Windows イメージへの言語の追加
このトピックでは、言語パックと関連する言語コンポーネントを追加するこによって、1 つ以上の言語を Windows 11 イメージに追加する方法について説明します。
Note
個人の PC に言語を追加するには、[設定]>[時刻と言語]>[言語][地域] に移動して、インストールする言語を選択します。 詳細情報。
言語パック、LIP、およびオンデマンド機能の追加
このセクションでは、イメージに言語を追加する方法について説明します。 次のことを行います。
- 言語を追加し、すべての言語リソースが各 FOD に取り込まれたことを確認します。
- LIP 言語とそれに関連する言語オンデマンド機能パッケージを追加します。
言語を追加した後、英語以外のリージョンにデプロイする場合は、英語コンポーネントを削除することで、スペースを節約できます。 言語を削除するときは、追加するときとは逆の順序で言語コンポーネントをアンインストールします。
イメージをマウントする
Windows イメージをマウントするには DISM を使用します。
md C:\mount\windows
Dism /Mount-Image /ImageFile:install.wim /Index:1 /MountDir:"C:\mount\windows"
言語パック、LIP (LXP)、言語機能を追加する
言語パックとそれに対応するオンデマンド機能パッケージを追加して、言語をプレインストールします。 LIP 言語を追加する場合は、関連付けられている基本言語も必ず含めます。
Windows Explorer で、言語とオプション機能 ISO をダブルクリックします。 これにより ISO がマウントされ、ドライブ文字 (F:\ など) が割り当てされます。
言語パックを追加します。
DISM を使用して、マウントされたイメージに言語パックを追加します。
Dism /Image:"C:\mount\windows" /Add-Package /PackagePath="F:\LanguagesAndOptionalFeatures\Microsoft-Windows-Client-Language-Pack_x64_es-es.cab"
PackagePath
には、マウントされた言語とオプション機能 ISO またはカスタム FOD および言語リポジトリを指定できます。 この例では、マウントされた言語とオプション機能 ISO を使用しています。既にインストールされている FOD の言語パックと言語サテライト パッケージの両方が追加されていることを確認します。
Dism /Image:"C:\mount\windows" /Get-Packages /format:table
次のような出力が表示されます。
Microsoft-Windows-Client-LanguagePack-Package~31bf3856ad364e35~amd64~es-es~10.0.19041.1 Microsoft-Windows-MSPaint-FoD-Package~31bf3856ad364e35~amd64~en-US~10.0.19041.1 Microsoft-Windows-MSPaint-FoD-Package~31bf3856ad364e35~amd64~es-es~10.0.19041.1 Microsoft-Windows-MSPaint-FoD-Package~31bf3856ad364e35~amd64~~10.0.19041.1 Microsoft-Windows-MSPaint-FoD-Package~31bf3856ad364e35~wow64~en-US~10.0.19041.1 Microsoft-Windows-MSPaint-FoD-Package~31bf3856ad364e35~wow64~es-es~10.0.19041.1 Microsoft-Windows-MSPaint-FoD-Package~31bf3856ad364e35~wow64~~10.0.19041.1
es-es 言語パックがイメージに含まれるようになったことに加えて、MSPaint オンデマンド機能に、en-us と es-es の両方の言語コードを含むサテライト パッケージがあることに注意してください。 追加した各言語について、言語固有のサテライト パッケージを持つ FOD それぞれが同じようになっていることを確認します。
Note
サテライト パッケージが正しく追加されるように、
DISM /add-capability
を使用してサテライトを含む FOD を追加する必要があります。(省略可能) LIP 言語を追加する
Windows 11 では、イメージングに使用できるのは、.cab ファイルとして配布された LIP を含む言語パックのみです。 5 つの LIP 言語 (ca-ES、eu-ES、gl-ES、id-ID、vi-VN) を .cab として使用できます。 .cab ファイルとして配布されていない LIP 言語は、ログイン後に設定アプリを通じて取得された .appx パッケージとしてのみ使用できます。
この例では、es-ES 基本言語を必要とするカタロニア語を追加します。
Dism /Image:"C:\mount\windows" /Add-Package /PackagePath="F:\LanguagesAndOptionalFeatures\Microsoft-Windows-Lip-Language-Pack_x64_ca-es.cab"
言語と地域オンデマンド機能を追加して、言語パックと LIP をサポートします。 プレインストールする言語で使用できる場合は、基本、フォント、OCR、テキスト読み上げ、音声認識 FOD を含めることをお勧めします。 また、ペン付きのデバイスを出荷する場合は、手書き言語コンポーネント FOD を組み込みます。
すべての LIP 言語にすべての言語コンポーネントが含まれるわけではありません。 たとえば、カタロニア語 (ca-es) には基本および手書きの FOD しかありません。 言語で使用可能な FOD を確認するには、LP と FOD のマッピング スプレッドシートをご覧ください。
例: es-ES への、基本、OCR、テキスト読み上げ、音声認識の追加:
