手順 4: Windows Server Essentials への移行のために設定とデータを移行先サーバーに移動する
適用対象: Windows Server 2016 Essentials、Windows Server 2012 R2 Essentials
ここでは、移行元サーバーからのデータと設定の移行について説明します。 移行先サーバーへの設定とデータの移動は次のように行います。
データを移行先サーバーにコピーする
移行元サーバーから移行先サーバーにデータをコピーする前に、以下のタスクを実行します。
移行元サーバーで共有フォルダーのリストを確認します。各フォルダーのアクセス許可も含まれます。 移行元サーバーから移行するフォルダー構造に合わせて、移行先サーバーのフォルダーを作成またはカスタマイズします。
各フォルダーのサイズを調べて、移行先サーバーに十分な記憶域があることを確認します。
移行先サーバーにファイルをコピーしている間にドライブで書き込みが発生しないように、移行元サーバーの共有フォルダーをすべてのユーザーに対して読み取り専用にします。
[クライアント コンピューターのバックアップ] フォルダーは移行先サーバーに移行できません。 サーバーの移行の前に、すべてのクライアント コンピューターが正常な状態であることを確認します。 サーバーの移行後に、すべての重要なクライアント コンピューターのデータがバックアップされるように、クライアント コンピューターのバックアップを構成して、起動することをお勧めします。
Windows Server Essentials のフォルダー構造とバックアップ メタデータの変更のため、[ファイル履歴のバックアップ] フォルダーは移行先サーバーに直接移行できません。 ただし、特定のコンピューター上の特定のユーザーの [ファイル履歴のバックアップ] フォルダーを移行することは可能です。 そうするには、[ファイル履歴のバックアップ] フォルダーで、そのユーザーとコンピューターの [データ] フォルダーを見つけて、その [データ] フォルダーを移行先サーバーの [ファイル履歴のバックアップ] フォルダーにコピーします。
移行元サーバーから移行先サーバーにデータをコピーするには
ドメイン管理者として移行先サーバーにサインインし、コマンド プロンプト ウィンドウまたは Windows PowerShell コマンド プロンプトを開きます。
コマンド プロンプト ウィンドウを使用する場合は、次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
robocopy \\<SourceServerName>\<SharedSourceFolderName> "<PathOfTheDestination>\<SharedDestinationFolderName>" /E /B /COPY:DATSOU /LOG:C:\Copyresults.txt
各値の説明:
<SourceServerName> は移行元サーバーの名前です
<SharedSourceFolderName> は移行元サーバー上の共有フォルダーの名前です
<PathOfTheDestination> はフォルダーを移動する場所の絶対パスです
<SharedDestinationFolderName> はデータのコピー先である移行先サーバー上のフォルダーです
たとえば、「
robocopy \\sourceserver\MyData "d:\ServerFolders\MyData" /E /B /COPY:DATSOU /LOG:C:\Copyresults.txt
」のように入力します。
Windows PowerShell を使用する場合は、次のコマンドを入力して、Enter キーを押します。
Add-Wssfolder Path \ -Name -KeepPermission
移行元サーバーから移行する共有フォルダーごとに、このプロセスを繰り返します。
ネットワークの構成方法
ネットワークを構成するには
移行先サーバーでダッシュボードを開きます。
ダッシュボードの [ホーム] ページで、[セットアップ]、[Anywhere Access のセットアップ] の順にクリックし、[クリックして Anywhere Access を構成する] オプションを選択します。
Anywhere Access のセットアップ ウィザードが表示されます。 ウィザードの指示に従って、ルーターとドメインの名前を構成します。
ルーターが UPnP フレームワークをサポートしていない場合、または UPnP フレームワークが無効になっている場合は、黄色の警告アイコンがルーター名の隣に表示されることがあります。 以下のポートが開かれていて、移行先サーバーの IP アドレスに向いていることを確認します。
ポート 80: HTTP Web トラフィック
ポート 443: HTTPS Web トラフィック
注意
移行先サーバーで、パブリック ドメイン名を構成する場合は、移行元サーバーから、ドメイン名を解放し、動的 DNS 更新の競合を回避する必要があります。
許可されたコンピューターをユーザー アカウントにマップする
以前のバージョンの Windows Small Business Server または Windows Server Essentials から移行される各ユーザー アカウントを、1 台または複数のコンピューターにマップする必要があります。
コンピューターにユーザー アカウントをマップするには
Windows Server Essentials ダッシュボードを開きます。
ナビゲーション バーで、[ユーザー] をクリックします。
ユーザー アカウントの一覧で、ユーザー アカウントを右クリックして、[アカウント プロパティの表示] をクリックします。
[Anywhere Access] タブをクリックし、[リモート Web アクセスを許可し、Web サービス アプリケーションにアクセスする] をクリックします。
[共有フォルダー]、[コンピューター]、[ホームページ リンク] の順にクリックし、[適用] をクリックします。
[コンピューター アクセス] タブをクリックし、アクセスを許可するコンピューターの名前をクリックします。
各ユーザー アカウントについて、手順 3 ~ 6 を繰り返します。
注意
クライアント コンピューターの構成を変更する必要はありません。 自動的に構成されます。
注意
移行を完了した後、移行先サーバーで最初の新しいユーザー アカウントを作成するときに問題が発生する場合は、追加したユーザー アカウントを削除し、再度作成してください。
次の手順
設定とデータを移行先サーバーに移動しました。 「手順 5:Windows Server Essentials への移行のために移行先サーバーのフォルダー リダイレクトを有効にする」に進んでください。
すべての手順を表示するには、Windows Server Essentials への移行に関するページを参照してください。