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例 5: リアルタイム トレース セッションの書式設定

Tracefmt を使用すると、トレース ログ ファイルに加えて、リアルタイム トレース セッションからのトレース メッセージを書式設定できます。

次の一連のコマンドでは、 Tracelog と Tracefmt を使用します。 最初のコマンドでは、Tracelog を使用して、Tracedrv サンプル トレース プロバイダーとのリアルタイム トレース セッションを開始します。 ソフトウェア トレース用に設計されたサンプル ドライバーである TraceDrv は、GitHub の Windows ドライバー サンプル リポジトリで入手できます。

tracelog -start MyTrace -guid tracedrv.ctl -flag 1 -rt

このコマンドは、MyTrace という名前のトレース セッションを開始します。 -guid パラメーターを使用して、コントロール GUID ファイル tracedrv.ctl を使用して、トレース プロバイダー Tracedrv.sysを識別します。 -flag パラメーターを使用して、 トレース フラグ の値を 1に設定します。 -rt パラメーターを使用して、Tracefmt などのトレース コンシューマーに直接メッセージを配信するトレース セッションを開始します。 -rt パラメーターを指定しない場合、トレース プロバイダーはログ ファイルにのみメッセージを送信します。

次のコマンドでは、Tracefmt を使用して、MyTrace トレース セッション中に Tracedrv によって生成されたメッセージを書式設定します。

tracefmt -rt MyTrace -p c:\tracing -o mytrace.txt

この Tracefmt コマンドは、 -rt パラメーターを使用して、リアルタイム・トレース・セッション、MyTrace、および -p パラメーターを識別して、Tracedrv.sysの TMF ファイルが入るディレクトリーを指定します。 -o パラメーターは、ローカル ディレクトリ内のmytrace.txt ファイルに出力を送信します。

このコマンドに応答して、Tracefmt はトレース メッセージをリアルタイムで書式設定する準備をします。 次のステータス メッセージが表示されますが、コマンド プロンプトには戻りません。

c:\tracetools>tracefmt -rt mytrace -display -o mytrace.txt
Setting RealTime mode for  mytrace
Getting guids from c:\tracetools\default.tmf

次の Tracelog コマンドは、MyTrace トレース セッションを停止します。 別のコマンド プロンプト ウィンドウにコマンドを入力する必要があります。

tracelog -stop mytrace

トレース セッションが停止すると、Tracefmt はトレース メッセージを出力ファイルに書き込んだと報告し、コマンド プロンプトに戻ります。

Event traces dumped to mytrace.txt
Event Summary dumped to mytrace.txt.sum