Dism /Image:"C:\mount\windows" /Add-Capability /capabilityname:Language.Basic~~~es-es~0.0.1.0 /capabilityname:Language.Handwriting~~~es-es~0.0.1.0 /capabilityname:Language.OCR~~~es-es~0.0.1.0 /capabilityname:Language.Speech~~~es-es~0.0.1.0 /capabilityname:Language.TextToSpeech~~~es-es~0.0.1.0 /source:C:\repository
例: ca-es への、基本および手書きの追加:
Dism /Image:"C:\mount\windows" /Add-Capability /capabilityname:Language.Basic~~~ca-es~0.0.1.0 /capabilityname:Language.Handwriting~~~ca-es~0.0.1.0 /source:C:\repository
これらのパッケージがイメージに含まれていることを確認します。
Dism /Image:"C:\mount\windows" /Get-Packages /format:table Dism /Image:"C:\mount\windows" /Get-Capabilities /format:table | findstr /i "installed"
Note
変更は管理者アカウントに制限されます。 標準ユーザーには限られたエクスペリエンスが提供されます。 詳細については、「言語機能が Windows 10 に表示されない」を参照してください。
言語を追加する前に更新プログラム パッケージ (LCU) をイメージに追加した場合は、更新プログラム パッケージを再インストールして、更新プログラムのすべての言語リソースがイメージ内にあることを確認します。 詳細については、「Windows イメージに更新プログラムを追加する」を参照してください。
言語、LIP、LXP、およびオンデマンド機能を削除する
重要
保留されているオンライン操作がある場合、オフライン Windows イメージから言語パックを削除することはできません。 Windows イメージは、最近インストールされてキャプチャされたイメージである必要があります。 これにより、再起動が必要な保留中のオンライン操作が Windows イメージにないことが保証されます。
イメージにインストールされているパッケージと機能の一覧を取得します。
Dism /Image:"C:\mount\windows" /Get-Packages /format:table Dism /Image:"C:\mount\windows" /Get-Capabilities /format:table | findstr /i "installed"
言語、.cab ベースの LIP、およびオンデマンド機能を削除します。
Dism /Image:"C:\mount\windows" /Remove-Package /PackageName:<language pack name> /PackageName:<feature on demand name> ...
LXP を介して追加された LIP を削除します。
Dism /remove-provisionedappxpackage /packagename:Microsoft.LanguageExperiencePack<lang_version>_neutral__8wekyb3d8bbwe
これらがイメージに含まれなくなったことを確認します。
Dism /Image:"C:\mount\windows" /Get-Packages /format:table Dism /Image:"C:\mount\windows" /Get-Capabilities /format:table | findstr /i "installed"
既定の言語、ロケール、その他のインターナショナル設定を変更する
Windows 11 以降、DISM によって設定される既定のシステム UI 言語は、Home エディション以外のすべてのエディションで変更されていません。 すべての商用エディションでは、Out of Box Experience (OOBE) の間に選択された言語がシステム優先 UI 言語として設定されて、Windows はこの言語で表示されます。Home エディションの場合は、OOBE で選択された言語が、引き続き既定のシステム UI 言語になります。
Windows 10 バージョン 2004 以降、.appx ベースの言語エクスペリエンス パック (LXP) に基づく言語が引数として渡された場合、言語はシステムが優先する UI 言語として設定され、その親言語は既定のシステム UI 言語として設定されます。 以前のバージョンでのみ、.cab ベースの言語パックがサポートされていました。
Dism /Image:"C:\mount\windows" /Set-AllIntl:es-es
使用可能な言語設定を確認します。
Dism /Image:"C:\mount\windows" /Get-Intl
オンライン イメージの場合は、コントロール パネルまたは International Settings PowerShell コマンドレット (
Get-WinSystemLocale
およびSet-WinSystemLocale <language>
) を使用します。 これは、LXP として提供される言語で機能します。
その他のオプションについては、以下をご覧ください。
回復環境 (Windows RE) への言語の追加
どの言語を Windows に追加する場合でも、可能な場合は常に、その言語を Windows 回復環境 (WinRE) に追加します。
すべての言語または LIP にローカライズされた回復イメージがあるわけではありません。
WinRE をローカライズするには、Windows 10 ADK ではなく、言語とオプション機能 ISO の言語を使用します。
Note
既知の問題:Windows 10 October 2018 Update のタイ語イメージ (en-US 基本言語 + th-th 言語パック) に組み込まれていた Windows RE には問題がありました。エンド ユーザーに対して UI コンポーネント (英語) のみが表示され、Windows 回復環境のタイ語のテキスト、回復時 (ボタン リセット) に表示されるテキスト、機能更新時のリブート プロセスの特定の画面がありません。 この問題を修正するには、2018.11D 品質更新プログラムをプレインストールしてください。
回復イメージをマウントします。
オフライン: 回復イメージは Windows イメージ内にあります。
