ENCLAVE_IDENTITY構造体 (ntenclv.h)
エンクレーブのプライマリ モジュールの ID について説明します。
構文
typedef struct ENCLAVE_IDENTITY {
UINT8 OwnerId[IMAGE_ENCLAVE_LONG_ID_LENGTH];
UINT8 UniqueId[IMAGE_ENCLAVE_LONG_ID_LENGTH];
UINT8 AuthorId[IMAGE_ENCLAVE_LONG_ID_LENGTH];
UINT8 FamilyId[IMAGE_ENCLAVE_SHORT_ID_LENGTH];
UINT8 ImageId[IMAGE_ENCLAVE_SHORT_ID_LENGTH];
UINT32 EnclaveSvn;
UINT32 SecureKernelSvn;
UINT32 PlatformSvn;
UINT32 Flags;
UINT32 SigningLevel;
UINT32 EnclaveType;
} ENCLAVE_IDENTITY;
メンバーズ
OwnerId[IMAGE_ENCLAVE_LONG_ID_LENGTH]
エンクレーブの所有者の識別子。
UniqueId[IMAGE_ENCLAVE_LONG_ID_LENGTH]
エンクレーブのプライマリ モジュールの一意識別子。
AuthorId[IMAGE_ENCLAVE_LONG_ID_LENGTH]
エンクレーブのプライマリ モジュールの作成者識別子。
FamilyId[IMAGE_ENCLAVE_SHORT_ID_LENGTH]
エンクレーブのプライマリ モジュールのファミリ識別子。
ImageId[IMAGE_ENCLAVE_SHORT_ID_LENGTH]
エンクレーブのプライマリ モジュールのイメージ識別子。
EnclaveSvn
エンクレーブのプライマリ モジュールのセキュリティ バージョン番号。
SecureKernelSvn
仮想セキュア モード (VSM) カーネルのセキュリティ バージョン番号。
PlatformSvn
エンクレーブをホストするプラットフォームのセキュリティ バージョン番号。
Flags
エンクレーブのランタイム ポリシーを記述するフラグ。
価値 | 意味 |
---|---|
ENCLAVE_FLAG_FULL_DEBUG_ENABLED0x00000001 |
エンクレーブはデバッグをサポートします。 |
ENCLAVE_FLAG_DYNAMIC_DEBUG_ENABLED0x00000002 |
エンクレーブは動的デバッグをサポートします。 |
ENCLAVE_FLAG_DYNAMIC_DEBUG_ACTIVE0x00000004 |
エンクレーブの動的デバッグが有効になります。 |
SigningLevel
これは予約済みフィールドであり、0 に設定する必要があります。
EnclaveType
これは予約済みフィールドであり、0 に設定する必要があります。
備考
各エンクレーブには、エンクレーブの作成時に構成され、エンクレーブの初期化時に設定される ENCLAVE_IDENTITY があります。 これには、以下に示すいくつかのプロパティが含まれています。
必要条件
要件 | 価値 |
---|---|
サポートされる最小クライアント | Windows 10 バージョン 1709 [デスクトップ アプリのみ] |
サポートされる最小サーバー | Windows Server 2016 [デスクトップ アプリのみ] |
ヘッダー | ntenclv.h |
関連項目
CreateEnclave の