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Windows 10 ビルド 14393 の開発者向け新着情報

Windows 10 ビルド 14939 (Anniversary Update またはバージョン 1607 とも呼ばれます) では、Visual Studio 2019 や更新された SDK と組み合わせて使うことで、優れたユニバーサル Windows プラットフォーム アプリを作成するためのツール、機能、エクスペリエンスが利用可能になります。 Windows 10 のツールと SDK をインストールすると、新しいユニバーサル Windows アプリを作成したり、Windows の既存のアプリ コードがどのように使えるかを試したりすることができます。

開発者にとって重要な新機能や強化された機能の一覧を以下に示します。 Windows SDK に追加されたすべての新しい名前空間の一覧については、「Windows 10 ビルド 14393 API の変更」をご覧ください。 この更新での注目すべき機能について詳しくは、「Windows 10 の優れた機能」をご覧ください。

Windows 10 ビルド 14393 - 2016 年 7 月

機能 説明
XAML 要素のアクセス キー 新しい AccessKey プロパティと AccessKeyManager を使って、アプリのキーボード アクセシビリティを向上させることができます。
アニメーション GIF のサポート XAML の Image 要素で、アニメーション GIF がサポートされるようになりました。 BitmapImage 上の次の新しいメンバーを使用して、再生を制御することができます: AutoPlayIsAnimatedBitmapIsPlayingPlayStop
アプリの拡張性 UWP アプリの拡張機能を作成できます。 UWP アプリで、他の UWP アプリから提供されるコンテンツをホストすることができます。 それらのアプリの読み取り専用コンテンツを検出、列挙し、アクセスすることもできます。
評価テスト テストは、重大な影響をもたらすテストに対応した、厳正なオンライン評価を提供するブラウザー ベースのアプリです。 テスト API を使うことにより、学生がテスト中に他のコンピューターやインターネット リソースを利用することを防止できます。
バックグラウンド インテリジェント転送サービス (BITS) BITS COM API と PowerShell コマンドレット (使用可能な場合) を、PowerShell リモート セッションで使うことができるようになりました。 これは、Windows Server 2016 Technical Preview のローカル ログイン機能がないバージョンを管理するときに特に便利です。 PowerShell リモート セッションによって開始された BITS ジョブは、そのセッションのユーザー アカウントのコンテキストで実行され、少なくとも 1 つのアクティブなローカル ログオン セッションまたはそのユーザー アカウントに関連付けられている PowerShell リモート セッションが存在する場合にのみ進行します。 長時間実行されるセッションを管理する方法について詳しくは、PowerShell リモート セッションを管理する方法に関するページをご覧ください。

BITS ヘルパー トークンをサポートしていた以前のバージョンの Windows では、ジョブの所有者は、ヘルパー トークンを設定するために有効な管理者特権を持っている必要がありました。 このリリースでは、ヘルパー トークンに管理者機能がない限り、BITS ジョブの所有者は管理者でなくてもヘルパー トークンを設定できるようになりました。 これにより、バックグラウンド ダウンロード ツールや更新ツールを、管理者特権を持つアカウントではなく、低い権限の NetworkService アカウントで実行できるため、これらのツールの脆弱性を小さくすることができます。
カラー フォントのサポートの強化 Direct2D で幅広いカラー フォント形式のレンダリングがサポートされ、開発者は Direct2D 対応アプリで以前よりも多くの種類のフォントを使うことができるようになりました。 これには、次のサポートが含まれます。
• 'sbix' OpenType テーブル。フォントでカラー ビットマップ コンテンツを実現します。
• 'SVG' OpenType テーブル。フォントで SVG コンテンツを実現します。
• 'CBDT' OpenType テーブル。フォントでカラー ビットマップ コンテンツを実現します。

D2D1_DRAW_TEXT_OPTIONS_ENABLE_COLOR_FONT フラグが有効になっている場合、Direct2D はこれらのカラー フォント形式を自動的にサポートします。 詳細については、次のトピックを参照してください。
ID2D1DeviceContext4
D2D1_DRAW_TEXT_OPTIONS
ID2D1SvgGlyphStyle
CommandBar の動的オーバーフロー コマンド バー内のプライマリ コマンドは、すべてを表示するための十分な領域がない場合、自動的にオーバーフロー メニューに移動するようになりました。
コンポジションの対話式操作 API 新しい Windows.UI.Composition.Interactions 名前空間によって、アニメーションと効果を駆動する入力にアクセスできます。 ビジュアル層のこの新しい API ファミリは、UI スレッドの処理が遅くなり、ビジー状態になった場合でも、アプリの応答性やスムーズさを感じさせるのに役立ちます。
Windows.UI.Composition Windows.UI.Composition 名前空間には、次のような多くの機能のサポートが追加されました。