md C:\mount\winre Dism /Mount-Image /ImageFile:"C:\mount\windows\Windows\System32\Recovery\winre.wim" /index:1 /MountDir:"C:\mount\winre"
オンライン:
md C:\mount\winre Dism /Mount-Image /ImageFile:"C:\Windows\System32\Recovery\winre.wim" /index:1 /MountDir:"C:\mount\winre"
Windows RE は Out of Box Experience まで Windows イメージ内にあることに注意してください。その後は、別の回復パーティションに移動されます。
言語を追加します。
D: cd D:\Windows Preinstallation Environment\x64\WinPE_OCs\es-es\ Dism /Image:"C:\mount\winre" /Add-Package /PackagePath:"D:\Windows Preinstallation Environment\x64\WinPE_OCs\es-es\lp.cab" Dism /Image:"C:\mount\winre" /Add-Package /PackagePath:"D:\Windows Preinstallation Environment\x64\WinPE_OCs\es-es\WinPE-Rejuv_es-es.cab" Dism /Image:"C:\mount\winre" /Add-Package /PackagePath:"D:\Windows Preinstallation Environment\x64\WinPE_OCs\es-es\WinPE-EnhancedStorage_es-es.cab" Dism /Image:"C:\mount\winre" /Add-Package /PackagePath:"D:\Windows Preinstallation Environment\x64\WinPE_OCs\es-es\WinPE-Scripting_es-es.cab" Dism /Image:"C:\mount\winre" /Add-Package /PackagePath:"D:\Windows Preinstallation Environment\x64\WinPE_OCs\es-es\WinPE-SecureStartup_es-es.cab" Dism /Image:"C:\mount\winre" /Add-Package /PackagePath:"D:\Windows Preinstallation Environment\x64\WinPE_OCs\es-es\WinPE-SRT_es-es.cab" Dism /Image:"C:\mount\winre" /Add-Package /PackagePath:"D:\Windows Preinstallation Environment\x64\WinPE_OCs\es-es\WinPE-WDS-Tools_es-es.cab" Dism /Image:"C:\mount\winre" /Add-Package /PackagePath:"D:\Windows Preinstallation Environment\x64\WinPE_OCs\es-es\WinPE-WMI_es-es.cab" Dism /Image:"C:\mount\winre" /Add-Package /PackagePath:"D:\Windows Preinstallation Environment\x64\WinPE_OCs\es-es\WinPE-StorageWMI_es-es.cab" Dism /Image:"C:\mount\winre" /Add-Package /PackagePath:"D:\Windows Preinstallation Environment\x64\WinPE_OCs\es-es\WinPE-HTA_es-es.cab"
D:\ は言語とオプション機能 ISO です。
それらがイメージに含まれることを確認します。
Dism /Get-Packages /Image:"C:\mount\winre"
/Get-Packages からの出力例:
Package Identity : Microsoft-Windows-WinPE-Rejuv_es-es ... es-es~10.0.9926.0 State : Installed
変更を回復イメージにコミットします。
Dism /Commit-Image /MountDir:"C:\mount\winre"
オンライン イメージの場合は、マウント フォルダーも削除します。
rmdir /s "C:\mount\winre"
イメージのキャプチャ
オフライン:Windows イメージ (install.wim) の場合
変更を Windows イメージにコミットします。
Dism /Commit-Image /MountDir:"C:\mount\windows"
オンライン:実行中の Windows インストールを変更
イメージを一般化してキャプチャします。
%WINDIR%\system32\sysprep\sysprep.exe /generalize /shutdown /oobe
詳しくは、一般化に関するページをご覧ください。
次の手順
Windows のローカライズに関するその他の情報
- Out of Box Experience (OOBE):ローカライズされた使用許諾契約書 (EULA)、登録ページ、およびキーボードとマウスをペアリングするための手順を作成します。
- 市販デモ エクスペリエンス:ローカライズされたコンテンツを使用して、一般消費者向けに新しいデバイスを紹介します。
インストール プロセスのローカライズ
Windows セットアップへの言語の追加:Windows イメージに言語を追加したところで、それが Windows セットアップに表示されていることを確認します。 また、ユーザーの優先言語で動作する Windows インストール メディアを作成することもできます。
WinPE に言語を追加して、技術者が優先言語で Windows をインストールできるようにします。
Windows 配布共有に言語を追加して、企業ネットワーク上のユーザーが優先言語で Windows を選択できるようにします。
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