Agile Japan 2009、非常に面白かったです!
昨日、Agile Japan 2009 に参加してきました。
今回は、ソフト開発未来会議の関係者、ということで特別参加させていただきました!(ありがとうございます!)
参加者を巻き込んだ和気あいあいとしたイベントで、平鍋さんや前田さん、スピーカーの黒岩さん、本間さんなど、主催側の「人間味」がよく現れたとてもよいイベントでした!個人的には、Object Day や Developer Summit の立ち上げごろの雰囲気を感じたイベントで、今後も是非継続的に開催してほしいな-、と強く感じたイベントでした。
実はこのイベントですが、テーマが「Agile」ということで、いまさら感を感じながらの参加だったのですが、実際の内容としては「Agile」にとらわれず、広く「日本のソフトウェア開発者」にフォーカスをあて、ユーザー企業と開発者の関係、あるいは開発者自身(と開発チームのリーダー)の成長をテーマにした楽しい1日でした。
特に、ユーザー企業と開発者の関係に関しては、ユーザー企業の担当者と開発者の信頼関係が重要である点、そこにおいて多層的な発注体制はリスク要因となる点などが、多くのスピーカーによって語られていました。端的には、ユーザーと開発者の距離を縮めることで、ユーザーの便益に最適化された開発体制を作ることが重要である、ということかと。
背景にはソフト開発におけるいくつかのリスクのうち、①技術的リスク、と②要件的リスク、を考えた場合に、①の技術的リスクが以前に比べ小さくなったがゆえに、②の要件的リスクにより向かい合う必要がある、というようなコンテキストがあるのでは、と思いました。多層的な発注体制というのは、商社的なリスクヘッジの機能としてはうまく機能するので、要件が決まっていて、①の技術リスクに着目する必要がある場合にはユーザーのメリットも大きいのでしょうが、①の技術リスクが相対的に低くなり、②の要件的リスクに最適化したソフトウェア開発を行う必要がある場合は、ユーザーと開発者の直結型の開発スタイルが有効、という感じ。
ということで、セッションメモを次から公開します!
追記:公開したメモ
午前の部:https://blogs.msdn.com/toiwade/archive/2009/04/23/agile-japan-2009-1.aspx
午後の部:https://blogs.msdn.com/toiwade/archive/2009/04/23/agile-japan-2.aspx