• シャドウ: 現実世界の奥行きのエクスペリエンスをアプリに提供できます。
• シーンの照明: コントロールや UI に光源を当て、アプリケーションにさまざまな効果を提供することにより、コントロールや UI の遠近感を強調します。
• ぼかし効果: 適切な情報にフォーカスを適用し、他の情報をぼかすことができます。 ぼかしをアニメーション化することで、UI の操作感を高めることができます。
• 暗黙的なアニメーション: 暗黙的なアニメーションによって、ビジュアルのプロパティが変更されたときにビジュアルをアニメーション化することができます。 暗黙的なアニメーションを使って、レイアウト アニメーションを実行できます。つまり、アプリのレイアウトが変更されたときに、新しい場所に移動するレイアウトをアニメーション化することができます。
• CompositionBackdropBrush: CompositionBackdropBrush は、効果の入力として現在の RenderTarget を選択できる新しい種類のブラシです。
• LayerVisual: ビジュアルのコレクションに効果を適用することができます。 たとえば、UI の無効になっている部分を示すために、UI の一部をグレースケールにすることができます。
• CompositionMashBrush: 不透明マスクを指定できます。
• クリップの変換: クリップの四角形に変換を適用できます。
• サーフェス ブラシ変換: CompositionSurfaceBrush に変換を適用できます。
• CompositionNineGridBrush: 画像上に 9 グリッドのサイズ変更インセットを指定したり、単色の四角形の境界線を作成したりできます。
• 式の文字列の追加: 式の文字列は、新しい関数、式の演算子、キーワードをサポートします。
接続型アニメーション ConnectedAnimationService によって、ユーザーがシーン間やページ間を移動するときにアニメーションを実行できます。 詳しくは、こちらの接続型アニメーションに関するビデオをご覧ください。
接続型アプリ クラウドに接続されているデバイスや近くのデバイスを見つけて、それらをシームレスに切り替えるエクスペリエンスを構築します。 詳しくは、接続型アプリとデバイスに関するページをご覧ください。
Desktop App Converter Desktop App Converter は、.NET 4.6.1 または Win32 向けに記述された既存のデスクトップ アプリをユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) に変換するためのツールです。
アクセシビリティのためのアプリ開発 アプリのアクセシビリティ ガイドラインを使って、使いやすさと顧客満足度を向上させる包括的なソフトウェアを設計できます。 アクセシビリティ対応技術製品に関する事例から、インスピレーションを得てください。 この新しい開発者ハブで、アプリをアクセシビリティ対応にするための情報をご確認ください。
Direct3D Direct 3D のドキュメントには、多くの新しいトピックが追加されました。 これらの更新について詳しくは、Direct3D 12 の新規リリースのページWindows 10 バージョン 1607 をご覧ください。
ゲーム: アーケード スティックとレース ホイールのサポート Windows.Gaming.Input では、入力デバイスの 2 つの新しいクラスとして、アーケード スティックとレース ホイールがサポートされています。 これにより、ゲーム タイトルでは、アーケード スティックやレース ホイール デバイスをデバイスのクラスとしてサポートできます。これらのデバイスの個々のバージョンに固有のコードを記述する必要はありません。 これは、該当するクラスのすべての Xbox 360 および Xbox One デバイスと、一部の PC (HID) デバイスをサポートします。
ゲーム: フォース フィードバックのサポート Windows.Gaming.Input.ForceFeedback API によって、PC (HID) レース ホイールのフォース フィードバックがサポートされます。
ゲーム: OEM による新しい入力デバイス用のカスタム WinRT クラス ライブラリのサポート Windows.Gaming.Input.Custom API によって、サード パーティのアクセサリ OEM は、Xbox 360 および Xbox One アクセサリ用のカスタム WinRT クラス ライブラリを作成できます。
Globalization 新しい Windows.Globalization.PhoneNumberFormatting 名前空間のクラスは、幅広いグローバル サポートによって、電話番号の書式設定、検証、照合をサポートします。 新しいクラスは、多くのローカル標準形式に対応しており、番号の入力を開始すると同時に入力した部分から順に書式設定を行うこともできます。
アプリ内購入とアプリのライセンス System.Services.Store 名前空間には、アプリ内購入を実行したり、アプリのストア ライセンス情報にアクセスしたりするための新しい API が用意されています。 詳しくは、「アプリ内製品購入の有効化」をご覧ください。
InkToolbar InkToolbar は、関連付けられた InkCanvas のインク関連機能をアクティブ化する、カスタマイズ可能で拡張性の高いボタンのコレクションが含まれたユニバーサル Windows アプリのコントロールです。

