通知オブジェクトについて
通知オブジェクトは、ネットワーク構成サブシステムが特定のネットワーク コンポーネントに代わってオブジェクトに送信するという通知を処理します。 このネットワーク コンポーネントは、通知オブジェクトを所有します。 通知オブジェクトを所有できるネットワーク コンポーネントは次のとおりです。
プロトコル ドライバーなどのトランスポート
中間ドライバーなどのサービス
Microsoft ネットワーク用クライアントなどのクライアント
ネットワーク カードはサポートされておらず、通知オブジェクトを所有できません。 ネットワークの構成またはインストールとアンインストールに関与する物理ネットワークまたは仮想ネットワークのカードは、INF ファイルまたはデバイスの共同インストーラー メカニズムを使用する必要があります。 詳細については、「共同インストーラーの記述」を参照してください。
通知オブジェクトは、次のアクションを実行します。
ネットワーク構成サブシステムが通知オブジェクトに通知を要求したイベントの発生について通知オブジェクトに伝えられるように、インターフェイス メソッドをネットワーク構成サブシステムに公開します。
ネットワーク構成サブシステムのパブリック インターフェイスのメソッドを呼び出して、ネットワーク デバイスのインストールと削除などのアクションを実行します。 詳細については、「ネットワーク構成インターフェイス」を参照してください。
通知を要求および受信し、相互に通信するために、通知オブジェクトとネットワーク構成サブシステムはコンポーネント オブジェクト モデル (COM) インターフェイスを実装します。
通知オブジェクトは、ダイナミック リンク ライブラリ (DLL) 内に存在する COM オブジェクトです。 これらの DLL は COM コンポーネント サーバーです。 各ネットワーク コンポーネントの種類は、特定の種類のネットワーク コンポーネントをインストールし、これらのネットワーク コンポーネントが所有する COM クラス オブジェクトを登録するクラス インストーラーに関連付けられます。 ネットワーク コンポーネントのメインインストール フェーズが完了すると、オブジェクトが登録されます。 COM クラス オブジェクトを登録するために、クラス インストーラーはオブジェクトの DLL エントリ ポイント関数を呼び出します。
オペレーティング システムがネットワーク機能をインストール、アップグレード、または削除するとき、またはアプリケーションがネットワークを構成するたびに、オペレーティング システムまたはそれらのアプリケーションがネットワーク構成サブシステムを起動する必要があります。 ネットワーク構成サブシステムは、起動後に通知オブジェクトのインスタンスを作成し、また、通知オブジェクトが特定の操作を実行します。
次のトピックでは、オブジェクトに通知する通知の種類と、オブジェクトが実行する通知操作について説明します。