INF ファイルについて
INF ファイルは、さまざまな種類の書式設定されたセクションに分割されたテキスト ファイルです。 各セクションは特定の目的のために設計されています。たとえば、ファイルをコピーしたり、レジストリにエントリを追加したりします。 INF ファイル内のセクションの数と種類は、特定のインストール手順によって異なります。 各セクションは、そのセクションの目的に寄与する行で構成されます。
INF ファイルには、Microsoft Windows 2000 ドライバー開発キットの「INF ファイルおよび INF ファイル セクションおよびディレクティブの一般的なガイドライン」セクションで説明されている形式で情報が格納されます。 INF ファイルを作成する予定の場合は、Microsoft Windows Driver Development Kit (DDK) でこれらのリソースを参照する必要があります。 セットアップ関数では、この形式を使用して INF ファイルから情報を取得します
次の INF セクションをセットアップ関数と共に使用して、インストール アプリケーションを作成できます。 INF ファイルを作成するときに、セクションのすべての種類を含める必要はありません。 使用されるセクションは、インストール手順によって異なります。
セクション | 説明 |
---|---|
[バージョン] | INF ファイルに関する情報が含まれます。 これは必須の唯一のセクションです。 セットアップ関数では、このセクションを使用して、INF ファイルが意図された Windows のバージョンを認識します。 |
[インストール] | インストール プロセスの概要を示し、インストール中にセットアップ機能が処理する INF セクションの一覧を示します。 「INF インストール」セクションの例を参照してください。 |
[レジストリの追加] | レジストリにサブキーまたは値名を追加するために使用される情報が含まれます。 |
[ファイルのコピー] | ソース ファイル名が含まれており、追加のコピー動作を指定できます。 |
[レジストリの削除] | レジストリからサブキーまたは値の名前を削除するために使用される情報が含まれます。 |
[ファイルの削除] | 削除するファイルのファイル名を格納し、追加の削除動作を指定できます。 |
[INIファイルとレジストリ] | INI ファイルからレジストリに行またはセクションを移動するために使用される情報が含まれます。 |
[ProfileItems] | スタート メニューから項目を追加または削除するために使用される情報が含まれます。 Windows 2000 でのみ使用できます。 |
[ファイル名の変更] | 名前変更操作のソースファイル名とターゲット ファイル名を格納します。 |
[INI フィールドの更新] | INI エントリのフィールドの置換、追加、または削除に使用される情報が含まれます。 |
[INI ファイルの更新] | INI エントリの置換、追加、または削除に使用される情報が含まれます。 |
[サービス] | 追加またはインストールするサービスを一覧表示します。 |
[サービスのインストール] | [ サービス ] セクションの [AddService キー] に一覧表示されているサービスのインストールに使用される情報が含まれます。 |
[DestinationDirs] | [ファイルのコピー] セクションをコピー先ディレクトリにマップします。 [ファイルのコピー]、[ファイルの名前の変更]、または [ファイルの削除] セクションに記載されているファイルの宛先ディレクトリを定義します。 |
[SourceDisksFiles] | SourceDisksNames セクションで割り当てられた序数値にソース ファイルをマップします。 「INF SourceDisksNames」および「SourceDisksFiles セクションの例」を参照してください。 |
[SourceDisksNames] | 各ソース ディスクに序数値を割り当て、ソース ディスクに関する追加情報を格納できます。 「INF SourceDisksNames」および「SourceDisksFiles セクションの例」を参照してください。 |
[EventLog のインストール] | レジストリにイベント メッセージを追加するために使用される情報が含まれます。 |
[文字列] | INF ファイル内の値は、%strkey% という形式で置換可能な文字列として表現できます。 INF ファイル内の各 strkey には、印刷可能な文字で構成される一意の名前を指定する必要があります。 文字列に % 文字を含めるには、%% を使用します。 strkey は、INF ファイルの Strings セクションで定義する必要があります。 頻繁に変更される情報やローカライズする必要がある情報については、INF ファイルのプレースホルダーとして文字列キーを使用できます。 |
INF ファイルには、プライベート セクションを含めることもできます。 プライベート セクションの形式は、セットアップ アプリケーションによって異なります。 INF ファイルのプライベート セクションは、特定のセットアップ アプリケーションで使用される特殊な情報を格納するために使用できます。 セットアップ API には、行内のレベル行とフィールドで INF ファイルのプライベート セクションから情報を取得できる、 SetupGetLineTextや SetupGetIntField などの関数が含まれています。