既定では、ツール バーには、描画、消去、強調表示、ルーラー表示のボタンが含まれています。 機能に応じて、インクの色、ストロークの太さ、すべて消去など、他の設定やコマンドがポップアップに表示されます。

InkToolbar は、独自のペン、ツール、その他のインク機能を使ってカスタマイズすることもできます。
MAX_PATH の制限事項の削除 一般的な Win32 ファイルおよびディレクトリ API から、MAX_PATH の制限事項が削除されました。 この動作はオプトインする必要があります。 詳しくは、ファイル、パス、名前空間の命名に関するページパスの最大長の制限に関するセクションをご覧ください。
カメラ: メディア フレーム リーダー 新しい Windows.Media.Capture.Frames 名前空間には、色、奥行き、赤外線カメラなどの 1 つ以上の利用可能なソースや、スケルタル トラッキング フレームを生成するようなカスタム フレーム ソースから、メディア フレームを読み取るための API が用意されています。 この機能は、拡張現実アプリや奥行きを検出するカメラ アプリなど、メディア フレームのリアルタイム処理を実行するアプリで使用するために設計されました。
メディア再生 アプリでメディアを再生する際にお勧めする方法は、MediaPlayer クラスを使用し、必要に応じて、XAML で軽量な MediaPlayerElement クラスを使ってメディアをレンダリングすることです。 MediaPlayer クラスの強化された点として、特定のエンドポイントにオーディオを再生する機能、プレーヤーの状態を管理するための MediaPlaybackSession クラスの導入、ビデオのピンチとズーム、Windows.UI.Composition サーフェスにビデオをレンダリングする機能、複数のメディア プレーヤーの再生を同期するための MediaTimelineController クラスがあります。
MediaSource を使ってメディア項目を開くときに、完全にまたは部分的にサポートされていないコーデックが原因となるメディアのエラーを検出できます。

MediaPlaybackItem クラスに迅速かつ簡単にメディア ブレークを追加できる新しい MediaBreakManager クラスによって、オーディオやビデオの広告などのメディア ブレークを簡単に作成、スケジュール設定、管理することができます。

MediaPlayer クラスは、システム メディア トランスポート コントロール (SMTC) に自動的に統合されます。 新しい MediaPlaybackCommandManager クラスでは、部分的または完全に、SMTC コマンドをオーバーライドすることができます。

新しい 1 プロセスのモデルを使ってバックグラウンドでメディアを再生できるようになりました。これは、以前の 2 プロセスのモデルよりもシンプルかつ簡単に実装できます。 新しいマニフェスト機能によって、アプリがバックグラウンドでメディアを再生する必要があることをシステムに通知できます。また、新しいアプリのライフサイクル イベントである EnteredBackgroundLeavingBackground によって、バックグラウンドでの実行中に、使われていないリソースを解放できます。
Microsoft Edge Microsoft Edge では、Fetch、Streams、Beacon の各 API のサポートが追加されました。 Fetch は、XMLHttpRequests に代わる最新の API で、要求と応答の下位レベルの機能を追加します。 また、データ ソースをストリーム処理する機能も追加されています。 Streams により、ソースからデータを読み取る前にソース全体をバッファリングするのではなく、ソースからデータのチャンクを読み取ることができます。 Beacon API は、重要なアプリケーションなどの情報や測定情報をビーコン (1 方向の要求) 経由でサーバーに送信する効率的な方法を実現します。 Beacon API は、完全に非同期で、要求を処理する必要がないため、要求は非ブロック要求になります。

Microsoft Edge の新しい API について詳しくは、Microsoft Edge 開発者向けガイドの新着情報をご覧ください。
新しいアプリのライフサイクル イベント アプリのライフサイクルには、アプリが表示されたときや非表示になったときにその検出を容易にする 2 つの新しいイベントが追加されています。
シングル プロセスのバックグラウンド アクティビティ バックグラウンド コードの実行が容易になり、バックグラウンド タスクを作成する必要がなくなりました。 バックグラウンドでコードを実行する場合、別のプロセスとして実行することも、フォアグラウンド アプリケーション内で直接実行することもできます。 詳しくは、シングル プロセス モデルでのバックグラウンド アクティビティに関する記事をご覧ください。
People アプリのソーシャル拡張機能と連絡先カードの API アプリ ベースのメッセージング、音声通話、ビデオ通話のアクションを直接連絡先カードに統合します。 連絡先の関連付けを使って、People アプリの [新着情報] ビューにソーシャル コンテンツを提供できます。
StreamSocket StreamSocket に追加された新しい GetEndpointPairsAsync メソッドによって、特定のホスト名での特定のサービスに対する DNS 参照で返されたエンドポイントの一覧を取得できます。 これは、サービスが実際には複数のサーバーでホストされており、コードが複数の潜在的なサービス プロバイダーへの接続を試行し、確立された最初の接続を使う場合に便利です。
タイルと通知 バッジ通知は、タスク バーに表示されます。

