PwrTest のアイドル シナリオ
PwrTestアイドルシナリオは、ユーザーとCPUのアイドル統計を監視し、カーネルが15秒ごとに収集したアイドル統計を表示します。
このシナリオを PwrTest 実行状態シナリオ (と/es) と組み合わせて、レガシ実行状態の変更を同時に監視できます。これは、システムがスリープ状態になっていない理由を診断するのに役立ちます。
注: これは従来のシナリオであり、推奨される置き換えは 、CPU アイドル統計を監視するための PwrTest PPM シナリオ (/ppm) と、ユーザーアイドル状態を監視するためのPwrTest Monitor シナリオ (/monitor) です。
構文
pwrtest /idle [/t:n] [/?] [/es [es_options]
/t:n
シナリオを実行する合計時間 (分単位) を指定します ( nの規定値は 30 分)。
/es [es_options]
PwrTest実行状態 (ES) シナリオを実行します。
使用例
pwrtest /idle /t:60
pwrtest /idle /es /user
pwrtest /idle /es /kernel
XML ログファイルの出力
<PwrTestLog>
<SystemInformation>
</SystemInformation>
<PowerIdleStatistics>
<IdleStats>
<Time></Time>
<Threshold></Threshold>
<LowestIdleness></LowestIdleness>
<AverageIdleness></AverageIdleness>
<AccruedIdleTime></AccruedIdleTime>
<NonIdleIgnored></NonIdleIgnored>
<IdleToSleep></IdleToSleep>
<NonIdleReferences></NonIdleReferences>
</IdleStats>
<EsChange>
<Time>XX:XX:XX</Time>
<Process></Process>
<RawState></RawState>
<Continuous></Continuous>
<System></System>
<Display></Display>
<AwayMode></AwayMode>
</EsChange>
</PowerIdleStatistics>
</PwrTestLog>
次の表では、ログ ファイルに表示されるXML要素について説明します。
要素 | 説明 |
---|---|
<PowerIdleStatistics> | アイドル シナリオのシナリオに関連する情報が含まれています。 PwrTest ログ ファイルに表示できる<PowerIdleStatistics> 要素は 1 つだけです。 |
<IdleStats> | 最後のアイドル期間のアイドル統計が含まれます。 |
<時刻> | 最新のアイドル状態の統計イベントの時刻。 |
<しきい値> | アイドルはしきい値を無視します。 |
<LowestIdleness> | 期間内の最も低いアイドル率。 |
<AverageIdleness> | 期間内の平均アイドル率。 |
<AccruedIdleTime> | 期間中に発生したアイドル時間。 |
<NonIdleIgnored> | 期間中に無視された非アイドル時間。 |
<IdleToSleep> | 期間中、システムはスリープ状態でしたか? |
<NonIdleReferences> | アイドル状態でない場合、その期間中の参照は無視されます。 |
<EsChange> | 単一のスレッドの実行状態変更イベントに関連する情報が含まれています。 <EsChange> 要素は、PwrTest ログ ファイルに記録されたスレッド実行状態変更イベントごとに 1 つずつ存在します。 |
<時刻> | 実行状態変化イベントが発生した時間を示します。 |
<Process> | 実行状態の変更を要求したプロセスのイメージ ファイルのパスを示します。 |
<RawState> | 要求の実行状態を示します。 これは、EXECUTION_STATE型の32ビット値です (Windows.hを参照)。 |
<継続的> | プロセスが実行状態の変更を継続的に要求したか (ES_CONTINUOUS)、要求しなかったか (FALSE) を示します (TRUE)。 |
<システム> | プロセスがシステムを使用可能にするように要求したか (ES_SYSTEM_REQUIRED)、要求しなかったか (FALSE) を示します (TRUE)。 |
<表示> | プロセスがディスプレイを使用可能にするように要求したか(ES_DISPLAY_REQUIRED)、要求しなかったか (FALSE) を示します (TRUE)。 |
<AwayMode> | プロセスが退席中モードを有効にするように要求したか (ES_AWAYMODE_REQUIRED)、要求しなかったか (FALSE) を示します (TRUE)。 |