NDIS 仮想マシン キュー (VMQ) の概要
多くのネットワーク アダプターは、ネットワーク サーバーでの複数のユニキャスト メディア アクセス制御 (MAC) アドレスをサポートできます。 したがって、ネットワーク アダプターは、ネットワーク アダプター ハードウェアに設定されているユニキャスト MAC アドレスのいずれかと一致する宛先 MAC アドレスを持つネットワーク データ フレームを、無差別モードになることなしに、受信できます。 このようなハードウェアは、各 MAC アドレスに受信キューを割り当てて、一致する MAC アドレスを持つ着信フレームをキューにルーティングすることができます。 この機能は、各仮想マシンに割り当てられたメモリ アドレス空間から各キューに受信バッファーを割り当てる機能と組み合わされ、VMQ サポートに必要な、主要な機能です。
VMQ 対応ネットワーク アダプターは、DMA を使用して、受信キューにルーティングする必要のある、すべての受信フレームを、そのキューに割り当てられている受信バッファーに転送できます。 ミニポート ドライバーは、1 つの受信表示呼び出しで受信キューにあるすべてのフレームを示すことができます。
VMQ では次の機能が提供されます。
複数の仮想マシン (VM) のネットワーク トラフィックの処理を複数のプロセッサに分散することで、ネットワーク スループットを向上させます。
注 Hyper-V では、子パーティションは「VM」とも呼ばれます。
受信パケット フィルタリングをネットワーク アダプター ハードウェアにオフロードすることで、CPU 使用率を削減します。
DMA を使用して、データを VM メモリに直接転送することで、ネットワーク データのコピーを防止します。
ネットワークデータを分割して、安全な環境を提供します。 セキュリティの問題の詳細については、「NDIS 仮想マシン (VM) 共有メモリに関するセキュリティの問題」を参照してください。
注 : NDIS 6.30 および Windows Server 2012 以降では、ネットワーク データを個別の先読みバッファーへの分割のサポートはなくなりました。
ライブ マイグレーションをサポートします。 ライブ マイグレーションの詳細については、「NDIS VMQ ライブ マイグレーションのサポート」を参照してください。
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