新しい追跡可能なタイル通知を使用すると、ユーザーがライブ タイルをクリックしたときにアプリのライブ タイルに表示される内容を特定することができます。

トースト通知では、ヒーロー画像アダプティブ コンテンツ属性テキストコンテキスト メニュー アクションを使用できます。

通知リスナーを使用すると、すべてのトースト通知 (ユーザー独自のアプリ以外からの通知も含む) にアクセスできます。

通知のミラーリングによって、電話の通知をデスクトップに表示できます。

ユニバーサル承諾を使用すると、デバイス間で通知をリンクできます。これにより、あるデバイスでユーザーが通知を閉じると、すべでのデバイスで通知が閉じます。
テキストの並べ替え Windows.Data.Text に、音素の並べ替え順序によるテキストの並べ替えをサポートする新しいメソッドが追加されました。 これは、主に日本語で固有名詞などのデータの並べ替えに使用することを目的としています。日本語では、文字のコード ポイントの順序ではなく、ふりがなの順序で名前を並べ替えることが重要です。
XAML の ComboBox でのテキスト検索 ユーザーがコンボ ボックスに入力すると、ユーザーの文字列に一致する候補がビューに表示されます。
UI オートメーション UI オートメーション プロバイダーは、UiaRaiseChangesEvent 関数を呼び出してドキュメントに対する変更をシステムに通知できるようになりました。
Xbox One の UWP この更新プログラムは、Xbox One のユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) の最初の完全なリリースを提供します。 これには、新機能、既存の機能に対する更新プログラム、バグ修正プログラムが含まれています。 詳しくは、「Xbox One の UWP」をご覧ください。
Web とアプリのリンク アプリと Web サイトを関連付けます。 ユーザーが Web サイトへのリンクを開いたとき、代わりにアプリが起動されます。 詳しくは、アプリの URI ハンドラーによる Web とアプリのリンクのサポートに関するページをご覧ください。
WebSocket MessageWebSocketStreamWebSocket の両方に、サーバー証明書の表示、SSL ネゴシエーション時にサーバーによって送信された中間証明書の表示、カスタム サーバー証明書の検証の実行、無視する必要がある特定のサーバー証明書エラーの指定といった処理のサポートが追加されました。
Windows Information Protection (WIP) API WIP は、デスクトップ、ノート PC、タブレット、電話に対するモバイル デバイス管理 (MDM) 用の一連の機能です。 WIP によって、企業は管理対象デバイスによるデータの処理方法をより細かく制御できます。

WIP API を使用すると、データ ポリシーを尊重しながら、それらのポリシーによって影響を受ける従業員の個人データを分離するアプリを構築できます。 ポリシー管理者は、組織のデータを利用するこのようなアプリを信頼します。 また、従業員からも、組織のモバイル デバイス管理 (MDM) から登録を解除した場合や、完全に組織を去ることになった場合でも、デバイス上の個人データをそのまま残す方法が望まれています。
Windows IOT Core Windows IoT Core は、Raspberry Pi 3 だけでなく、リモート表示エクスペリエンスを完全にサポートするようになったため、ユーザーは IoT Core デバイスで実行されている UWP アプリケーションをリモートで表示および制御することができます。
コンパニオン (IoT) デバイスを使った Windows のロック解除 コンパニオン デバイスは、ユーザー認証のエクスペリエンスを強化するために、Windows 10 のデスクトップと組み合わせて使用できるデバイスです。 コンパニオン デバイス フレームワークを使用すると、Windows Hello を利用できない場合 (Windows 10 のデスクトップに顔認証のカメラまたは指紋リーダーのデバイスがない場合など) でも、コンパニオン デバイスによって Microsoft Passport のための優れたエクスペリエンスを提供できます。
Winsock TCP ソケットは、Winsock で TCP_FASTOPEN ソケット オプションを設定することにより、RFC 7413 TCP Fast Open を使用するように構成できます。