループの利用、ギャラリーの利用
- SharePoint "Farm" (複数のVMを利用して環境を構築)、3rd Party のアプリケーションやサービスを含んだギャラリーなどがデモで紹介されました。Microsoft Azure Certified 認定により Azure ポータルのギャラリーに掲載され、ポータル経由でアプリケーションやサービスを販売することも可能になります
- 【7/16 追記】 Microsoft Azure Certified Program 詳細
- Azure SQL Database: サーバー、データベースの作成、管理
- Azure Virtual Machines (IaaS): サービスの作成、デプロイと管理、リソースグループの利用、ギャラリーの利用
- Azure Machine Learning のプレビュー開始
- 先月発表となった、予測分析 (predictive analysis) をアプリケーションに組み込み可能なクラウドベースのサービスである Azure Machine Learning のプレビュー利用が開始となりました。Azure 管理ポータル (manage.windowsazure.com) からワークスペースを作成し、利用可能です (→手順: Get Started with Azure Machine Learning)
- Azure データセンターの追加
- アイオワ州 および バージニア州 に "US Central" と "US East 2" と呼ばれる 2 つのデータセンターを追加
- Azure ExpressRoute の拡大
- サービス提供地域を 6 か所 追加
- Azure Government Cloud のプライベートプレビューの拡大
- Azure StorSimple Hybrid Storage サービスの追加
- StorSimple 8000 シリーズを追加、10G LAN 接続、仮想環境として VMWare EXV と Hyper-V に対応
- Azure の Open Licencing 開始
- 5 月に発表された通り、パートナー各社による Azure クレジット (利用料) の販売が 2014 年 8 月より開始となります
- 【7/16 追記】 ISV ・ホスティングプロバイダー企業など、Microsoft Cloud Solution Provider Program にご参加いただくことで、Office 365 / Windows Intune に加えて Azure / Dynamics CRM Online を Open Licence で販売可能になり、自社のソリューションと組み合わせて販売することなども可能になります (→ 詳細)
- Azure Event Hubs の発表
- インターネットに繋がったデバイスからの リアルタイム かつ 大量のデータを受容し、リアルタイム分析やストレージへの取り込みを行う仕組みを提供する Azure Event Hubs というサービスが発表されました。こちら来週に公開プレビューが開始される予定です
Microsoft Azure Blog > Microsoft Azure Continues to Deliver Rapid Innovation in the Cloud (→ 日本語)
Microsoft Azure Blog > News from WPC: Microsoft Azure Partner Opportunity and Momentum (→ 日本語)
【7/17 追記】
最近は Azure Service Updates のページにてサービスの追加や更新のアナウンスが行われており、WPC 2014 に合わせる形でサービスアップデートが行われています。
- Azure Service Bus
- Brokered Messaging に Basic, Standard の料金体系を追加
- Azure Cache
- Redis Cache : 西日本リージョンで 利用可能に、キャッシュサイズを6段階から選択
- Azure 新ポータル (プレビュー) (portal.azure.com) ※上記の内容に追加
- Recommended Pricing : 適切な利用プランの提示
- Virtual Machines の各種パフォーマンスの表示など
また、7月より Azure Virtual Machines を多重化した際に、複数インスタンス間のロードバランスを Azure 内で実行する Internal Load Balancing 機能が正式提供となっています。